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ブーツの種類⑥「サイドゴアブーツ/チェルシーブーツ」
その名の通り、両サイドに伸縮性のある“ゴア”をあしらったブーツのこと。19世紀、即位したばかりのヴィクトリア女王のために脱ぎ履きしやすい靴を作るべくショートブーツに採り入れたのが始まりだ。女王の夫であるアルバート公がそのデザインを紳士靴に落とし込んだものが現在のサイドゴアブーツになっている。そんなフォーマルなルーツがあるため、ブーツの中では唯一スーツスタイルに合わせて良しとされている。ちなみに主流な呼び方としてはサイドゴアブーツあるいはチェルシーブーツだが、アルバートブーツと呼ばれることも。
サイドゴアブーツ/チェルシーブーツのおすすめブランド①「BUTTERO(ブッテロ) 」
イタリアのスタッピアという地に本社を構える、レザーブーツに強みを持っているブランド“ブッテロ”。ボリュームのあるレザーのフォルムながら、甲はやや薄めに設計されたバランス感覚がイタリアの“らしさ”を感じさせる。アッパーに使われている牛革はトスカーナ郊外のサンタ・クローチェにて加工されたナチュラルタンニングレザーで、丈夫で少ない伸縮性が特徴。
サイドゴアブーツ/チェルシーブーツのおすすめブランド②「CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)」
世界中で最も多くの木型を持つ“クロケット&ジョーンズ”のサイドゴアブーツ。くるぶし丈に広く設定した履き口は、ブーツらしからぬストレスフリーな着脱を実現している。製造に約8週間を要するグッドイヤーウエルト製法で縫合したダイナイトソールのおかげで、雨の日でも安定した歩行が可能。サイドゴアブーツの上品さをキープしつつ、圧倒的な機能性を備えた1足だ。
サイドゴアブーツ/チェルシーブーツのおすすめブランド③「Church’s(チャーチ)」
言わずと知れた英国ノーサンプトンの名門“チャーチ”。質実剛健な英国靴を手がけることで有名なこのブランドだが、サイドゴアブーツのHoustonはチャーチにしては珍しいポインテッド気味のラウンドトゥを採用。シャープなシルエットで、洗練された雰囲気を演出する。信頼性の高いグッドイヤーウェルト製法のソールと、丸みを帯びたゴア部分も素晴らしい。
サイドゴアブーツ/チェルシーブーツのおすすめブランド④「Saint Laurent(サンローラン)」
”ワークブーツと言えばレッドウィング”、”カントリーブーツと言えばトリッカーズ”のように、分かりやすい代表ブランドがサイドゴアブーツには存在しない。あらゆるファッションブランドやシューズメーカーがサイドゴアブーツを展開しているが、“サンローラン”のそれは他に類を見ない存在である。禁じ手とも思われたサンローランのヒールブーツは、「ヒールの高い靴 = 女性の靴」という既成概念を打ち壊し、メンズファッションの新たな可能性を切り拓いた。サイドゴアブーツの洗練されたディティールは、そんなサンローランのコンセプトに最も合致する。
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