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月に１度の革靴のスペシャルケア！丁寧な手入れ方法を解説
革靴は本格的なお手入れをすることで、美しさや持ちが格段にアップする。メンテナンスをしていないと革がひび割れてきたり、汚れがシミとなり落ちにくくなるので欠かさず行いたいところだ。しかしその反対に、革靴を大事に思うあまり過剰に手入れしてしまうと革に負担をかけてしまうのでNG。月に1回、もしくは10回履いたら1回手入れというペースを目安に、本格的なシューズケアを取り入れてほしい。
革靴の本格的な手入れ方法①「馬毛ブラシで全体をブラッシングし、革靴についたホコリを落とす！」
まずファーストステップとして、革靴についたホコリを落とすために馬毛ブラシでブラッシングを。全体をブラッシングし終えたら、ブラシの角を使ってコバ部分の汚れを落としていく。この際、ゴシゴシとブラッシングをするのではなく、汚れを掻き出すようなイメージで一方向にブラッシングするのが効果的だ。
革靴の本格的な手入れ方法②「液体クリーナーで汚れと古いクリームを落とす」
シューズケアクロスを人差し指と中指の2本に巻き付け、そこに液体クリーナーを3~4滴ほど染み込ませる。そしてクロスが軽く湿っている状態で全体を拭き、革靴の汚れを不要なワックスを落としていく。
このとき意識すべきポイントは2点。1つは、汚れが革に戻るのを防ぐために、クリーナーをクロスに染み込ませる際に新しい面を使うこと。もう1つは、汚れを浮かせる役割のある液体クリーナーを革に含ませるように優しく拭くこと。力任せに拭いてしまうと革に負担がかかるのでご注意を。
革靴の本格的な手入れ方法③「クリームを塗布して革を柔らかくする」
ブラッシングと液体クリーナーで汚れを取り除いた革は、クリームが浸透しやすい状態になる。このタイミングで乳化性の靴クリームを塗布し、革が柔らかくなるよう仕上げていく。使用量の目安はコーヒー豆1粒分だが、革にいきなりドバッと入るとシミが出来たり、曇ってしまうリスクが生まれるため、ビンのフチを利用して布に伸ばしてから塗布していこう。
ここでも、ハンドクリームを手に伸ばすような感覚で全体的に優しく塗るのがポイント。また、履きジワから塗ることもシミのリスクが高まるため、つま先やかかとから伸ばしながら塗布するのがおすすめだ。
革靴の本格的な手入れ方法④「豚毛ブラシで光沢を出しつつ、余分なクリームを取る」
靴クリームを満遍なく塗布した後は豚毛ブラシの出番。光沢を出すように、全体的にブラッシングをかけていく。この際、もちろん力任せにブラッシングするのは良くないが、豚毛ブラシで傷がつく恐れはないため、ムラが出来ないよう、しっかりとブラッシングをかけるのがポイント。
革靴の本格的な手入れ方法⑤「シューズクロスやグローブで乾拭きをして念入りに余分なクリームを除去」
余分なクリームが革の表面に残っているとホコリが付着しやすくなるため、シューズクロスやグローブを使用して乾拭きを。ツヤが出てくるようにしっかりと拭き上げたら、アッパーの仕上げは完了だ。ちなみに、シューズクロスがない場合は、要らなくなったコットン製のTシャツで代用するのもアリ。しかしタオル地のような起毛した生地だと繊維などの汚れがつきやすいのでご注意を。
革靴の本格的な手入れ方法⑥「レザーソールにはソール用の栄養剤を使ってケアを」
アッパーの仕上げが完了したら、次はレザーソールのお手入れ。革底の乾燥を防ぐために、ソール用の栄養剤を使用する。アッパーにクリームを塗り込む工程と同じように優しくソールに塗布。ここでも布は新しい面を使用し、何回も重ねるように塗り込むのが大事になる。
革靴の本格的な手入れ方法⑦「コバ用インクで色を整える」
革底の手入れの次は、専用インクを使ってコバの色を整えていく。開封時にはスポンジにインクが染み込んだ状態になっており、そのまま塗布するとベトッと付いてしまうため、ビンの内側に押し当てて絞ってから使用するのがおすすめ。ソールの側面に合わせて全体的に塗布すれば、この工程は完了だ。
革靴の本格的な手入れ方法⑧「最後に乾拭きでコバの余分なインクを拭き取れば完了！」
革靴の手入れにおいては“塗ったあと余分なものは拭き取る”というステップが大事になる。そのため、コバ用のインクを使用した後も、仕上げとして乾拭きするのが鉄則だ。ここでも布は新しい面を使うことを徹底し、革靴の側面を優しく拭き上げていく。ここまで丁寧に手入れをすれば、自分のお気に入りの革靴を長持ちさせられるだろう。
