Y2Kファッションを象徴するようなギャル好みのデザインだけでなく、男らしさのあるラギッドな雰囲気のあるモデルなど、幅広いバリエーションが展開されている現代の「厚底ブーツ」。今回は「メンズの厚底ブーツ」にフォーカスし、その魅力とコーデを成功に導くためのテクニック、参考となる海外のメンズコーデを紹介!
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厚底ブーツの魅力について
ブーツに限らず厚底シューズは“身長が盛れる”のが魅力だが、とりわけ厚底ブーツの場合はボリューム感のある防寒アウターや厚手の服を重ね着した上半身とのバランスが取りやすいというメリットがある。しかもメンズ・レディース問わず人気の高いフルレングスのワイドパンツやバギージーンズとの相性もよく、ゆったりとしたボトムスのシルエットに埋もれることなくバツグンの存在感でスタイルアップを叶えてくれる。
もちろんチョイス次第でバイカー、ロック、モード、ストリート、ワーク、ミリタリー、ウエスタン、トレッキング…など様々なスタイルを構築するにも絶好。ドレスのハズしとしてスーツやジャケパンに合わせるも良し、カジュアルコーデに武骨さを足すも良し。レースアップ、紐なし、登山靴などスタイルの選択肢が幅広いのも、厚底ブーツの大きな魅力と言えるだろう。
厚底ブーツコーデをおしゃれにするためのコツは?
厚底ブーツでお洒落なコーデを表現するには、ブーツとのバランスが良いボトムスのシルエットと丈感を見極めること。厚底ブーツを合わせる場合、裾幅の細いボトムスは丈を短めに、裾幅が広いボトムスは丈を長めに設定するとバランスをとりやすい。中途半端な丈感のボトムスで寸足らずに見えてしまうとダサい見た目になる可能性が高いので注意したい。
厚底ブーツを使ったメンズコーデ事例
コーデ①「厚底ブーツでロングコートコーデの足元に存在感のあるアクセントをプラス!」
そのロング丈によってスタイルの印象をほぼ決定づけるロングコート。エレガントで洒脱な着こなしを実現できる反面、アイテムの組み合わせでスタイルにアレンジをきかせるのが難しいアウターとして知られている。そんなコートスタイルの数少ないアレンジ術として有効なのが厚底ブーツの取り入れだ。ガブリエレ・パジーニ氏はさらにシューレースの色味を左右で変えるというヒネリを加えることで、個性あふれるロングコートの着こなしを実現している。
AMI Paris(アミ パリ) レースアップ ブーツ
コーデ②「コートの存在感に負けない厚底ブーツをチョイスして、コーデ全体のバランスを調整」
チェック柄のステンカラーコートにデニムジャケットをインサートした洒落者らしいアウターのレイヤードスタイルを表現。柄モノのコートにインディゴブルーの発色が目を引くデニムジャケットという主張強めな上半身に当たり負けしないように、足元は高さのある厚底ブーツをセットしてバランスを調整している。
Marsèll(マルセル) Zuccone ブーツ
コーデ③「タフ顔の厚底ブーツでキレイめにまとめた冬のメンズコーデの足元に武骨さをプラス」
コートにシャツとタートルネックニット、スリムフィットのトラウザーズを組み合わせキレイめにまとめた冬の装い。タフ顔の厚底ブーツで足元に武骨さをプラスし、男らしさを底上げしている。
コーデ④「サイドゴアの厚底ブーツでシルエットのバランスを調整したオーバーサイズダッフルコートの冬コーデ」
ドロップショルダーと大きなチェック柄が特徴のオーバーサイズのベージュダッフルコートに、サイドストライプを施したベージュの裾リブパンツとサイドゴアのブラック厚底ブーツをコーディネート。ゆったりとしたダッフルコートのシルエットに負けないようラグソールの厚底ブーツでバランスを調整し、コートと厚底ブーツのジョイントとして機能させた細身のリブ裾パンツでメリハリを効かせた着こなしに。ドレスからカジュアルまで広域なこなしに対応可能なこの手の厚底チェルシーブーツなら、様々なスタイリングが楽しめることうけあいだ。
A-COLD-WALL*(ア コールド ウォール) 厚底 ブーツ
コーデ⑤「ハイブランドのサイドゴア厚底ブーツで冬のメンズコーデの足元にモード感を注入」
アイボリーのクルーネックセーターと白パンツでクリーンな軸を構成し、グレーのダブルマキシコートでエレガントな雰囲気に。深めに被ったピンクのニット帽でポップな印象を添えながら、グッチのブラウンチャンキーソールチェルシーブーツで足元にモード感を演出している。コチラのスナップのようなロングコートをバランスよく見せるには、これくらいガシッとした厚底ブーツがうってつけ。
GUCCI(グッチ) 厚底 ブーツ
コーデ⑥「大きなチェック柄のロングコートの足元は華奢に見えない厚底ブーツでコーデのバランス感を良好に」
カシミアモヘアの素材感がラグジュアリーな大きなチェック柄のブラウン系ロングコートに編み地が特徴的なグレーのタートルネックセーター、ネイビーのテーパードジーンズと黒の厚底ブーツを組み合わせ。存在感バツグンのロングコートの足元は、華奢に見えない厚底ブーツでバランス感を整えるのが得策だ。厚底ブーツのフォルムをしっかり見せるようロールアップしたジーンズの丈感も◎
Tod’s(トッズ) 厚底 ブーツ
コーデ⑦「レースアップの厚底ブーツとサルエルパンツでヒネリを効かせたオールブラックのクールな装い」
カフェレーサースタイルのレザーブルゾンに編み地の表情豊かなタートルネックセーター、腰回りにたっぷり目のゆとりを持たせたサルエルパンツとレースアップの厚底ブーツを合わせたオールブラックのクールな着こなし。厚底ブーツのスタイリッシュなフォルムを際立たせるようパンツの裾をブーツのトップ位置でロールアップし、ブーツの上にタマリを作らないようすっきりとした足元に。モード過ぎずミリタリー過ぎない抑揚のあるルックスが新鮮だ。
GIUSEPPE ZANOTTI(ジュゼッペ ザノッティ) 厚底 ブーツ
コーデ⑧「黒の厚底ブーツに裾にスリットの入ったネイビーフレアスラックスを組み合わせ武骨さとノーブルな雰囲気を両得」
デザイン性の高いネイビーPコートに白シャツの襟を覗かせたネイビーのクルーネックセーター、裾にスリットの入ったネイビーフレアスラックスと黒の厚底ブーツを合わせたコチラの御仁。厳つい厚底ブーツのフォルムがシルエットを台無しにしないようスリット入りのネイビーフレアスラックスでPコートとニットのノーブルな印象に共鳴させつつ、厚底ブーツのがっしり系ラグソールで武骨さのある足元に。裾にスリットの入ったフレアパンツならロールアップの手間要らずで、厚底ブーツとの合わせもスマートなことこの上なし。