
ネクタイといえば、17世紀当時クロアチア兵士が兵装として首に巻いていた、スカーフのクラバットという縦長の布から発展して生まれたメンズファッション定番アイテムだ。装飾品としての役割が強いアイテムであり、デザインや素材、品質によって与える印象は大きく変化する。今回はそんな「ネクタイ」にフォーカスして、ビジネスシーンにも活躍を期待出来る評判高い注目のネクタイブランドをピックアップ!
ネクタイ ブランド「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)」
「世界で最も上質なテキスタイルを生み出すブランド」
イタリアで最も有名なファミリー企業の創立者である「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」。世界で最も上質といわれるテキスタイルは最高の天然繊維を原産地から直接選び、買いつけ、仕上げまで生産の全工程を自社工場によって行うブランドだ。ネクタイは、クチュールコレクションと言われるシリーズが人気を集めており、すべて職人の手によって生産されている。芯地には自然素材の綿やウールを採用し、形が崩れにくい特徴を持つ。
ネクタイ ブランド「LUIGI BORRELLI(ルイジ ボレッリ)」
「ハンドメイドシャツのノウハウを活かしたハンドメイドタイ」
1957年に、イタリアのナポリで設けられたブランド「LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)」。創立者ルイジボレッリ氏の母親であったアンナが、シャツを仕立てる仕事をしていたことがきっかけで誕生したブランドだ。ハンドメイドシャツをいち早く仕立てたブランドとして創業当時から人気を集めており、現在はシャツ以外のアイテムもイタリアにて全てハンドメイドで生産されている。ネクタイは、得意とする手縫いの仕様をふんだんに採用した仕上がり。通常では行わない縦に置いた状態で真ん中を手縫いする独特の縫製により、ルイジボレッリにしか表現出来ない独特な風合いと質の高さを実現している。鮮やかな色柄とトレンドを抑えたラインナップが人気だ。
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ネクタイ ブランド「DRAKE’S(ドレイクス)」
「世界から注目を集めるロンドンブランド」
1977年、デザイナーであるマイケル・ドレイクと営業担当のイザベル・ディックソンが、ロンドンのクラーケンウエルで創業されたブランド「DRAKE’S(ドレイクス)」。マフラーやネクタイのコレクションは世界から注目を集めている。中でも、50オンスという厚手の上質なシルクを使用したモデルは、艶感が非常に上品で、シワになりにくく、ノットが緩むことない美しいディンプルを作れるアイテムとして人気だ。
ネクタイ ブランド「MEROLA(メローラ)」
「ナポリを代表する伝統的ネクタイブランド」
1870年ナポリにて創業された、クラシコイタリアの老舗ネクタイブランド「Merola(メローラ)」。一切の妥協を許さず、最良品質のネクタイを作り続けているブランドとして人気を集めている。映画「ローマの休日」を始め、ハリウッド映画でも度々使用され、各国の有名政治家やエグゼクティブにも愛用者多数。日本では、服飾評論家で有名な落合正勝氏が絶賛している事でも有名なブランドだ。クラシックスタイルの踏襲をモットーに、イタリアの専門職人が自社工場にて全ての工程をハンドメイドで仕上げている。シルクをふんだんに使用し、ディンプルが演出しやすい作りが魅力的だ。
ネクタイ ブランド「TIE YOUR TIE(タイ ユア タイ) 」
「独特な風合いを醸し出すセッテピエゲ」
1984年、フランコ・ミヌッチ氏がフィレンツェにオープンしたブランド「TIE YOUR TIE」。中でも「セッテピエゲ」という芯地を取り除き、生地を七つ折りにして生産されたオールハンドメイドのネクタイは、独特な風合いで、誰もが憧れるアイテムだ。縁かがりの巻き縫いも手作業で行われている。
ネクタイ ブランド「FRANCO BASSI(フランコ バッシ)」
「旧式の織り機によって生産されるクラシックタイ」
1973年、シルク産業が盛んなイタリア北西部のコモにて現オーナーであるフランコ・バッシによって創業された「FRANCO BASSI(フランコ バッシ)」。今ほどイタリアのタイがポピュラーになる以前は、イタリアのタイ=FRANCO BASSI(フランコ バッシ)というイメージが根付いていたほどネクタイに特化していたブランドだ。創業以来、多くの有名ラグジュアリーブランドのタイを手掛けており、手裁断、手縫製をベースとしたハンドメイドの上質なタイ製作を行っている。中でも、ジャカードタイは現在主流の織機よりも回転が遅い珍しい旧式の織機を使用しているため、目が詰まった凹凸感のあるジャカードを実現。色柄においては「伝統的な中に革新性をもたせる」という理念をもち、クラッシックな中に旬なエッセンスが入ったタイを数多く展開している。
ネクタイ ブランド「Nichy(ニッキー)」
「イタリアの男性にカラフルの目覚めを与えた老舗ブランド」
1920年、イタリア・ミラノでニッキー・チーニにより創業したネクタイブランド「Nichy(ニッキー)」。 創立時から職人によるハンドメイド生産にこだわる老舗ブランドだ。明るい色使いが特徴で、ラックやグレーといったダークな色調が男性の装いの中心だった頃、イタリア男性をカラフルなネクタイに目覚めさせた功績は大きく、現在では世界の有名店やブランドのネクタイを数多く製作している。
ネクタイ ブランド「BREUER (ブリューワー)」
「ネクタイ製造のパイオニア」
1892年にネクタイ製造におけるパイオニアの1社としてオーストリアのウィーンで創業し、第二次世界大戦後の1951年にフランスのニースに拠点を移している「BREUER (ブリューワー)」。100周年となる1992年に、自らの名前を冠した「BREUER」ブランドのネクタイを発表。その後事業を拡大させ、2008年には北京オリンピックのフランス代表男子選手団のユニフォームを手掛けるなど、洗練された紳士服ブランドとしての地位も確立している。
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