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VANSのキャッチフレーズ「OFF THE WALL」とは?
OFF THE WALLは直訳すると「壁から離れる」だが、Z-BOYSというスケートグループのスラングとして使われていた「普通じゃない、変なやつ」という意味がある。グループの一員トニー・アルバ(Tony Alva)氏がプールでスケートする際、彼にしか出来ない端から空中に飛び出す技を決めると、Z-BOYSのオーナーだったスキップ・イングロム(Skip Engblom)氏が「OFF THE WALL」と叫んだことから、型破りな人物を意味する言葉として使われるようになった。
VANSのキャッチフレーズとして使われ始めた理由は、トニー・アルバ氏がVANSを履いていたこと。そして当時のオーダーメイド生産が「型破り」だったことだ。
VANSの経営破綻からの復帰
スニーカーの売れ行きが好調だったVANSは、1980年代頃には70近いショップをカリフォルニアにオープンしていた。のちに創始者のポール・ヴァン・ドーレン氏が離れ、事業が拡大し過ぎたことが原因で経営状況が悪化。1984年に経営破綻する。裁判所はポール・ヴァン・ドーレンを社長として戻ることを条件に、民事再生法を適用。当時ポール・ヴァン・ドーレン氏が全従業員に「むこう3年間は昇給はないかもしれないが、すべてにおいてコストダウンをしなければいけない。しかし、Vansのシューズのクオリティは決して落としてはいけない」と伝え、名言として語り継がれている。
VANSは経営破綻からスケーターカンパニーとしての代表的ブランドへ
経営破綻より3年後の1987年に1200万ドルの負債を完済する。その後世界に展開、1994年には日本にてABC-MARTが販売権を取得している。2011年には10億ドルを超える売上を記録し、世界一の規模を誇るスケートカンパニーとして認められた。2016年には50周年を迎え、誰もが知るスニーカーブランドの代表格として老若男女問わず愛用されている。以下はVANS50年の軌跡を振り返るムービー。
VANSのスニーカーに用いられるバルカナイズ製法とは
アッパーとソールの隙間に、固まる前の生ゴムを流し込み接着させる製法。キャンパス地とゴムの異素材をしっかりと接着させる、スニーカー製造の基礎的な技術と言われている。100度以上の釜に入れたり、大型扇風機で冷却するなど高額なコストが掛かるが、この製法によるレトロなデザインのファンも多い。
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