イギリスの政治家たちに愛されるチャーチの名靴「コンサル(CONSUL)」の魅力とは

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イギリスの政治家たちに愛されるチャーチの名靴「コンサル(CONSUL)」の魅力とは

チャーチの代表的なラスト「#173」を使用したクラシックかつモダンなコンサルのシルエット

コンサルに使われているラストは、「#173」。丸すぎず、それでいてスクエアでもないバランスの良いトゥシルエットが特徴の木型だ。まさに現在のチャーチを代表するラストだが、開発されたのは意外にも近年で、2000年代に入ってからである。1999年にプラダグループに買収される前までは、セミスクエアトゥの名作ラストとして名高い「#73」がチャーチの看板は担っていた。

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1980年代中頃までは、日本で英国靴と言えばジョン・ロブでもエドワードグリーンでもなく、チャーチだと言われていたほど憧れの存在だった。この時代のチャーチに熱狂的なファンが存在することから、プラダ買収以前のチャーチを「旧チャーチ」や「オールドチャーチ」、プラダ買収後のチャーチを「新生チャーチ」と区別する風潮もあるほどだ。とはいえ、プラダ買収後のチャーチは従来の素朴なイメージにモードな要素を加え、新たな顧客を獲得したのも事実。買収から20年近くた経つ現在も英国屈指の人気を誇っている点が、新生チャーチの戦略が正解であることの何よりの証明だと言えるだろう。

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新生チャーチは2000年にラスト「#100」を開発。その後、2003年に「#73」の復活を願う声に応えるかたちで、復刻版として「#173」を発表した。オリジナルの#73が持つトゥシェイプを継承しながら、現代人の足型を考えアップデート。甲がやや低めに設定されており、足を入れたときにピッタリとフィットするのが特徴だ。パッと見ではチャーチ本来のクラシックな雰囲気を維持しつつ、快適な履き心地を実現することで新生チャーチを成功へと導いたのだ。

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