
ミリタリーアイテムであることさえ忘れさせてしまうほどすっかりストリートに定着し、デザイン的にも着こなし的にも進化を続ける「MA-1」。近年では、ヴェトモンの打ち出したオーバーサイズMA-1がトレンドとなり、男女を問わずファッショナブルなアウターとして認知され、ワッペンのベタ付けやロゴドン、モードなロング丈のタイプなどトレンドに合わせてシーズン毎にアップデートされている。今回は「MA-1」にフォーカスし、こなれにまとめた最旬の着こなし&注目アイテムを紹介!
MA-1とは?「興味深い起源&ディテール」
MA-1とは、フライトジャケットの一種でボンバージャケットに含まれる。もともと戦闘機のコックピットにおけるパイロットの着用を前提に開発されたジャケットのため、操縦室内で動作しても計器スイッチなどに引っかかりにくいよう極めてシンプルなデザインに仕上げられているのが一番の特徴だ。
また、極端に低温となる上空における防寒性を保つため中綿が詰められていること、当初はレザー製だったが上空と地上の気温差によって水分が発生して凍結することを防ぐためナイロン製に進化したことなどもおさえておきたい。また防寒性に重きを置いていることから、袖や裾はリブ仕様になっている。
また「レスキューオレンジ」と呼ばれる、遭難時に救助隊が見つけやすいようデザインされたヴィヴィッドオレンジのリバーシブルの裏地など、意味のあるディテールについても理解しておくと面白い。
派生型として「フードが付けられたN-2B」や「丈が長いコートタイプのN-3Bタイプ」「薄手タイプのL-2B」などが存在する。昨今はMA-1をベースにさらにディテールがそぎ落とされたタイプのジャケットも「MA-1」として数多くのブランドからリリースされており、ミリタリーブランドによる本格仕様タイプと共に人気を博している。
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続いては、MA-1を取り入れた注目の着こなしを紹介!
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