
美肌を作るには毎日のスキンケアを正しく行うことが肝要。汚れを落とす、肌を保湿する、肌を外部刺激から守る、という3つのプロセスを確実にこなすことが、健やかな肌を育むための第一歩となる。今回はそんな「メンズスキンケアの基本」について紹介!
2013年北里大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院にて研修終了後、都内クリニックにて内科・皮膚科として勤務。2017年5月から2020年6月まで院長として、都内美容クリニックにて勤務。2020年7月より「LonaLona CLINIC(ロナロナ クリニック)」院長就任。講演、TV、ラジオ、雑誌、webなど幅広く活躍中。
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“男の肌=丈夫”という価値観はもう古い!メンズの肌にこそ手厚いケアが必要な理由とは?
男性特有の肌質や生活習慣から、実は女性以上にスキンケアが必要。様々な理由が考えられるので、一つずつチェックしていきたい。
男の肌はとにかく皮脂分泌が多い!汚れをしっかり落とさないと肌荒れの原因に
男性ホルモンには皮脂の分泌を促す作用があり、女性と比べると男性の肌は2~3倍ほど皮脂が多い。皮脂は肌の乾燥を守るために必要不可欠だが、分泌量が多いと角栓やニキビといった肌荒れを生じる原因に。そのため、“落とす”スキンケアは男性にとってかなり大事なのだ。
水分量が少なく乾燥しやすいのも男の肌の特徴
男性の肌は皮脂量が多いため見た目的には肌がうるおっているように感じるが、実は男の肌の水分量は女性の1/3〜半分程度だと言われている。しかも年を重ねるごとに水分量が減っていくため、化粧水や美容液でしっかり肌にうるおいを与えるのが大切だ。
日々のシェービングによるダメージが肌トラブルを招く
男性特有の習慣といえばシェービング。男を磨くために髭を整えることは欠かせないが、そのシェービングによって髭だけでなく肌の角質層まで剃り落としてしまっている。そして角質層が薄くなると肌の水分が蒸発しやすくなったり、肌のバリア機能が弱まり、吹き出物や赤みを誘発してしまう。そのため、シェービング後には手厚いケアが必要なのだ。
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スキンケアの基礎!洗う・うるおす・守るの3つをチェック
まずはスキンケアの基礎中の基礎である「洗う・うるおす・守る」から始めよう。どれも大切な工程なので、省略するのはNG。ここからはそれぞれの役割を見ていこう。
「洗う」スキンケアとは
洗顔料やクレンジングなどを使用する「洗う」スキンケアでは、肌荒れの原因となる皮脂を除去するだけでなく、不要な角質や外出時に付着した花粉や塵といった汚れなどを落とすことが目的だ。洗顔を怠ってしまうと肌にいつまでも不用物が残り、化粧水などの浸透が悪くなるため朝晩1回ずつ必ず行おう。
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「うるおす」スキンケアとは
化粧水や美容液で肌へ水分を与えるのが「うるおす」スキンケア。先述した通り、男性は元々水分が少ないのに加え、日々のシェービングの影響でより乾燥しやすい状態になっている。そんな乾燥した角質層にうるおいを与えることで、カサつき・肌の硬さ・ハリ不足といったトラブルを予防できる。乾燥は進むと老化の原因にもなるため、若い頃からしっかりケアしておくのが◎
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「守る」スキンケアとは
乳液やクリームで行う「守るスキンケア」は2つの意味を持つ。一つ目は角質層の潤いが蒸発しないよう、油分で肌に蓋をするのが目的。二つ目は肌を摩擦や紫外線などの外的刺激から守る役割。皮脂だけでは補えない部分を担っているため、健やかな肌をキープするために守るスキンケアは欠かせない。
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正しいメンズの肌ケア!効果的に使って最短で美肌を目指す
スキンケアは製品の質以上に「使い方」が大切。どれだけ良いアイテムを使っていても、間違ったケア方法では肌にダメージを与え、逆効果になる可能性も。そこでここからは、洗う・潤す・守るケアの正しい手順を確認していこう。
洗顔料の正しい使い方「濃密泡を作って毛穴に詰まった頑固な汚れを除去!」
洗顔料を直接肌につけるのは絶対にNG。そのままでは洗浄力が高すぎるため、まずは泡立てネットなどを使用して濃密な泡を作ろう。泡は細かいほど毛穴の奥まで入りやすく、ニキビや角栓などの毛穴トラブル予防に効果を発揮する。泡を乗せたらゴシゴシ擦るのではなく、指先でくるくると軽くなでるように洗っていこう。強く擦る・押すは肌への刺激となるので優しいタッチを意識するのが吉だ。
化粧水の正しい使い方「手のひら全体を使って優しく浸透させよう」
化粧水が浸透する「角質層」はわずか0.02ミリの薄さ。強く押し込んだからといって浸透するわけではないので、優しく手を添えるように手のひら全体を使って馴染ませていくのがポイントだ。また、とくに乾燥しやすくシワが目立ちやすくなる目元や頬、口角の近くなどは化粧水を重ね付けして、うるおいをたっぷりと与えよう。ちなみにコットンを使用して塗布するパターンもあるが、慣れていないと摩擦ダメージを与えてしまうため、美容ビギナーは手を使うのがおすすめだ。
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化粧水の付け方を動画でチェック!
OTOKOMAEでは化粧水の正しい馴染ませ方を動画でも紹介中。1分かからず見られる内容となっているので、忙しい方はぜひ動画でチェックしてみてほしい。
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乳液・クリームの正しい使い方「部位によって量を使い分けるのがテカらない男のコツ」
乳液・クリームは肌を守るために欠かせないアイテムではあるものの、量を間違えると一気にテカリに見えてしまう。そこで重要になるのが、部位に合わせた使い分け。まずは乾燥しやすい目元・頬を中心に塗布。皮脂の多いTゾーンは少量を全体に伸ばすとバランス良くケアができる。どうしてもテカリが気になるようであれば、外出前に軽くティッシュオフをして。
オールインワンの正しい使い方「時短できるからこそ丁寧なケアを」
オールインワンの製品は時短に向いているが、だからといって雑にスキンケアをこなすのはNG。手を抜かず、丁寧なスキンケアを心がけることがオールインワンを上手に使うためのコツだ。たとえば、オールインワンのみでスキンケアを完結させる場合、化粧水・乳液をそれぞれ単体使いしたケアと比較して乾燥しやすいため、重ね塗りすることを推奨する。顔全体に塗り伸ばすことを繰り返したら、乾燥が気になりやすい部分に塗り重ねていこう。
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