サイドゴアブーツコーデにフォーカス！メンズの着こなしポイントとおすすめアイテムを紹介

エレガントなデザインで着こなしをキレイめに見せるサイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)。今回はそんな「サイドゴアブーツ」にフォーカスし、スタイリングのポイントと参考にしたい海外の最新コーデ、ドレッシーなタイプからトレンドコンシャスなハイブランドの厚底タイプまでおすすめアイテムを紹介！

サイドゴアブーツとは？

サイドゴアブーツとは、足首〜スネにかけての部位に伸縮性のあるゴア(Gore)、すなわちマチのようなゴムをサイドに施したショート丈のブーツだ。海外ではチェルシーブーツという呼称が一般的で、他にもサイドエラスティックブーツと呼ばれることもある。

サイドゴアブーツの起源にはヴィクトリア女王が関係？

1830年代中盤に英国のロンドンを拠点とする革靴メーカーが、当時即位したばかりのヴィクトリア女王のために、着脱が簡単でフィット感の良いブーツを作るべくサイドにゴアを入れる仕様を考えたのが、サイドゴアブーツ誕生の瞬間と言われている。

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ヴィクトリア女王のブーツを見て大層気に入ったのが、彼女の夫であるアルバート公。実用性の高いこのブーツを正装が求められる英国議会において履いたことから「アルバートブーツ」という別名が生まれる。注目したいのは、サイドゴアブーツ自体が誕生当時は、フォーマルシューズとして受け入れられたこと。日本においても明治時代から第二次大戦前まで礼装にあわせる事例が確認されている。

サイドゴアブーツがファッションアイテムとして脚光を浴びたのは1960年代以降

1840年代後半から徐々に街中でも見られるようになったサイドゴアブーツだが、第一次大戦後には街中では見られなくなる。しかしながらその実用性の高さから、礼装用に、また乗馬の際にジョッパーズブーツとしては根強く使用されていたようだ。ファッションアイテムとしてサイドゴアブーツが脚光を浴びたのは、実は1960年以降。ビートルズ、ローリングストーンズ、そして英国モッズがこぞってキューバンヒール仕様のサイドゴアブーツを着用、ストリートにおいても一大ムーブメントに。当時の流行中心地のひとつであったチェルシーにちなんで、チェルシーブーツという名称が生まれたという。

サイドゴアブーツの魅力を最大限に引き出せるボトムス選びがコーデの決め手！

サイドゴアブーツの流麗で無駄のないフォルムを活かすならスリムフィットのパンツを合わせ、流行りの厚底系やビブラムソールのサイドゴアブーツでスタイリングをキメるならボリューミーな足元とバランスがとりやすいワイドパンツやバギーデニムをペアリングするのが吉。しかもサイドゴアブーツは黒とブラウンやベージュなど茶系では全く印象が異なり、表面が滑らかなスムースレザーとなめした裏皮を短く毛羽立たせたスエードでは素材の表情が異なるため、まずは相性の良いボトムスを見極めることが肝心だ。

オリーブグリーン無地のフーデッドコート、グレー無地のテーラードジャケット、ダークグレー無地のタートルネックニット、白無地の冬パンツ(コーデュロイ,ベロア)、黒サイドゴアのブーツ、ブラウン無地のトートバッグを合わせた秋冬のメンズコーデ・着こなし。

着こなしポイント①「ドレスにもカジュアルにも振り幅のあるサイドゴアブーツは細身のパンツとの相性バツグン」

ドレスにもカジュアルにも振り幅があり、とりわけキレイめなスタイリングに馴染みやすいサイドゴアブーツはスリムフィットのパンツとの相性バツグン。もちろんトレンドのワイドパンツやバギーデニムにも合わせられるが、昨今のワイドパンツはフルレングスやフロアレングスが主流であるため、サイドゴアブーツを合わせる際はビブラムソールを装備した厳つい面構えのアイテムや厚底(チャンキーソール)タイプをチョイスし良好なバランスでコーデをまとめることが重要となる。

ベージュワンポイントのベースボールキャップ、レイバンウェイファーラーウェリントンの黒無地のサングラス、グレー無地のMA-1、グレー無地のTシャツ、黒無地のデニム/ジーンズ、黒サイドゴアのブーツを合わせた秋冬のメンズコーデ・着こなし。

着こなしポイント②「ヒールが高いエレガントなサイドゴアブーツでメンズコーデをブラッシュアップ」

サンローランのクラシックワイアット40チェルシーブーツに代表されるヒールの高いエレガントなサイドゴアブーツは、メンズコーデをブラッシュアップするのにうってつけ。とりわけスリムフィットのブラックデニムやスリムテーパードの黒のドレスパンツとのペアリングが絶好で、センタークリースの効いたスリムスラックスとの合わせも◎