「マグナーニ(Magnanni)」の革靴がスペイン靴の代表格と言われる3つの理由とは?

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マグナーニがスペイン靴の代表格と言われる3つの理由とは?

マグナーニが評価される理由①「実用性とデザインを兼ね備えるマグナーニのお家芸”オパンケ製法”」

素材選びやデザインなどトップレベルのクオリティを誇るマグナーニだが、唯一無二の”マグナーニらしさ”を語るのであれば「オパンケ」を置いて他にはないだろう。別名「オパンカ製法」とも呼ばれるオパンケ製法(opanka process)は、アウトソールの土踏まず部分をアッパーに被せるように縫い付ける革新的な製法である。オパンケ製法は糸をとおす前に鉤爪のような特殊な形状をした針でソールとアッパーに下穴を空ける必要があり、この作業には経験を積み重ねた職人の手作業が必要。他のメーカーには簡単に真似できない意匠なのだ。

他の外周部分はマッケイやボロネーゼなどの製法で縫合し、外踏まず(土踏まずの外側)のみ捲り上げたような縫製を手縫いで施す。マグナーニのオパンケ製法は、それ自体が装飾となっており、他のブランドにはない独特の優美さを放っている。さらにオパンケ製法の長所はデザイン性のみにあらず、ソールの反りが良くなり足へのフィット感を高める実用性も併せ持つ。土踏まずのアーチをしっかりとホールドし、履く者の足に吸い付くような極上の履き心地をもたらすのだ。

マグナーニが評価される理由②「極限られたブランドのみが扱える技術!包み込むような履き心地を実現する”ボロネーゼ製法”」

マグナーニが2001年から取り入れ始めたボロネーゼ製法(bolognese process)。別名を「ボローニャ製法」と言い、発祥の地であるイタリアにおいてもア・テストーニなどごく限られたブランドのみが扱える底付け技法である。ヨーロッパ靴の主流であるマッケイ製法に近いボロネーゼ製法だが、より軽やかさが実現されているのが魅力。完成までには180近い工程が必要とされており、裏側自体を袋状に縫い合わせることが最大の特徴である。足の後ろ半分にはインソールを入れて吊り込むものの、前足部はインソールを入れず、袋状に仕立てることでソールの屈曲性を追求。マグナーニ自身もこの製法を”手袋製法”と称するほどに、履き始めの固いグッドイヤーウェルト製法と違い、購入直後から足馴染みのいいフィット感と軽快な履き心地を誇る。コバの張り出しも極限まで抑えられているため、見た目にも軽やかで洗練された印象に仕上がっている。

マグナーニのオパンケ採用モデルでは、マッケイ・ミシンを使用した機械式ボロネーゼ製法と手縫いによるオパンケ製法が組み合わされており、まさに”手袋のような”独特のフィッティングを実現。ただでさえ希少性の高いボロネーゼ製法を、さらに独自の技術へと進化させている。

マグナーニが評価される理由③「”色の魔術師”の異名を持つマグナーニのエレガントなカラーリング」

デザイン性に富んだマグナーニの革靴のもうひとつの魅力が、アッパーの”色付け”である。このブランドのラインナップには、手作業でしかなしえない独特の風合いをもつさまざまなカラーバリエーションが顔を揃えている。

ハンドペインティングのカラーリングと言えば、フランスブランドのベルルッティによる「パティーヌ」が有名だが、マグナーニのカラーリングもそれに勝るとも劣らないクオリティ。マグナーニの色付け技法は、無色の革に色を何度も重ねて塗るパティーヌのような方法と異なり、最後の工程を手作業で色付けするハンドフィニッシュ方式のものが主流だ。当然ハンドフィニッシュの方が製造コストを安く抑えられるわけだが、見た目上はパティーヌと見分けがつかないほど美しい仕上がりとなっている。マグナーニは”色の魔術師”と呼ばれる職人を抱えており、彼らが色を入れることにより見事な陰影やグラデーションを描いた絶妙な色ムラが生み出されるのだ。

安価なモデルのものであれば10万円以下の価格でパティーヌレベルのエレガンスを堪能することも可能。マグナーニの職人たちが織りなす美しい色ムラの革靴は、履く者の品格を高めること間違いなしだ。

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