スーツは男性服の中でも、男を最も魅力的に見せてくれる完成されたアイテムである。ビジネスパーソンとしての風格や存在感を示すことはもちろん、一人の男として異性に魅力をアピールする意味でもスーツスタイルほど有効な着こなしは存在しないと言っても過言ではない。今回はそんなスーツスタイルの見逃せないトレンドを紹介!
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魅力的なスーツスタイルの条件は「クラシックとトレンドのバランス!」
トレンドを紹介する前に、どの時代においても理想とされるスーツスタイルは、クラシックを基礎としつつも時代の変化を柔軟に取り入れたものであることをおさえておきたい。ダンディズムの基礎を築いたブランメルも、完璧なスーツスタイルで知られる英国のプリンスオブウェールズも、いつの世も男性の憧れである歴代のジェームズボンドも「クラシックを大事にしながらも時代の空気感を取り入れたスタイルを大切にする」という共通点を持つ。「クラシック、基本とは何かを理解した上で、その時代の流行や自分のキャラクター、顔立ち、体型を考慮してスーツを選び着こなす」という姿勢が理想だ。
ダニエルクレイグの着ているトムフォードのスーツはややモード寄りデザインだがシャツのデザインは極めてクラシック。彼のようにあえてクラシックとモードのコントラストを楽しむのもよし、クラシックスーツと合わせて王道を極めるのもまた良しだ。
続いては、スーツのトレンドを象徴するキーワードを紹介!
スーツの流行キーワード①「ラペル幅は太く変化」
クラシックの対抗軸としてモードが挙げられるが、少し前のメゾン系モードブランドの細身スーツに見られたラペル(下襟)が細いスーツの流行は徐々に過去のものに。よりクラシックなラペル幅のスーツが多くリリースされており、感度の高いビジネスマンの間にも浸透している。幅広ラペルが基本のダブルブレステッドのスーツやジャケットも定着の傾向を見せている。流行テイストの影響を強く受けるセレクトショップに並ぶスーツにも当然その流れ、すなわちワイドラペル仕様が目立ちはじめている。
スーツの流行キーワード②「プリーツ仕様のパンツが主流に」
スーツのパンツにおけるトレンドを象徴するディテールのひとつが「プリーツ(タック)」だ。昨シーズン、各セレクトショップに並ぶスーツのパンツはノープリーツとプリーツ入りのデザインが半々程度の割合で展開されていた印象が強いが、今シーズンになってプリーツパンツがメインストリームに。よりクラシックな表情のツープリーツ仕様や深いプリーツデザインも増加傾向にある。もちろんスーツのパンツだけではなく、スラックス単体においても数多くのプリーツパンツがリリースされている。
スーツの流行キーワード③「スーツの原点”スリーピーススーツ”が復権」
そもそもヨーロッパで誕生したスーツは「ジャケット」「スラックス」「ベスト」の3つがそろったスタイルのみが存在していたことは理解しておきたいポイントである。「スリーピーススーツの男性に惹かれる」という女性も少なくないためスーツ購入を検討するならぜひスリーピーススーツも検討候補に加えておきたい。
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