アッパーにつけられた房飾りが足元をエレガントに演出するタッセルローファー。スーツやジャケパンなどドレススタイルはもちろん、カジュアルスタイルにもフィットするという全方位的にスキの無い汎用性の高さを誇り、素足履きもサマになる万能革靴だ。今回はそんな「タッセルローファー」にピントを当て、誕生の歴史からおすすめアイテム、注目の着こなしを紹介!
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タッセルローファーの祖はあの「Alden(オールデン)」。初めて履いたのはハリウッド俳優!?
タッセルローファーの誕生は1948年と意外にも歴史は浅い。ハリウッド俳優のポール・ルーカスが、当時の英国で入手した靴ひもに房飾りがついた革靴を「よりシンプルデザインにして欲しい」と、帰国後にNYとLAの靴メーカーに依頼したのが始まり。ところが、両メーカーともにAldenに靴の製作を依頼したため、Aldenがタッセルローファーを初めて作成したブランドとなった歴史がある。そしてポール・ルーカスがタッセルローファーの初めての所有者となった。
その後、1957年にアメリカントラッドの代表格であるブルックスブラザーズがタッセルローファーを作ったことで、アメリカ東海岸の学生の間で大流行。当時の学生で、タッセルローファーを愛用していたビジネスマンや弁護士が、紐靴のようにフォーマルでローファーのように軽快な革靴としてタッセルローファーを愛用したことから「弁護士の靴」と呼ばれることも。
ちなみにフォーマルなスーツスタイルにタッセルローファーを合わせるのは、アイビーやプレッピースタイルが根強いアメリカと日本くらいなのだそう。国際的な基準ではカジュアルな使い方が主流だ。
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