トゥに施された横一文字状のステッチが特徴で、最もフォーマルで格式の高い革靴とされているストレートチップ。昼の最上級正装にも合わせられるほどの上品さを備えたドレッシーな革靴だが、デザインや合わせるアイテムのチョイスによってはカジュアル使いも十分可能だ。今回はそんな「ストレートチップ」にフォーカスして、注目の着こなし&アイテムを紹介!
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冠婚葬祭にも最適!最もフォーマルで格式が高い革靴「ストレートチップ」
最もフォーマルな服装に適した革靴といえば「ストレートチップ」だ。ストレートチップは、つま先に施された横一文字状のステッチが特徴。中でも、内羽根式でブラックのストレートチップは、最上級正装にも合わせられる”最もフォーマルで格式が高い革靴”と言われている。夜間の宴席で着用するタキシードスーツの足元にも最適だ。
一般的にはカジュアルに分類される茶色の革靴も、内羽根ストレートチップであればクラシックスーツに合わせても違和感はない。ストレートチップというフォーマルなデザインながら、黒ほどかしこまっていない分、ノータイなどのドレスダウンしたスタイルにも対応可能だ。
複数の呼び名を持つストレートチップ
日本では横一文字の特徴的なステッチの装飾から「一文字」と呼ばれることがあるなど、複数の呼び名を持つストレートチップ。イギリスでは、ストレートチップをはじめとしたつま先の縫い目に表情を付けた革靴をまとめて「キャップトゥ」と呼ぶ。一部の革靴好きの間では、ストレートチップを略して「ストチ」、黒のストレートチップを「クロスト」と呼ぶこともある。
横一文字のステッチひとつで表情が変わるストレートチップ
ストレートチップの代名詞であるトゥ部分の横一文字。2連のステッチが施されているものが一般的だが、中には3連ステッチや中縫いなどが採用されたストレートチップも存在する。3連はステッチの数が多い分、アクティブな表情を演出。中縫いデザインはステッチが表に見えない分、ミニマルで洗練された表情に仕上がる。自分の好みやスタイルに合わせて、納得のいくデザインをチョイスしたい。
左:サンダースのストレートチップ 右:フランチェスコべニーニョのストレートチップ
ストレートチップは履くシーンによって「外羽根」と「内羽根」を使い分けるのが◎
紐を通す羽根部分が甲の上に乗るか潜るかの違いで「外羽根式」か「内羽根式」かを判断できる。外羽根式のシューズは羽根が全開するため着脱が行いやすいという理由から、狩猟用や野外労働用として活用されていた歴史が存在する。一方、内羽根式は1853年イギリスのヴィクトリア女王の夫君アルバート公が考案したミドルブーツが起源だ。歴史の観点から「外羽根式=カジュアル」「内羽根式=フォーマル」といった認識が一般的になっている。そのため、ストレートチップをフォーマルに履く場合は内羽根、カジュアルに履く場合は外羽根の革靴をチョイスするのが好ましい。
CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ) 外羽根ストレートチップ【関連記事】結婚式からタキシードスタイルまで対応「内羽根ストレートチップの革靴特集」
続いては、ストレートチップを使った注目の着こなし&アイテムをピックアップ!
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