チャーチの「ディプロマット(Diplomat)」はボンドと外交官に愛される名機!

Share

チャーチの「ディプロマット(Diplomat)」はボンドと外交官に愛される名機!

多くの名作を生み出しているチャーチだが、「ディプロマット(Diplomat)」はチャーチのコレクションの中でも屈指の名機。「Diplomat」とは「外交官」を意味する英語で、イギリスの外交官たちの多くが好んでセミブローグの革靴を履いていたことから名付けられた。ピアース・ブロスナン演じる5代目ジェームズ・ボンドが着用したことでも知られている。今回はそんなチャーチの「ディプロマット」にフォーカスし、その魅力を紹介!

「Church’s(チャーチ)」は革靴の新たな概念を靴業界にもたらした老舗シューズブランド

チャーチは、英国ノーサンプトンの老舗シューズブランド。靴職人ストーン・チャーチから靴作りの技術を学んだトーマス・チャーチが、1873年にノーサンプトンのメープル・ストリートに小さな工房を開いたのが始まりだ。チャーチは、今では常識となっているさまざまな概念を靴業界にもたらしたブランド。19世紀当時の靴は、左足と右足の区別がないまっすぐな形状だった。足なりに湾曲させた構造を生み出し、始めて左右別々の形状を取り入れたのがチャーチなのである。さらに、靴のサイズ展開にハーフサイズを導入したのもこのブランドが初めてだと言われている。

これらの革新的な発明によって、1881年にロンドンで行われた靴の展覧会では金賞を受賞。数年のうちに高級シューズの代名詞的な企業へと成長したチャーチは、ノーサンプトンだけでなく海外への進出にも力を入れつつ、戦時中の軍靴製造などを経てさらに規模を拡大していったのだ。

チャーチの靴作りは英国王室も認めるクオリティ

初のショップをオープンしたのを皮切りに、イタリア、カナダ、香港などに支社を設立。ヨーロッパだけでなく、世界の主要都市に輸出を拡大することでその名を轟かせた。1965年にはイギリス女王エリザベス二世がノーサンプトン・セントジェームス通りにあるチャーチの工場を視察。積極的に海外市場の開拓を行ってきた功績が讃えられ、英国産業界で最高の名誉とされる「クイーンズ・アワード」を授与された。トリッカーズやクロケット&ジョーンズなど、英国王室御用達(ロイヤルワラント)の称号を獲得している革靴ブランドは少なくない。チャーチは王室御用達の称号こそ持たないものの、その品質の高さは女王のお墨付きであることを歴史が証明している。

詳細・購入はこちら

完成までに250の工程と8週間を費やすチャーチの革靴製造

2000年にプラダに買収されて以降は、モード色を強めたモデルや女性向けの製品も展開しているものの、根強い人気を誇るのはやはり往年のデザインを踏襲した定番モデル。今もノーサンプトンの工場で製造され、革の裁断から縫製、ウェルティング、仕上げまで、熟練職人の手で丁寧に生産されるチャーチの革靴は、一足を作るのに約8週間の時間、全250もの工程を経て完成されるのだ。グッドイヤーウェルト製法をはじめとする伝統的で実直な靴作りは、創業から140年を超え現在もなお継承されている。

チャーチの革靴を探す

2/7GO TO NEXT PAGE
Follow us !

会員登録して
OTOKOMAEメールマガジンを受け取ろう

会員登録する