男なら知っておくべきポケットチーフにまつわる少し意外な歴史と起源

ポケットチーフ

現代を生きるハイセンスなビジネスパーソンのスーツ着こなしに欠かせないポケットチーフ。折り方や色柄、素材などにこだわるという男性も多いと思いますが、そもそもの起源についてご存知でしょうか?今回は少し意外なポケットチーフの起源や由来について紹介していきたいと思います。

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胸ポケットに最初に入れられたのは手袋だった

チェスターコートポケットに手袋グローブfinaest

今では当たり前となっているジャケットの胸ポケットですが、実は元々存在しなかったディテール。メンズウェアにおいて最初に胸ポケットが施されたのは、19世紀半ばのチェスターフィールドコートからだと言われています。ちなみにコートの胸ポケットに挿すのはポケットチーフではなくグローブ(手袋)というのが当時の常識でした。近年のピッティウオモでもよく見られる着こなしですが、決して斬新なものではなく、極めてクラシックな装いなんですね。

「胸ポケットに何かを挿すという行為は、スーツではなくコートが最初であり、挿していたのは手袋」という意外な事実。

※ポケットチーフ自体の起源として、中国の農夫が日よけとして身につけていた麻布を15世紀にフランスの船乗りが故郷に持ち帰り、エポレット(肩飾り)や左袖上に挿したことが原点であるという説もあります。

ポケットチーフを挿す目的で胸ポケット付きのジャケットが登場したのは最近のこと

austin reed 1920 tom purvishouseofretro

1920年代に入ってようやく、ポケットチーフを挿すための目的でジャケットに胸ポケットが施されるようになります。これによって実用品としてのハンカチを、装飾品として胸ポケットに挿すという習慣が徐々に紳士の間で定着。意外と浅いポケットチーフの歴史。

ちなみにこのような装いは当時のブルジョワジー(富裕層)に、主に燕尾服やフロックコートの着こなしにおいて取り入れられ白いリネン(麻)のチーフが用いられることが多かったので、次第に「フォーマルな装いには白チーフ」という暗黙のルールが形成されます。

ポケットチーフはなぜ正方形なのか?

ところでポケットチーフや、ポケットチーフと起源を同じくするハンカチといえば正方形がベーシックですが、これには理由があります。

麻ポケットチーフ

FRANCO BASSI

1785年に、マリーアントワネットの進言を受けてルイ16世が「国内のハンカチはすべて正方形に統一」という法令出したことに端を発します。

ルイ16世ルイ16世

中世の貴婦人の間で、ハンカチを手に持つことがおしゃれの定番となっており、競い合うように円や楕円、星型、三角形などさまざまな形状のハンカチが氾濫、さらには宝飾品を施したりするなど華美なものも多かったのですがマリーアントワネットはそれを嫌ったと言われています。

マリーアントワネットマリーアントワネット

その理由については「美的感覚が許さなかった」「自らのファッションが目立たなくなるのが我慢ならなかった」「ハンカチの製造効率を上げるため」など数説ありますが今となっては不明です。現代の男性のポケットチーフにまで影を落とす、マリーアントワネットの影響力たるや恐るべし。

 

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