
ジャケットスタイルにはまるイタリアのヤコブ コーエンから、都会的なスタイルにはまるNYのラグ&ボーン、人気スタイリスト野口強氏がディレクションするマインデニムまで選択肢が多い。今回はおなじみのあのブランドから新興勢力まで、デニムアイテムに強みを発揮するおすすめブランドを一挙に紹介!
まずはジーンズにファッション性を持ち込んだイタリアのジーンズブランドをピックアップ!
ディーゼルのようなメガブランドからヤコブ コーエンのようなラグジュアリーブランド、PTのようなパンツ専業ブランドまで多彩な顔ぶれが立ち並ぶイタリア。まずは高感度なメンズにとって、大本命となるであろうイタリア勢から注目デニムブランドをピックアップ!
ジーンズブランド「DIESEL(ディーゼル)」
「イタリアジーンズの雄」
レンツォ・ロッソによって1978年に設立されたイタリアのジーンズブランド。ブランド名には「ディーゼル燃料のように世の中を活気づけたい」「世界中で同じ製法で作られ同じ名称で呼ばれるジーンズとディーゼルはある種、共通点をもつ」という想いがこめられている。外部との協業にも積極的で、シャネルのカリスマデザイナーとして知られるラガーフェルド氏やアディダスとのコラボレーションも展開。また、同社の挑戦的な企業文化、優れた経営はビジネススクールでも取り上げられることも多い。
ジーンズブランド「JACOB COHEN(ヤコブコーエン)」
「仕立ての良いテーラードジャケットに合わせるジーンズ」
1985年にタト・バルデッレがイタリアのパドヴァで始動したブランド「ヤコブコーエン」。2003年に二代目のニコラ・バルデッレがヤコブコーエンをデニムブランドとしてリスタート。スラックスなどに用いられる「くせとり」と言われるアイロンワークを採用し、高級セレクトショップで展開されるようなラグジュアリーでドレスライクなジーンズをリリース。日本のデニム生地を使用し、「made in Italy」でテーラードジーンズを作ることをブランドコンセプトに掲げている。「高級スーツを着る人間のためのジーンズ」とも表現されるデニムアイテムの数々は、多くのエグゼクティブやセレブを魅了し続けている。▶︎JACOB COHENの詳細記事はこちら
ジーンズブランド「PT05(ピーティーゼロチンクエ)」
「パンツ業界に面白みを生み出したブランドのデニムコレクション」
本国イタリアに限らず、世界中で大きな話題を集めているパンツブランドPT01(ピーティ・ゼロウーノ)。ディレクターであるマリオ氏が新たに仕掛けたプロジェクトがこのPT05(ピーティ・ゼロチンクエ)だ。5ポケットパンツをベースに、細身のテーパードシルエットで品のあるモダンなパンツに昇華。ジャケパンスタイルでも多く取り入れられるPT01のパンツをジーンズとして再構築されたアイテムとして、人気を集めている。
ジーンズブランド「ENTRE AMIS (アントレアミ)」
「多種多様なファブリックを使用するナポリのパンツメーカー」
2007年に創業されたナポリのパンツ専業メーカー。親会社が生地を取り扱う会社ということで様々な生地で作ったパンツのコレクションをPITTI UOMOにて発表している。イタリアでは高い評価を得ている注目のブランドだ。履き心地の良さはもちろん、パンツの丈にまでこだわりを持っている。ジーンズモデルはテーラードジャケットにも絶妙にフィットする。
ジーンズブランド「SIVIGLIA(シビリア)」
「イタリア仕込みの技術が生きるスマートジーンズ」
2005年にイタリアのアンコーナで始動した新鋭ブランド「SIVIGLIA(シビリア)」。20年以上にわたって大手ブランドの製造委託を請け負ってきたことからも証明される高い技術が多くのファッション関係者から評価される。「クラシック」をベースに現代的な解釈を加えたウェアを展開、顧客を飽きさせないトータルラインナップが魅力だ。新しい生地開発や技術追求に積極的かつ挑戦的な姿勢で知られるが、同社のジーンズはまさにその象徴といえる。例えば、5ポケットのジーンズの仕様はそのままに、シルエットをスラックスに仕上げた「HERO」など。今後の展開も目が離せない。
ジーンズブランド「Care Label(ケアレーベル)」
「伊ラポエル・エルカンが手がける洗練デニム」
2011年にラポ・エルカンやデザイナーのレオポルド・ドゥランテらが始動したイタリアのジーンズブランド「ケアレーベル」。 シルエット、縫製、カッティングや加工などディテールにもこだわったデニムとして有名セレクトショップを中心に展開。裏地には、Care Labelブログにアクセスするためのパスワード、取り扱い表示をテーマにしたブランドロゴなどをプリント。ドレスやリラックススタイルのどちらにも対応できる洗練されたデザインが魅力だ。
ジーンズブランド「tramarossa(トラマロッサ)」
「生地に加え全ての工程をイタリアで行うジーンズブランド」
1967年にイタリアで創業されたデニムブランド。ブランド名はイタリア語で「赤色の耳」という意味。 イタリア産のデニム生地を使用し、裁断・縫製、仕上げに至るすべての工程をイタリアで行う。同ブランドのシンボルマークである”ハサミ”が示すのは、ハンドメイドでサルトリアーレの手法を用いてる証。ジーンズにはイタリアらしいデザインの効いたリベットや繊細なステッチワークが施されている。ストレッチタイプのジーンズでロールアップをすれば、ミシン糸のカラーリングで赤ミミのようにデザインされたディテールがアクセントに。コストパフォーマンスが高い点も人気を集めている。
ジーンズブランド「AG(エージー)」
「スタイルコンシャスな美脚デニム」
2000年に、ディーゼルの創業者でありデニムデザイナーとしても名高いアドリアーノ・ゴールドシュミットと、 高い品質と革新的なジーンズの製造において米国デニム業界をリードするコースマニュファクチャリングのヨル・クーが始動させたデニムブランド「AG」。美脚シルエットを支えるパターン、カッティング、縫製を基軸に表情豊かなウォッシュ加工などが早くから注目され、世界中のセレブやバイヤーから熱い支持を受けている。
ジーンズブランド「ARMANI JEANS(アルマーニ ジーンズ)」
「イタリアジーンズを低価格で」
ARMANIのカジュアルラインとして知られる「ARMANI JEANS(アルマーニジーンズ)」。ARMANIの中では、イタリア製ジーンズを低価格で生産をしているため、気になる方は一見の価値があるだろう。このラインは、2018年春夏よりエンポリオアルマーニと統合する予定だ。アルマーニならではのシンプルでダークな世界観が、しっかりとジーンズにも落とし込まれている。
ジーンズブランド「Eleventy(イレブンティ)」
「自分が着たい服を作る」
2007年に、マルコ・バルダッサーリとパオロ・ズンティーニの2人のデザイナーによるファッションブランド。二人はもともと、ミラノでショールームを経営しており、ロンバルディア地区でファクトリー系のブランドのエージェントを行なっていた。 ある時、自分たちが着たいブランドがないことに気付き、自分たちの持っているノウハウでEleventyを立ち上げている。面白い単品アイテムの集積がコレクションになっているという考え方の元、個性的なアイテムを展開している。
ジーンズブランド「REPLAY(リプレイ)」
「イタリアジーンズブームのパイオニア」
1978年にクラウディオ・ブジオールが始動したイタリアジーンズのリーディングブランド。ヨーロッパでは絶大な人気を誇るブランド。特にジーンズに対してオーセンティックでありながらもエッジの効いたデザインを求めるファッションフリークから支持される。
ジーンズブランド「GAS(ガス)」
「個性のあるディテールが魅力のイタリアジーンズブランド」
1984年、クラウディオ・グロット氏が設立したイタリアのジーンズブランド「GAS(ガス)」。GASのロゴマークはダブルレインボーと呼ばれ、大西洋とインド洋が交わる南アフリカの観光名所ケープタウンで、嵐のあとに太陽が昇るときに掛かる2つの虹を表現している。ジーンズのバックポケットにはそんなロゴデザインを反映させた様な切り替えが施されている。履いていくごとに切り替えによる独特の色落ちが楽しめるのは、ガスのジーンズならではの魅力だ。バックポケット以外にも様々な工夫やこだわりがちりばめられている。
ジーンズブランド「DSQUARED2(ディースクエアード)」
「フロントにセットしたブランドタブがポイントのラグジュアリージーンズ」
1994年にディーン・ケイティン氏とダン・ケイティン氏の双子兄弟が設立したファッションブランド「DSQUARED2(ディースクエアード)」。カナダに生まれミラノでキャリアを積み、ロンドンに在住しながらイタリアでコレクションを発表し続ける彼らの多様なバックグラウンドが反映されたデザインが世界から注目を集めている。ジーンズコレクションは、前立てにタブが縫い込まれているのが特徴。様々な加工やシルエットのジーンズを展開しているが、このタブによって一目でDSQUARED2のブランドと判断可能だ。スラントポケットのように角度をつけたフロントポケットなど、さりげない機能性にこだわったデザインにも注目したい。
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