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「リバースウィーブ」の誕生とともに振り返るチャンピンの歴史
アクティブでスポーティなイメージの強いチャンピオンだが、その歴史のはじまりもスポーツウェアブランドとしてだった。1919年にニューヨーク州ロチェスターにて、前身となるサイモン・フェインブルームがニッカーポッカー・ニッティング・カンパニーを設立。サイモンの死後、息子のエイブとウィリアムがの兄弟がチャンピオン・ニッティング・ミルズ社として事業を継続することに。
ニットの製造・販売事業を展開し、その高いクオリティが評価されアンダーウエアとしてスウェットのオーダーが増加。米軍の訓練用ウェアや大学のアスレチックウエアとして注目が集まり、カレッジ人気も高まっていく。そして、1924年にミシガン大学がスポーツ部のウォーミングアップ用ウェアとして採用されたことをきっかけに、全米でもその名を知られるようになる。
チャンピオン「リバースウィーブ」の誕生と特許取得
1934年、同社の敏腕営業マンであり商品開発にも携わっていたサム・フリードランドが、“洗濯すると縮んでしまう”というユーザーの声に対応するかたちで、コットンを横向きに織ることで防ぐリバースウィーブを開発。38年には特許の取得にも成功し、ここにチャンピオンの代名詞にもなるアイテムが確立された。
その後、アスレチックウエアとして確固たる地位を築いていたリバースウィーブは、改善を重ねてより型崩れしにくく、運動性も大幅にアップ。このアップデートのおかげで、52年に二度目の特許も取得した。
80年代、スポーツブランドとしてのチャンピオンの躍進
日本でも、75年にゴールドウィンが日本でチャンピオンの販売を開始し、スポーツ大国であるアメリカの若者のライフスタイルが受けて、キッズカテゴリーなども含む幅広い層で日本に浸透していく。84年には、いまではさまざまなアイテムに見る、“C”のロゴマークがスウェットやTシャツの左袖に登場するなどもした。また、89年には、NBAの独占公式ユニフォームサプライヤーを務める(96年には女子バスケのWNBAもサポート)ようになり、チャンピオンはスポーツブランドとしての高い地位を確立。
2019年には、創業から記念すべき100周年を迎え、いまもカジュアルスポーツブランドとして世界中から愛されてるわけだ。
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