CONTENTS
- イギリスの革靴ブランド①今なお独立系ブランドとして最高品質のシューズを手がける「EDWARD GREEN(エドワードグリーン)」
- イギリス革靴ブランド②キング・オブ・シューズの異名はダテじゃない。革靴の最高峰「ジョンロブ(JOHN LOBB)」
- イギリス革靴ブランド③質実剛健を体現する英国靴の名門「チャーチ(Church’s)」
- イギリス革靴ブランド④ジェームズ・ボンドの相棒としても知られる「クロケット&ジョーンズ(CROCKETT & JONES)」
- イギリス革靴ブランド⑤モダンな英国靴を手がける実力派「ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)」
- イギリス革靴ブランド⑥チャールズ皇太子も愛用するその実力は折り紙つき。「トリッカーズ(Tricker’s)」
- イギリス革靴ブランド⑦家族経営で変わらぬクオリティを保ち続ける「アルフレッド サージェント(Alfred Sargent )」
- イギリス革靴ブランド⑧エリザベス女王のクラウン刻印を許された数少ない名門ブランド「SANDERS(サンダース)」
- イギリス革靴ブランド⑨華麗なるギャツビーに衣装提供した英国の老舗「グレンソン(GRENSON)」
- イギリス革靴ブランド⑩ビスポーク級の既成靴で人気を集める新進気鋭のブランド「ガジアーノ&ガーリング(GAZIANO & GIRLING)」
- イギリス革靴ブランド⑪ロイヤルワラントを受ける由緒正しき英国靴メーカー「Loake(ローク)」
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イギリス革靴ブランド⑧エリザベス女王のクラウン刻印を許された数少ない名門ブランド「SANDERS(サンダース)」
サンダースは、1873年にウィリアム・サンダースとトーマス・サンダースの兄弟によってラシュデンに設立された英国の老舗革靴ブランド。140年以上にわたってファミリービジネスを受け継ぎ、現在は4代目のもと90人以上の職人が高品質な靴を手がけている。グッドイヤーウェルト製法へのこだわりは英国メーカーの中でも随一で、パーツのほとんどに天然素材を使用。また、サンダースはロイヤルワラント(英国王室御用達)を授与されているだけでなく、エリザベス女王のクラウンを製品に刻印することを許されている数少ないブランドでもある。ギーブス&ホークスやマルセルラサンス、A.P.C.、ラルフローレンなど錚々たるファッションブランドへのOEM生産のほか、英国国防総省へも革靴を納入。サンダースの靴は30以上の国で愛用されており、日本へは2006年に本格上陸を果たした。
【関連記事】ドレスからミリタリーまで備えるサンダース(SANDERS)の魅力と定番アイテムを紹介
サンダース(SANDERS) ミリタリー ダービーシューズ
サンダースの中でもひと際愛用者が多いのが、外羽根ストレートチップの「ミリタリーダービーシューズ」。ま注目すべきは、このモデルの最大の特徴でもあるトゥ部分のディテールだ。一般的なストレートチップが2本のステッチによってラインが描かれているのに対し、ミリタリーダービーシューズのつま先には3本線のステッチが入っている。これはサンダースの伝統でもあるミリタリールーツを示すものであり、他の革靴とはひと味違う雰囲気を醸し出す意匠。カジュアルな印象を演出し、堅すぎない雰囲気に仕上がっている。
サンダース(SANDERS) ミリタリー オフィサーシューズ
外羽根プレーントゥの「ミリタリーオフィサーズシューズ」。ミリタリーダービーシューズと比べてこちらはサンダースならではの3本ステッチが入っていないため、よりオーソドックスな一足となっている。ただしポリッシュドカーフのアッパーや、オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法などの意匠は健在。質実剛健ながらも機能性に優れた逸品だ。
サンダース(SANDERS) ハイトップチャッカ
「ハイトップチャッカ」は、映画「007 スペクター」でジェームズ・ボンドの足元を飾ったことでも有名なチャッカブーツ。ハイトップチャッカの原型であるマッドガードというモデルは、アメリカの俳優であるスティーブ・マックイーンも公私共に愛用していたとされている名作中の名作だ。そんなハイトップチャッカのソールは底付けに「マッドガード製法」を採用している。その名の通り泥除けのために生み出されたこの製法は、靴の弱点とも言えるアッパーとソールの隙間に薄いゴムを貼りつけることで隙間部分を強化。泥の汚れや雨の水分などの侵入を防ぐとともに、独特なルックスに仕上がっている。分厚いラバー製のアウトソールによってクッション性も◎
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