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英元首相やピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドも愛用するチャーチの傑作「チェットウィンド(CHETWYND)」
チェットウィンドは、チャーチが手がける内羽根ウィングチップの一足。内羽根フルブローグとも呼ばれるこのタイプの革靴はブローギングという穴状の装飾が特徴で、その装飾技術の高さが体感できる。1940年代にはすでに誕生していたと言われているチェットウィンドは、まさにチャーチの歴史を古くから支えてきた代表作の一つだと言えるだろう。シンプルながら飾り穴の大きめのデザインは、クラシックな存在感のある佇まい。足を入れたその時から姿勢が正されるような風格を備えている。ラストに関してもチャーチを象徴する「#173」を採用。洗練されたシルエットとクラシックな雰囲気を両立し、ビジネスからオフスタイルまであらゆるシーンに適応する。
詳細・購入はこちらチェットウィンドはブレア英元首相が愛用していたことでも有名
1997、当時43歳という歴代2位の若さで英首相に就任したトニー・ブレア。2007年の退陣までの10年、労働党の首相としては最長を記録するその就任期間中、彼の足元を支えてきたのがチェットウィンドだった。ブレア首相は退任直前のタイムズ紙のインタビューで、就任以来、定例の議会質疑応答ではいつも同じ靴をはいていたと告白。愛用していたのは当時150ポンド(約3万7000円)で購入した黒のチェットウィンドで「バカげてるとは思うが、毎週の質疑応答では必ず同じ靴を履いていた」と述べた。
さらに「その靴を18年間もはき続けている」と語り「安い靴は不経済だからね」とも付け加えたブレア首相。18年間で靴底は1回しか張り替えていないとのこと。英国靴の頑強さを物語るとともに、縁起の良さを感じさせるエピソードだ。
ピアース・ブロスナン扮するジェームズ・ボンドもチェットウィンドを着用
ブレア首相以外にも、英国を代表する人物がチェットウィンドを着用している。映画「007」シリーズのジェームズ・ボンドだ。ボンドが愛用する革靴や時計は、世界中の紳士の憧れのアイテムになることで有名。チャーチは、ジョン・ロブやクロケット&ジョーンズと並びボンドが愛用した革靴ブランドの一つ。5代目ボンドのピアース・ブロスナンと、6代目のダニエル・クレイグの作品でチャーチの革靴が起用された。
チェットウィンドは、1995年に公開されたブロスナン・ボンドの人気作「ゴールデン・アイ」でディプロマットとともに登場。近年では比較的シンプルなキャップトゥやプレーントゥを履くことが多いジェームズ・ボンドだが、この作品ではブローグシューズで颯爽とアクションをこなす姿がお目にかかれる。
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