スタンスミス徹底解剖「定番スニーカーたる理由や歴史に迫る!」

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スタンスミスの元祖モデルは「ハイレット」という名前で発表されていた!

スタンスミスは1971年に登場したが、さかのぼること7年、1964年こそがスタンスミスの真の原点と言われている。実は元々フランス人のロバート・ハイレット(Robert Haillet)のシグネチャーモデルとして発売されているのがスタンスミスの原型なのだ。「ハイレット」は1963年に行われたテニスの全仏大会におけるハイレット氏の活躍記念として、彼の名を冠してリリースされた。そのスニーカーをスタンレー氏が愛用し、活躍したことからアディダスがスニーカー名を現在の「スタンスミス」に改名し、彼のイラストとサインを入れて発売した。

 

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スタンスミスを深く知ればコーディネートの精度はより高まる!チェックしておきたいディテールはこの4つ

キャンバススニーカーが主流だったスニーカー業界において、スタンスミスの登場は衝撃的だったと言われている。その当時から変わらないシンプルな佇まいを突き通した「スタンスミス」の特徴を、初期モデルを踏襲して作られたスタンスミスにフォーカスして紹介。ディテールまで魅力を把握できれば、コーディネートのレベルアップにきっとつながるはず。

スタンスミスの特徴1 「シンプルなデザインと天然皮革のコンビネーションによる上質感」

配色は原則2色、アッパーに使われる素材はレザーのみ、つま先からカカトまでスニーカーとして必要なパーツ以外は装飾しない無駄のないデザインこそがスタンスミスの特徴のひとつだ。

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スタンスミスの特徴2「スリーストライプを彷彿とさせるデザイン性の高い“ベンチレーションホール(通気口)”」

サイドに施されたアディダスのスリーストライプス状に配置された穴は通気を良くする役割を果たす。スタンスミスが発売された当時、レザーのテニスシューズにベンチレーションホール(通気口)が施されたモデルは画期的だったため、大きな話題を集めた。ちなみに現行モデルと比べ、ヴィテージモデルはこの穴が若干大きい。

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スタンスミスの特徴 3 「スタン・スミス氏のプリントが施されたシュータン」

シンプルなスタンスミスの中にあって、最初に目が行くのはシュータンのデザインではないだろうか。現行モデルと比べヴィンテージモデルともにスタンスミス氏の顔がプリントされている。ヴィンテージモデルについては製造国が下部にプリントされており、更に一枚でシュータンが作られているためステッチが見当たらない。

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スタンスミスの特徴 4 「アディダスを主張するバックに施されたロゴと色」

このモデルの少ないデザインのひとつと言えるだろう。カラーにも正式な名前があり、紺はニューネイビー、緑はフェアウェイ、赤はレッドと言う。定番はこの3色のデザインだが、昨今ではこのパーツをメタルや蛇革の異素材にしたデザインなども展開している。基本デザインは踏襲しているが、現行モデルとヴィテージモデルでは使用される素材が異なる。

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スタンスミスはなぜ緑?テニスコートの色味と深い関係!?

スタンスミスはグリーンのイメージが強いが、なぜ緑なのかと疑問を持たれた方は多いのではないだろうか。この正式な理由は定かでは無いが、スタンスミスのグリーンが、ゴルフコースの芝生を短く刈りそろえて整備された部分を指す言葉として親しまれている“フェアウェイ”と名付けられていることを考えると、テニスコートの芝生やテニスに関連したものの色味から採用されている可能性が高そうだ。過去にはテニスボールの色味や質感をアッパーに採用したモデルなど、テニスに関連したデザインが発表されたことも。

ヴィンテージでは「ハイレットスミス」と呼ばれるモデルも

ヴィンテージのなかには、スタンスミスの前身であるハイレットにスタンスミス氏のシグネチャーをそのままのせたモデルも存在する。ハイレットスミスと呼ばれており、スタンスミスの初期モデルと比べても若干デザインが異なる点に注目したい。スタンスミス氏のイラストがヒゲ有りだったり、バックパッチのロゴが無かったりと、さりげない違いが当時の趣を感じさせる。

 

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現行スタンスミス「モデルによって価格差がある理由」

スタンスミスを入手しようとした場合に、現行品の価格差に気づく方も多いのではないだろうか?アンダー1万円で購入できる最もお手頃なモデル(通称:M品番)から、プレミアムな仕様にアップデートされたモデル(D品番、B品番、S品番)が展開されている。

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最も単価が低いモデルを基準にみると、プレミアムな仕様にアップデートされたモデルは革の質感やライニングに使用している素材などが異なる。正直申し上げて、よほどのスニーカーフリークでないと一見して違いがわからないが、とことん拘ってスタンスミスを選びたい方には重要なポイント。全体的に柔らかい素材が採用されているうえにシュータンにはパティング(詰め物)が施されているため、履き心地はM品番の方が柔らかくて好みだという意見もあるため、気になる方は実際に現物を見比べて違いを確かめてみて欲しい。

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とことんシンプルかつ上質に仕上げた“スタンスミス リコン”とは?

滑らかな質感のレザーを使用し、ステッチの意匠を従来品よりも省いて仕上げることによって、スタンスミスらしいディテールはそのままに、よりミニマルで大人の雰囲気ただよう佇まいに仕上げたモデルが「STAN SMITH RECON(スタンスミス リコン)」だ。スタンスミス氏のプリントがゴールドにチェンジされていたり、ライニングがオールレザーで仕上げられていたりと、随所に上質感が伝わる工夫が施されている。

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2021年もスタンスミスから目が離せない!今後すべてのスタンスミスはリサイクル素材のみを使用することを発表

興味深い歴史が多いスタンスミス。2021年からは全モデルにリサイクル素材を使用することを発表した。これはサステナビリティへのコミットメント「END PLASTIC WASTE」を掲げるブランドのプロジェクトの一環だという。よって2021年より販売されるスタンスミスは、動物由来の素材は使用しないヴィーガン設計のサステナブルな仕様となっている。不朽の名作でありながら時代に合わせた進化を続けるスタンスミスに今後も目が離せない。使用する素材は変わりながらも、デザインやシルエットは従来のスタンスミスならではの佇まいをキープしている点も注目だ。

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小話「スタンスミスは2012年に一時期販売中止になった。その理由とは。」

スタンスミスが一度販売休止になったのは「供給過多による低価格化やブランド力低下」をリセットするためにアディダスが舵を切ったためと言われている。ライセンスを持っている販売店が競争し合いスタンスミスが投げ売りされていることから、スタンスミスの価値が下がりつつあった当時の状況を解消させるために一旦生産を中止していたという説が有力だ。(当時を振り返ると、スタンスミスは今以上にどこでも入手できる、安いスニーカーであった)

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その後、2014年に再販が発表。再登場を待ちわびてきた従来のスタンスミスファンだけでなく、2年にわたり市場から姿を消したことでスタンスミスに馴染みがなかった若年層にも新鮮味をもって受け入れられ、スタンスミスが一大ブームとなったことは記憶に新しい。約14000円という価格アップした設定にもかかわらず売り切れが続出し、スタンスミスの人気を復活させ高級路線に舵を切るというアディダスの目論見も大成功した。

スタンスミスの魅力「限定コラボモデルの展開」

スタンスミスの魅力として、積極的なコラボレーションも挙げられる。特に人気の高いコラボレーションを一部紹介!

スタンスミスコラボの人気モデル「RAF SIMONS×STAN SMITH」

「アディダス バイ ラフシモンズ(adidas by RAF SIMONS)」の名称で2014年よりシーズン毎に発売されていたモデル。特徴のベンチレーションホールを「R」にチェンジ、シュータンにラフシモンズ氏のプリント、バックサイド部に「RAF SIMONS」の型押しという、スタンスミスのらしさを残しながらもラフシモンズのブランディングを全面に表現した特別モデルだ。他にもアディダスの名作と言える他スニーカーモデルのデザインをプリントしたスタンスミスを展開している。

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スタンスミスコラボの人気モデル「STELLA McCARTNEY×STAN SMITH」

生涯ベジタリアンで、自身のブランドでもリアルレザーやファーを一切使用しない、サスティナブルな姿勢を貫いているステラマッカートニー氏のフィロソフィーが反映されたスタンスミス。最大の特徴は、アッパーに史上初となるベジタリアンレザーを採用しているところ。特徴的なスタンスミス氏のシュータングラフィックの片側がステラマッカートニー氏に変更されていたり、ベンチレーションホールが星の形状をしているなど、さりげないディテールチェンジも見逃せない。不定期で複数モデルが展開されており、なかにはプレミアム価格で取引されているものも存在する。

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スタンスミスコラボの人気モデル「HUMAN MADE×STAN SMITH」

マルチクリエイターNIGO氏が手掛ける「HUMAN MADE(ヒューマンメイド)」とのコラボレーションモデル。ブランドのアイコニックなハートをモチーフにしたデザインが施されるなど、小粋なアレンジがきいたこなれ感のある仕上がりになっている。

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スタンスミスコラボの人気モデル「ファレル・ウィリアムス×STAN SMITH」

複数モデルが展開されているファレル・ウィリアムス氏とコラボしたスタンスミス。ファレル氏ならではのポップな感性が反映されたデザインは、コーデの足元にほどよいアクセントをプラスできることうけあい。単色で主張を強めたモデルから、パームツリー柄を配したリゾートテイスト漂うデザインまで、バリエーションも幅広い。

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スタンスミスコラボの人気モデル「HYKE×STAN SMITH」

過去の背景を重視しデザインに落とし込み、品質の高いベーシックな洋服作りをすることで有名なブランド「ハイク(HYKE)」ならではの特徴がよく現れたスタンスミスを紹介。元々「ハイレット」が原型と言われている歴史に目をつけ、ハイレットからスタンスミスにモデル名が変わった当時のように、シュータンのプリントとバックパッチのディテールを取り除いたデザインを採用している。

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スタンスミスコラボの人気モデル「PORTER×STAN SMITH」

2015年に吉田カバン創業80周年を記念して作られたモデル。PORTERに使われる素材をスタンスミスのシュータン部分に使用しつつ、インナーにはポーターらしいオレンジカラーを採用するなど、スニーカーに吉田カバンならではのデザインやノウハウが見事に落とし込まれている。こうした異種ブランドとのコラボが出来るのは、定番スニーカーの代名詞「スタンスミス」ならでは。

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スタンスミスをネットで購入するときに注意したいサイズ感は?

ホワイトベースにグリーンのパッチがついた鉄板モデルだけでなく、昨今ではブルー、レッドなどのカラーバリエーション展開があったり、キャラクターコラボでスタンスミスのアイコニックなフェイスプリントがジャックされたモデルが続々と発表されるなど、幅広い選択肢が用意されているスタンスミス。値段も比較的手を出しやすいため、一足は持っておいて損はない。オンラインでも、公式ストア、楽天、Amazon、海外ECサイトなど、ファッション系の通販サイトなら取り扱いが無い店舗の方が少ないと言っても過言では無いほどスタンスミスは展開されているため、コレというモデルがあればネットで購入するのも十分アリだ。そんなネットショッピングの際に気になるのがサイズ感。

スタンスミスは、標準的なサイズ感と言われているため、いつも履いているスニーカーと同じサイズを選べばまず大幅にサイズ感がズレる心配はまず無いだろう。人によっては若干幅が狭く感じる場合があるため、足の横幅が平均よりも広いと感じている方は0.5~1.0cmサイズUPを検討するのもオススメだ。店舗によっては、サイズ交換の返品を回数限定で無料にしているところもあるため、サイズに不安がある方は上記のようなサービスが充実しているショップをぜひ活用して欲しい。adidas公式ストアでも、サイズ違いによる返品は2021年7月時点では一部アイテムを除いて受け付けている模様。

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スタンススミスのケアは欠かさずに!

好みにもよるが、スタンスミスは汚れを付着させずクリーンに履くのが王道だ。汚れを付着させないよう防水スプレーを塗布したり、汚れたら拭き取る&洗うなど「スニーカーのお手入れ方法」についても今一度おさらいしておいてはいかがだろうか?

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