メンズファッションに年々定着するジャケパンスタイル。少し前までなら、オーソドックスなジャケパン着こなしでも十分スタイリッシュだったが、スタイルの自由度が高まる昨今では、どう合わせるアイテムで差別化するかが重要ファクターに。今回はそんなジャケパン着こなしで一歩リードするために意識すべきポイントを紹介!
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ジャケパン着こなしのコツ①「ジャケパンの印象はチーフの質で決まる!ポイントは大きさと厚み」
洗練されたジャケパンに必要なアイテムと言えば、”ポケットチーフ“。「時間が経つとチーフがポケットに入り込んで隠れてしまう」「ボリューム感が出ないでへたってしまう…」なんて経験をされた方は少なくないのでは?洗練されたチーフスタイルを実現するには、ポケットチーフの入れ方だけではなくポケットチーフ自体のチョイスにもこだわりたい。選ぶべきポケットチーフのスペックは、結論から言うと「サイズは、33〜40cm角」「シルクスペックは12〜24匁(もんめ)」の2点だ。
国内で販売されているチーフのほとんどが30cm四方未満のサイズなので要注意。ジャケット文化が根付ききっていない日本においては「チーフの色や柄」ばかりを気にする消費者が多く、メーカー側もコストダウンの為に極力小さいサイズをポケットチーフとして販売している場合が多い。ちなみに、一般的なジャケットのポケットの深さは10cm〜15cm程度。どんな折り方を選んでもポケットの底にポケットチーフが余裕をもって届くサイズが大前提のため、40cm四方程度の大きさが必要というわけだ。日本のビジネスシーンでも結婚式でもよく見かける”ポケットに沈み込んだチーフ“の原因の多くはサイズの小ささにある。次に多くのポケットチーフの素材であるシルクのスペックは「12〜24匁(もんめ)」を選ぶのがベター。これはシルクのスペックを表すひとつの基準で、幅1寸長さ60尺のシルクの重量を指す。この数値が大きいほど厚みが出て高価になる反面、しんなりとヘタるようなことがなくなる。
ポケットチーフの基本は白!白無地チーフのオススメはこれ「FRANCOBASSI(フランコバッシ) シルクチーフ」
初めてポケットチーフを取り入れるという方は、まずはどんなスタイルにも合わせることができる使用頻度の高い白ポケットチーフに、投資してみるのがオススメ。
リネンの白チーフもオススメ!「Mungai(ムンガイ) リネンポケットチーフ」
シルクは光沢があり華やかな雰囲気が魅力でビジネスからパーティーまで幅広く活用できるが、保守的な職場におけるビジネススーツにはリネン(麻)素材のポケットチーフを選ぶのも正解だ。光沢が抑えられているため、控えめな印象を与えられる。
ジャケパン着こなしのコツ②「ジャケパンの土台は足元にアリ“グッドイヤーウェルト製法”の革靴を入手!」
おしゃれは足元からと言われるように、ジャケパン着こなしにおいても足元への投資は有効だ。具体的には、靴底を貼り替えながら長年履けるグッドイヤーウェルト製法で作られた高品質な靴を選ぶのが基本。高価な印象のあるグッドイヤーウェルト製法の革靴も、実はブランドによっては3万円台から入手可能なものも。
コスパグッドなグッドイヤーウェルト製法の革靴をゲットするなら「JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリウァヤ)」が◎
本格的なグッドイヤーウェルテッド製法でありながら驚異的な低価格を実現した”ジャランスリウァヤ”は驚異的なコスパを誇るグッドイヤーウェルテッド製法靴として有名だ。インドネシア出身のルッディ氏が、靴の聖地とも言われる英国ノーザンプトンで修行を積んだ経験を活かして展開するブランド、日本の有名セレクトショップにも並びますが人気のためかなり品薄状態。最後のアウトソールのみ機械縫いだが、その他の行程はすべて手縫いという9分仕立てでありながら3万円代からの価格は驚異的だ。
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ジャケパン着こなしのコツ③「ジャケパンの印象はジャケットとパンツの組み合わせで決まる!意外と未挑戦のトーンオントーンに挑戦」
ジャケパンという名の示す通り、ジャケパンのキモは「ジャケットとパンツの組み合わせにアリ!」。今や定番と化したトーンオントーンの着こなしだが、いまだジャケパンでは未導入という方も多い様子。ジャケットに比べれば廉価なボトム、ジャケットと同系色を入手して周囲を一歩リードしてみてはいかがだろうか?
ジャケパン着こなしのコツ④「ジャケパンの印象はシャツ袖の見え方でこなれ感が出る!シャツのサイズ選びにこだわる」
スーツでもジャケパンでも同様だが、シャツの袖とのバランスは非常に重要。一般的にジャケットの袖口から1cm〜2cmほどシャツの袖が見えるのが理想とされている。シャツを購入する際には、ジャケットにあわせたときにどのくらい袖先が見えるかを確認した上でチョイスするのがオススメだ。既製服ジャケットの場合、ブランドやモデルによって裄丈(首から手首までの長さ)が微妙に異なる。オーダーするのもアリだが、既製品であってもシャツの首回りと裄丈が独立して選べるシャツであれば適切なサイズ感を狙うことは十分に可能だ。
ジャケパン着こなしのコツ⑤「オフ仕様のアンクルパンツにチャレンジ!ビジネスでトライしにくい丈感をオフに取り入れ!」
くだけた職場であれば、アンクル丈スラックスにローファーやスニーカー、冬場であればサイドゴアブーツを合わせる着こなしもアリだが、日本の多くの職場ではハードルの高い着こなしに部類されるだろう。ジャケパンスタイルのメリットのひとつに、同じジャケットでもボトムだけ変えることで着こなしの印象を大きく変えることが可能な点がある。休日のジャケパン用にアンクルパンツを1本所有してみてはいかがだろうか?裾上げでアンクル丈にパンツを仕上げるのもオススメだ。
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ジャケパン着こなしのコツ⑥「ベストを組み込んでみる!色合わせに関連を持たせるのが洗練ポイント!」
海外のメンズファッションスナップでよく見かけるベストを取り入れたジャケパンコーディネート。一歩先行く着こなしを目指す向きにおすすめだ。もちろん考えなしに適当にあわせるのはNG、色のチョイスにセンスがあらわれる。画像のようにネクタイと色を合わせたり、ボトムと同じ生地のベストを使ったりするというアイデアなども統一感があって◎。ベストを取り入れることで色が増えるのを避けると成功確率がグッとアップする。ダブルブレステッドのベストを取り込めば頭ひとつリードしたスタイルに。イタリアの伊達男さながらの雰囲気になれるはず。