90年代を風靡したレッドウィングのブーツ「8179」通称“黒セッター”の魅力とは?

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90年代を風靡したレッドウィングのブーツ「8179」通称“黒セッター”の魅力とは?

レッドウィング「6インチ クラシックモック 8179」が誕生した経緯

今回紹介する「6インチ クラシックモック 8179」は、複数モデルのディテールを組み合わせて誕生したブーツだ。1952年に白く底が平らでクッション性に富むトラクショントレッド・ソールを開発後、8インチ丈のブーツ877に採用。このブーツが大成功を収めたことにより、レッドウィングの商品展開の幅が広がっていったとされている。ブランドを象徴する6インチ丈の875もそのひとつで、ワーカー達から絶大な支持を集めた。1995年にこの875が日本のストリートファッションで注目され、新しいバリエーションとして厚い塗膜を持つレザーを採用した8179が誕生。絶妙な光沢感を持つブラックレザーに白く厚いソールを合わせたデザインが強い個性となり、ストリートで注目の的となった。以来、日本におけるレッドウィングを代表するブーツとなり、ロングセラーモデルとして君臨している。

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レッドウィングのロングセラーモデル「8179」の特徴

90年代の流行時には、プレ値となり、簡単に手に入らなかったレッドウィング「8179」。ここでは、レッドウィング「8179」が人々を魅了しているそのディテールに迫る。

レッドウィング「8179」の特徴①「上品さとタフさを持ち合わせるブラック・クローム・レザー」

8179に使用されているのは、コレクテッドグレインレザーと呼ばれるブラック・クローム・レザー。革の表面を軽くバフがけして平にした後、顔料と合成樹脂を縫って仕上げたレザーだ。90年代に日本で大流行した素材であり、レッドウィングを象徴する代表的レザーのひとつでもある。このレザーの特徴は、オイルを十分に染み込ませることで向上させた耐久性と、変色しにくい革質。さらにツヤ出しのために分厚いコーティングを表面に施しており、オイル抜けしにくいという特徴を持つ。コーティングのおかげで他の素材に比べると頻繁に手入れする必要もなく、キレイな状態を長く保てるのもメリットだ。もうひとつの代表的レザーである赤味がかったブラウンの「オロラセット」と比べると、スタイリッシュで都会的な印象になるので、キレイめのアメカジスタイルを楽しみたい方におすすめだ。

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レッドウィング「8179」の特徴②「軽量かつクッション性に優れたトラクショントレッドソール」

重厚感のあるブラック・クローム・レザーとのコントラストが印象的なホワイトカラーの「トラクショントレッドソール」。このソールは、1950年代にレッドウィングを代表する名作「アイリッシュセッター」に初めて採用されて以降、高い機能性と快適さで評価され、多くのモデルに使用されてきた。発泡ラバーを用いた厚いソールは、軽量でクッション性に優れ、快適な歩行をサポート。足のかかとから土踏まずまでを支えているアーチ部分に沿った形状で、長時間履いていても疲れにくい。土踏まずのないフラットなアウトソールには、立体的なジグザグのトレッドパターンを使用し、安定感のある履き心地に仕上げている。

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レッドウィング「8179」の特徴③「重厚感あふれるグッドイヤーウェルト製法を採用」

製法によって靴底のつくりが異なるのも靴の興味深いところ。多くの靴は重厚感のあるグッドイヤーウェルト製法、または、シンプルな構造でかえりの良いマッケイ製法のどちらかが採用されていることが多い。8179は全面をグッドイヤーウェルト製法で仕上げることでタフなつくりに。中底に貼り付けられたリブと呼ばれる突起部分に、表面のアッパー、中底、ウェルト(細い帯状の革)を一緒に縫い付け、本底と縫合。中底と直接繋がっていない製法なので、アウトソールの交換が複数回可能なのも嬉しい特徴だ。つくりが丈夫で靴底の重厚感が出るので、武骨な印象をプラスできる。

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レッドウィング「8179」の特徴④「アメカジスタイルにハマる武骨な幅広ラスト」

レッドウィングの定番木型と呼ばれる23番。正確な開発時期は明確になっていないものの、1952年にはすでに使用されていたことから、レッドウィングの中でも古い歴史を持つ部類の木型だ。すっきりとしたシルエットのブーツに採用されているDワイズと比べ、足幅が広いEワイズ程度の横幅が特徴。太めのパンツやデニムと好相性で、武骨なアメカジスタイルにマッチするのもメンズからの支持が厚い理由だ。

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レッドウィング「8179」の特徴⑤「足元に立体的なボリューム感をもたらすモックトゥ」

8179を象徴するディテールである「モックトゥ」は、モカシンに採用されているつま先部分をU字型に縫い合わせたデザインが特徴。丸みを帯びてコロンとした形のラウンドトゥよりも、モックトゥの方が独特なボリューム感があり、ワークなムードを漂わせる。つま先にゆとりがあるので長時間履いても足先が痛くなりにくく、リラックスした履き心地が味わえる。カジュアルなスタイルにドンピシャで、スキニーなどの細身のパンツよりもアメカジ、ミリタリー、ストリートなどワイドなシルエットのスタイリングと相性◎ 絶妙な6アイレットの丈感なので、ソックスを使ったお洒落も楽しめる。ワイドパンツを折り返してソックスを覗かせたりと、足元をアレンジすれば周りと差が付く上級者スタイルに。

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レッドウィング「8179」の特徴⑥「コントラストの効いたホワイトステッチ」

縫合はアッパーのブラックカラーとは対照的なホワイトステッチを採用。モックトゥのU字、サイドのクォーターパネルの結合、ウェルト部分にホワイトステッチを採用することで、さりげないアクセントに。ソールのホワイトと相まって、全体にまとまりも生まれ、モノトーンが生み出すスタイリッシュな雰囲気に。アイレットもシルバーを使用することで、洗練されたイメージに。幅広ラストやモックトゥを使用したワークなシルエットに都会的な要素が加わった8179は、周りと差が付くスタイルが楽しめる。

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