スーツの流行りを象徴する7のトレンドキーワード

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スーツの流行りを象徴する7のトレンドキーワード

スーツの流行キーワード④「ブリティッシュとイタリアの要素をイイトコ取りしたテーラリング」

しばしば鎧のようであるとも形容される構築的な英国のクラシックスーツに対して、南イタリア地方で発祥したアンコンジャケットに代表される非構築的でソフトな仕立てのスーツ。近年においては、ジャケット単体においてもスーツにおいても後者が世界的な主流となってきた(ブランドや価格帯にもよるが)。一方で、今シーズンはそんなソフトな仕立てのジャケットをベースに、英国スーツに見られるような構築的なシルエットを作り出すための肩パッドや芯地を用いたジャケットやスーツが存在感を高める。例えば、胸増し芯や肩パッドなどの芯地を用いながらも、ナチュラルショルダーを採用するなど。

 

ちなみに、クラシックな英国スーツにおける象徴的ディテールのひとつとしてビルドアップショルダーが挙げられる。昨今は、ビルドアップショルダーが採用されたスーツは少なくナチュラルショルダーが採用されることが多い。

スーツの流行キーワード⑤「ゴージラインの位置高め、傾斜角浅めはデフォルトに」

クラシックスーツ、つまりは伝統的で完成されたデザインをもつスーツのゴージラインはデザイナーズスーツに比較すると起点が高い位置にあるのが基本。ゴージラインは首筋から8〜9cmあたりに存在し、ラペルの剃り返りラインと上襟切り替え線の角度が50度に設計されたラペルが最もクラシックでエレガントと言われている。これによって視点を高い位置に集めることができ、スタイルアップに効果を発揮するので「スタイルを魅力的にみせる」という意味でも理にかなったデザインといえるかもしれない。昨今のビジネススーツのディテールとしては王道となっている。

スーツの流行キーワード⑥「ドレッシーな印象を与える”ピークドラペル”」

フォーマルなスーツや貫禄のある表情を与えるダブルスーツによく採用されるピークドラペル。シングルブレストのスーツジャケットにも、このディテールを取り入れるブランドが今シーズン多く見られる。ちなみに、ピークドとは「先のとがった」という意味。優雅さや華やかさを演出できるディテールであるため、ノッチドラペルと一味違うアクセントをVゾーンにプラスしたい場合、ピークドラペルは有力な選択肢になるだろう。

スーツの流行キーワード⑦「英国クラシックの要素を打ち出す”チェンジポケット”」

クラシック回帰のトレンドキーワードの影響も相まって、各ブランドが多く取り入れている”ブリティッシュテイスト”。もともとは、お釣りを入れる小銭入れとして採用されていたと言われているディテールである「チェンジポケット」も、ブリティッシュテイストを演出できるディテールのひとつだ。実用性もありながら、ウエストにさりげないアクセントを加味してくれるのも嬉しいポイント。

 

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