アメリカ靴の王道、オールデン「9901」が秘める6つの魅力とは

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アメリカ靴の王道、オールデン「9901」が秘める6つの魅力とは

オールデン「9901」の魅力①「宝石のような光沢を宿すブラックコードバン」

オールデンの靴を象徴する特徴が、アッパーに採用されるコードバンレザー。もちろんカーフやスエードの革靴も製造しているが、やはりオールデンと言えば光沢のあるコードバン靴が思い浮かぶはず。農耕馬の臀部を削り出して作られるのがコードバンという素材。オールデンが扱うコードバンは、全てホーウィン社から仕入れている。ホーウィン社はアメリカ・イリノイ州シカゴに本拠地を構えるタンナーで、100年以上の歴史を誇る伝統的且つ世界的なタンナー。ホーウィン社のコードバンは、昔ながらの方法で植物性タンニンにより鞣されており、革の風合いを損なわせないナチュラルな仕上げが施されているのが特徴だ。

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長時間かけてじっくりとオイルを加えることで、弾力性と柔軟性を兼ね備えたしなやかで味のある質感を生み出す。オイルをたっぷりと含むコードバンは革繊維が立たず、すべすべとした手触りで使いこむほどに味わい深くなっていくのが魅力だ。お尻を叩かれながら仕事をする農耕馬の革表面には、小さな傷が残るもの。さらにピンホールと呼ばれる毛穴や毛細血管の形跡も残ったままになる。コードバンの革靴にブラックやバーガンディのような濃く深い色が多いのは、こうした傷やピンホールを染色によって消していることが理由でもあるのだ。シェルコードバンの光沢は「革の宝石」の異名を持つほどで、9901のブラックコードバンは奥の深い黒い光沢を放つ。そして使えば使うほど独特の鈍い光沢を宿していくため経年変化も楽しみのひとつで、育てがいのある魅力的なレザーである。

シェルコードバンは希少価値高し!買い時を逃せば入手困難の可能性も

シェルコードバンは、ヨーロッパの農耕馬からしか採取できない。ところが農業も林業も現在では機械化されているため、農耕馬自体が非常に稀。さらに大きな個体も減っているため、サイズの大きい臀部の革も採取が困難だ。そのため、この10年でコードバン製品の価格は上がり続けている。今後も生産量が増えることは考えづらく、現にオールデンの革靴もモデルによっては入手困難になることも珍しくない。傷が少ない革のみ実現可能なウイスキーカラーのコードバンは、今では幻と言われるほどのレアカラー。今後も価格が下がる可能性は極めて低いことはもちろん、二度と手に入らなくなる可能性もあるため、思い立ったときに買うのがオススメだ。

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オールデンの供給元であるホーウィン社は、今や世界にわずかしかないコードバンタンナーの生き残りのひとつ。ホーウィンのコードバンはその品質から非常に高い評価を得ていたが、1960年代後半~70年代前半にコードバン需要が減り、生産中止の危機に陥った過去がある。多くのコードバンタンナーが廃業する中、オールデンはホーウィン社のコードバンを2年分買い取って救済。それ以来強固な信頼関係で結ばれることとなり、オールデンはホーウィンの最高級コードバンを優先的に供給され続けている。

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また、オールデンの他のモデルはさまざま革のパーツを組み合わせて作られているが、プレーントゥの9901は希少なコードバンの一枚革を使用。そんな贅沢な一足が作れるのも、オールデンとホーウィンの揺るぎない蜜月関係の為せる技なのだ。

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