質実剛健という言葉がよく似合う英国靴は、革靴を語るうえで決して避けて通れない存在だ。英国靴の長所を挙げだすとキリがないが、やはり最大の特長は他の国の革靴には無い“正統感”ではないだろうか。グッドイヤーウェルト製法による張り出したコバや重厚感のあるシルエットは、男の美学を体現していると言っても過言ではない。今回はそんなロマンあふれるイギリスの革靴ブランド11選と、おすすめモデルを一挙紹介!
CONTENTS
- イギリスの革靴ブランド①今なお独立系ブランドとして最高品質のシューズを手がける「EDWARD GREEN(エドワードグリーン)」
- イギリス革靴ブランド②キング・オブ・シューズの異名はダテじゃない。革靴の最高峰「ジョンロブ(JOHN LOBB)」
- イギリス革靴ブランド③質実剛健を体現する英国靴の名門「チャーチ(Church’s)」
- イギリス革靴ブランド④ジェームズ・ボンドの相棒としても知られる「クロケット&ジョーンズ(CROCKETT & JONES)」
- イギリス革靴ブランド⑤モダンな英国靴を手がける実力派「ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)」
- イギリス革靴ブランド⑥チャールズ皇太子も愛用するその実力は折り紙つき。「トリッカーズ(Tricker’s)」
- イギリス革靴ブランド⑦家族経営で変わらぬクオリティを保ち続ける「アルフレッド サージェント(Alfred Sargent )」
- イギリス革靴ブランド⑧エリザベス女王のクラウン刻印を許された数少ない名門ブランド「SANDERS(サンダース)」
- イギリス革靴ブランド⑨華麗なるギャツビーに衣装提供した英国の老舗「グレンソン(GRENSON)」
- イギリス革靴ブランド⑩ビスポーク級の既成靴で人気を集める新進気鋭のブランド「ガジアーノ&ガーリング(GAZIANO & GIRLING)」
- イギリス革靴ブランド⑪ロイヤルワラントを受ける由緒正しき英国靴メーカー「Loake(ローク)」
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イギリスの革靴ブランド①今なお独立系ブランドとして最高品質のシューズを手がける「EDWARD GREEN(エドワードグリーン)」
エドワードグリーンは、1890年に同名の靴職人がノーザンプトンの小さな工場で紳士用のドレスシューズを手がけたことから始まった英国きっての革靴ブランド。靴作りにおいて彼ほど繊細な技術と美を追求した者はいないと評されており、瞬く間に「英国でも稀代の才気煥発な靴職人」として名声を上げ、世界各国で愛されることとなる。多くの英国革靴メーカーが大手ファッションブランドの傘下に入るなか、エドワードグリーンは幾度の経営難を乗り越えて今なお独立ブランドとして活躍する稀少なブランドだ。“でき得る限りの上質を求める”という創業以来の信念のもと、高度な技術と名作ラストを駆使した美しいドレスシューズを手がけ続けている。
エドワードグリーン(EDWARD GREEN) チェルシー
エドワードグリーンを語るうえで外せないのが端麗な顔立ちの内羽根ストレートチップ「チェルシー」だ。チェルシーの代名詞でもある、ハトメ脇にあしらわれたスワンネックのディテールは革靴愛好家を魅了し続けている。シルエットはシャープなラスト82を採用。
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エドワードグリーン(EDWARD GREEN) ドーヴァー
チェルシーと並んで揺るぎない人気を誇るのが、永遠の名作Uチップ「ドーヴァー」。革の内側を手で縫い込むモカ部分の象徴的な「スキンステッチ」は、最高品質の革と熟練技術が合わさって初めて完成できる代物だ。シュッとしたスマートなラストは、このドーヴァーのために開発された細身の「#32」。野外スポーツ用の靴を起源とするUチップの革靴だが、スマートなシルエットと上品な光沢感が解け合い、スポーツテイストを感じさせないシックな雰囲気を醸し出している。
エドワードグリーン(EDWARD GREEN) バークレー
チェルシー同様、ハトメ脇のスワンネックが美しいパンチドキャップトゥの「バークレー」。シャープでほどよくロングノーズの82ラストを採用しており、足元から男の服装をキリッと引き締めてくれる一足だ。
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