黒やネイビーと並ぶジャケットカラーの定番で、上品で知的、洗練された雰囲気を醸すグレージャケット。他の色との協調性が高くどんな色のアイテムにも馴染みやすいため、ビジネスシーンはもちろん、カジュアルなジャケパンスタイルまで、オン・オフ問わず着回せる汎用力の高いアイテムだ。今回はそんな「グレージャケット」にフォーカスし、着こなしもポイントと参考となる海外のメンズコーデ、人気ブランドのおすすめアイテムを紹介!
クローゼットに1着は備えておきたい頼れる存在グレージャケットは「守備範囲の広さ」と「キメ過ぎに見えないニュートラルな表情」が魅力
黒と白の中間となる無彩色で無限の明度を備えたグレーのジャケットは、ライトグレーからダークグレー、チャコールグレーまで濃淡のレンジが幅広く、そのトーンのチョイス次第で様々な表情を演出可能。そしてどのグレーも無彩色かつ中間の明度の色味であるため、合わない色が無いと言っても過言ではないほど、どの色味のアイテムとも調和する。またグレージャケットは、同じ無彩色である黒や白と比べてキメ過ぎ感が抑制された見た目に仕上がるのも特徴のひとつ。知的で真面目な印象を与えたいけれど、ストイック、またはキザ過ぎる印象を与えるのは回避したいとお考えの方にもおすすめだ。
グレージャケットの着こなしポイント①まずは抑えておきたい!淡いトーンのグレージャケットを濃色スラックスで引き締めた着こなし
グレージャケットをシャープに着こなすテクニックのひとつとして、まずおさえたいのがグレージャケットよりもダークトーンのボトムス合わせで見た目をシャープに引き締めた着こなし。こちらのスナップのように、上下グレーのジャケパンでも、トーンに差があるだけで単調な印象を与えない洒脱なコーディネートが完成する。
グレージャケットの着こなしポイント②柄やテクスチャーが特徴的なグレージャケットでコーデを差別化
黒や紺と並ぶ定番色で、最も汎用性の高いグレージャケットだからこそ、柄やテクスチャーが特徴的なアイテムをチョイスしてコーデを差別化することも重要。チャック柄やストライプ柄、生地に表情のあるツイードジャケットやヘリンボーンジャケットを取り入れることで差別化が図れ、グレージャケットのコーディネートをスマート且つ洒落感たっぷりに格上げできるだろう。柄入りのグレージャケットをコーディネートする際のシャツとネクタイは、なるべく無地でまとめる引き算的な考えで仕上げると大人の洗練された雰囲気をキープしやすい。
グレージャケットの着こなしポイント③コーデが知的な雰囲気にまとまるネイビー&グレーのカラーコンビをマスター
ビジネスシーンにも通用するジャケパンコーデのカラー配色といえば「ネイビー&グレー」。クラシックな「ネイビージャケットにグレーパンツを合わせたスタイル」を彷彿とさせる配色は、グレージャケットの着こなしにも応用可能だ。グレージャケットに合わせるインナー、ボトムスにネイビーを取り入れれば、上品かつ知的なジャケパン着こなしに。こちらにピックアップしたドメニコ・ジャンフラーテ氏のコーデでは、ミッドレイヤーにシャツジャケットを入れてタートルネックニットを合わせたカジュアルなスタイリングを「ネイビー&グレー」のトーンに統一。ラフな雰囲気がありながら品を忘れない大人の着こなしにまとまっている。
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グレージャケットの海外ストリートスナップを一気見!理想のメンズコーデを探そう
グレージャケットのメンズコーデをもっと見たい方は“OTOKOMAEスナップページ”をチェック!
今回ピックアップしたグレージャケットの着こなしをはじめとしたスナップは、OTOKOMAEスナップページで公開中だ。ハッシュタグ機能を使えば、ひとつのアイテムにフォーカスしたスナップをまとめてチェックできる。会員登録すれば、お気に入りのスナップや記事を保存できるため、ぜひ活用して欲しい。
OTOKOMAEスナップページでグレージャケットの着こなしをみる
おすすめのグレージャケットを紹介!
最後にOTOKOMAE編集部が注目ブランドの展示会や有力セレクトショップでのヒヤリング、主要ファッション都市での定点観測から得た情報を元に、読者にオススメしたい「グレーテーラードジャケット」を紹介!
おすすめグレージャケット①LARDINI(ラルディーニ) 「ニットジャケット」
着こなしのカジュアル化が進むビジネスシーンで活躍するのがニット性のグレージャケット。LARDINIの「ニットジャケット」は、ニットならではのリラックスした雰囲気はかもしつつ、テーラードジャケットの引き締まった表情を彷彿とさせる仕立ての良さが魅力。テーラードジャケット未満、カーディガン以上のきっちり感は、オフィスカジュアルからオフのスタイルまで幅広い着こなしに対応してくれることうけあい。
おすすめグレージャケット②TAGLIATORE(タリアトーレ) 「MONTECARLO」
伊達男の粋と艶を追求するイタリアクラシコの名門「TAGLIATORE」が展開する、肩の芯地を極限まで排したアンコンジャケットの看板モデル「MONTECARLO(モンテカルロ)」。ゴージ(上襟と下襟の繋ぎ目)位置の高いラペルが特徴で、胸元に沿い緩やかなラインを描くバルカポケットや品格あるサイドベンツなど、イタリアブランドのジャケットらしいムードを感じる仕上がりだ。
おすすめグレージャケット③BOGLIOLI(ボリオリ) 「K-JACKET」
「クラシック&モダン」をコンセプトに掲げるBOGLIOLIのアイコンモデル「K-JACKET」は、ジャケットを仕立てた後に染色の工程を行うガーメントダイ(製品染め)という技術を駆使し、ドレスクロージングの歴史に革新をもたらした名品だ。
おすすめグレージャケット④CIRCOLO 1901(チルコロ 1901) 「ジャージージャケット」
春夏にピッタリの軽量で薄手のサマージャージーを使用した「CIRCOLO 1901」のセットアップジャケット。ホワイトとグレーのコントラストがオトナの渋みを演出してくれる変形ストライププリントで、程よく清涼感と存在感を備えた仕上がりとなっている。
おすすめグレージャケット⑥THOM BROWNE(トム ブラウン) 「4-BAR ジャケット」
ラグジュアリーかつアイコニックなグレージャケットといえば「THOM BROWNE(トム ブラウン)」の4-BAR ジャケット。左二の腕に配されたアイコニックな4本ストライプ、ジャケットが縮んだようなコンパクトなサイズ感が特徴的で、一目でそれとわかる存在感を放つ。