フルグレインレザーとは?知ってるとちょっとドヤ顔できる革の豆知識

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レザーアイテムの商品詳細の欄に素材名として表記されていることが多い「グレインレザー」。その中でもトップクラスに高品質なものは「フルグレインレザー」と呼ばれていることをご存知だろうか?では、フルグレインレザーとは一体どのようなものを指すのか、その実態を紐解いていく。

そもそもグレインレザーって?

フルグレインレザーなどの派生名称を掘り下げる前に、そもそも大元のグレインレザーとは一体どのような革なのだろうか?答えは、革の銀面に“揉み”や薬品による“収縮”、“型押し”などの加工を施すことでシボ感(細かい凹凸、シワ)を与えた革のことを指す。比較対象として表面がなめらかな質感のスムースレザーがあるが、対してグレインレザーは表面がでこぼこのものである。日本名ではシボ革と呼ばれることも。つまり革の表面に凹凸があるものを総称してグレインレザーと呼ぶのだ。
※銀面:毛や表皮を除去した真皮の表面のこと。なめした後の革の表皮。

左:グレインレザー / 右:スムースレザー

 

ではフルグレインレザーとはどんな革のこと?

グレインレザーについて説明が終わったところで、次はフルグレインレザーについて移っていく。グレインレザーは表面がでこぼこしているもの全てを指すのに対して、フルグレインレザーは加工が人の手が入っていないグレインレザーのことを指している。つまり前述の薬品や型押しなどによる加工が一切されていない、もともとの革の表面に天然のシボが入っている革がフルグレインレザーということになる。フルグレインレザーは高品質なイタリアンレザーが使用されること多く、ハイブランドのフルグレインレザー製品は原産国がイタリアであることが多い。革の表面を見ると凹凸やシワに規則性がないことが見て取れ、自然なシボ感であることが分かる。

また、他のグレインレザーの一種で「トップグレインレザー」というものが存在するが、これは加工が入ったグレインレザーの中で品質が高いものを指し、高い技術をもって加工が行われたもの。つまり加工が入っているグレインレザーの中ではトップグレインが上等で、全体のランク付けとしてはフルグレインレザー>トップグレインレザー>通常のグレインレザーということになる。余談で、フルグレインレザーと調べると「ジェニュインレザー」というワードもちらほらと散見されるが、これはジェニュイン(Genuine)=本物のという英語から分かる通り、本革(天然皮革)のことを指すため、グレインレザーに限らず全ての本革に対して使われる言葉だ。

フルグレインレザーはなぜ高価なのか

フルグレインレザーはそう簡単に採れるものではなく、非常に価値が高い貴重な革。天然で表面がでこぼこしているという点が重要で、加工無しでもともとキレイなシボが入っている革は限られた量しか採れないのだ。馬革のコードバンのように、一頭分の牛革からわずかしか採れない希少性の高い革であるため、贅沢なレザーとして高い価値がつけられている。

加工品にはないフルグレインレザーの魅力

フルグレインレザーの魅力を挙げるとすれば、やはり加工がされていない革本来の自然な風合いを楽しめる点に尽きるだろう。表面の削りや収縮がないため、間近で見たときの革の表情も異なり、革製品がより美しい仕上がりになる。また、薬品などによるダメージがないぶん耐久性に優れているとも言われており、長年使用を重ねていった際の経年変化も味わい深く美しい色艶を生み出す。

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