簡単に脱ぎ履きできるスリッポンタイプの革靴として、ドレスにもカジュアルにも振れる守備範囲の広さを誇る「ローファー」。日本では中高生が学生服などに合わせるイメージが根強いが、大人のオフスタイルを格上げするのにももってこいの万能シューズだ。今回はそんな「ローファー」にフォーカスし、私服と合わせたメンズ着こなしと注目アイテムを紹介!
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ローファーとは?
ローファーとは怠け者を意味する“loafer”という英語に由来し、簡単に着脱できるシューレースのない革靴の総称。しばしば1枚の革を使って足を包み込むスリッポンタイプのモカシンと同じ文脈で言及されるが、モカシンにはシューレースのあるタイプも存在する。もともとは室内用の靴として設計されていたが、その後屋内でも屋外でもさまざまな場面で着用できるよう改良され、今日のスタイルへと至る。ただローファーと一口に言っても、ペニーローファー(コインローファー)、ビットローファー、タッセルローファーなどのバリエーションがあり、表革とスエードでも印象が異なるうえ、色もブラック、ブラウンだけでなく様々なカラーモデルが展開されており、その選択肢は幅広い。
1950年代にはアイビーリーグの学生たちを中心に、アメリカのカジュアルファッションシーンで大流行を巻き起こし、アイビールックに欠かせないシューズとなった。日本でも1960年代にその流れが波及し、現在もローファーは“学生の靴”としての印象が強いはずだ。
学生も社会人も、私服(オフスタイル)にローファーはもちろんアリ!
前述のように日本ではローファー=学生靴という印象が強いが、大人がオフスタイルに合わせるのも大いにアリだ。もちろん学生が休日の私服に合わせるのもアリ。スーツやジャケパンなどの大人のオンスタイル、ブレザースタイルや学ラン姿など学生のオンスタイルから、休日のカジュアルなコーディネートまで幅広く合わせやすい革靴なのだ。特に革靴であることのキチンと感も備えているため、オフスタイルでもちょっと上品に、という時などはまさに適任のシューズであると言える。
私服でローファーを履くときのポイントは?
ローファーを私服に合わせる時のポイント①「ジャストサイズのローファーとくるぶし丈のボトムスを組み合わせ、足元に抜けを作るのが常套テクニック」
シューレースによる微調整ができないスリッポンスタイルのローファーは、ジャストサイズを選ぶことが大前提。ブカブカではみっともなく、キツ過ぎると足への負担が大きいため、自分の足にピッタリのサイズ感のものをチョイスし、くるぶし丈のボトムスと組み合わせ、足元に抜けを作ることが洒落者たちの常套テクニックとされている。また、ビジネスの場ではバランスの良い丈感を重視するべきだが、私服に合わせるということであれば、そこまで神経質になる必要もない。例えば、ワイドパンツを合わせて足元にクッションを作りルーズに着こなすのもイマっぽくて◎ 私服ならルールに縛られることなく自由に着こなしを楽しみたい。
ローファーを私服に合わせる時のポイント②「春夏には素足を覗かせ涼しげに、秋冬にはソックスとのペアリングで季節感を演出」
素足履きがスマートにキマる革靴の筆頭であるローファーは、フットカバーの着用や素足履きで足元に抜けを作るか、ソックスとペアリングするかも重要なポイントだ。まずはスタイリングのイメージにマッチした足元であることが必須だが、より季節感を意識するなら春夏シーズンは素足を覗かせ涼しげに、秋冬の時季はソックスとペアリングするのが効果的。季節の違いをローファーの足元で打ち出すことでオフスタイルの洒落感の底上げにもつながり、こなれ感のあるスマートな大人の着こなしが完成する。
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ローファーを私服に合わせる時のポイント③「私服だからといってあまりにもテイストがかけ離れすぎた服を合わせるのは危険!」
私服だから何を合わせるのかはもちろん自由だが、スタイルとして成り立っているかは最低限注意したいところ。例えば、ローファーにマッチするボトムスというとスラックスやジーンズあたりが筆頭だが、シャカシャカのナイロン素材のトラックパンツなどは合わせるのが非常に難しいことは想像に難くないだろう。アイテム同士の相性を考えて、納得感のあるコーディネートでオフスタイルを楽しむのが前提条件だと言える。もちろん例に挙げたトラックパンツでも合わせられるアイテムはあるはずなので、モードな着こなしを楽しみたい方はその道を追求しても面白いかもしれない。
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