ニューバランスの中でも絶対的な人気を誇る990シリーズ。なかでも2012年に発売された「990v3」は、レトロな雰囲気とモダンな雰囲気をどちらも兼ね備えた“時代にとらわれない完成されたデザイン”で、今も多くのファンを抱える名作だ。今回は、そんなニューバランスの990v3にフォーカス！
スポンサーリンク
矯正靴の開発から始まったニューバランスの歴史
もともとは扁平足などの歩行運動にまつわる様々な不都合を治すための矯正靴メーカーとして、1906年に誕生した「new balance(ニューバランス)」。ニューバランスという名前は「履いた人に“新しい(new)バランス(balance)”感覚をもたらすこと」という創業者の想いが由来だ。そんなブランド名を表すように、歩行をサポートする履き心地の良いシューズを数多く手がけてきたニューバランスは、ランニングシューズのトップメーカーとして数々のアスリートたちを手助けしてきた歴史も持っている。1988年にはアッパーにレザー素材を用いたスニーカーを開発したことで、それまでのスポーツ分野だけでなく、ファッションカテゴリでも大きな注目を集めることに。ここ最近では2022年にブランド初のクリエイティブディレクターに、「Aimé Leon Dore(エメ レオン ドレ)」の創業者であるテディ・サンティスを迎え入れたことも大きな話題を呼び、イマのスニーカートレンドを牽引している。
ニューバランス不動の名作「990」シリーズとは？
ニューバランスが展開するアイテムの中でも絶大な人気を誇るのが「990」シリーズのスニーカー。ニューバランスが時間やコストを顧みずに注力して開発したモデルで、発売当時の広告で「1000点満点中990点」と謳ったことが名前の由来になっている。1982年に初代990が発売されてから40年にわたって、990→995→996→997→998→999→990v2→991→992→993→990v3→990v4→990v5とアップデートを繰り返し、2022年にはテディが手がけた待望の最新作「990v6」を発売。これらはすべて最高峰ラインのMADE IN USAとなっており、本国ニューバランス社のジェームス・S・デービス会長の承諾がないと発売できないというエピソードがあるほど、990シリーズはブランドのこだわりが詰まったシリーズである。この話だけでも、やや価格が高めでも新作が発売されるたびに即完売することにも納得できるだろう。
(画像は最新作の「990v6」)
シリーズの中でも一二を争う人気モデル「990v3」
多くの進化系がある中で、今回スポットライトをあてるのはシリーズ30周年を迎えた「990v3」。カラーによってはプレ値でリセール市場に出回っていたり、「JJJJound(ジョウンド)」との大人気コラボモデルは毎回抽選で熾烈な購買争いが勃発していたりと、990シリーズの中でも一二を争う人気銘柄だ。それまでのモデルから大幅な軽量化を実現し、ハイテクノロジーソールを搭載した機能性バツグンのモデルであり、実際に着用しているOTOKOMAE編集部員からも「一日中外を歩き回っていても他のスニーカーと比べて断然疲れにくい」との声が上がるほど。さらに、レトロなランニングスタイルのルックスに、洗練されたモダンなシルエットや素材使いをかけ合わせているため、いつの時代に履いていても飽きがこないデザイン性も人気の理由だ。
