ニューバランスの「1400(M1400)」といえば、品質を追求するあまりニューバランスが商品化を断念せざるをえなかったといういわくつきのモデルだ。幻になりかけた「1400(M1400)」だが、日本の現地法人であるニューバランスジャパンが企画段階から練り直し、商品化を実現。世界中から愛されるモデルとなった。こうした経緯もあり、数あるモデルの中でも1400は日本人との相性もぴったり。今回は、ニューバランス「1400」にフォーカスし、その魅力を紹介!
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時代を超えて愛用されるスニーカーブランド「ニューバランス」
ニューバランスの創業は1906年。設立初期は、扁平足を直す矯正靴などを主に手がけていた。そのノウハウをもとに1960年代にはオーダーメイドランニングシューズの製造に参入。世界で初めてサイズ選択が可能な「ウィズサイジング」を導入した。1980年代には「900シリーズ」「500シリーズ」「1000シリーズ」といった、現在まで続くニューバランスの柱となるスニーカーシリーズを製作。新作はもちろん、80年代や90年代にリリースされたモデルが今なお世界的に親しまれている。
ニューバランスジャパンが商品化を実現したモデル「1400」
M1400は、1300に続くモデルとして開発が予定されていたモデル。ところが品質を追求するあまりサンプルの段階で40,000円を超える価格設定をせざるをえないほどにコストがかさんでしまい、商品化はストップ。結果的に1500が先にリリースされることとなったのである。その後ニューバランスジャパンの社員がアメリカの工場でM1400のサンプル品を見つけ、日本に持ち帰り新しい企画を用意。材料もニューバランスジャパンが揃え、生産のみアメリカで行うという方針で販売を実現した。当初は日本国内でのみ販売されていたのだが、完成度の高さに目をつけたアメリカの有力セレクトショップ「J.Crew(ジェイクルー)」がアメリカでも発売。これをきっかけに人気に火がつき、ニューバランスのM1400日本以外でも販売されることになったというわけ。
ちなみに公式なアナウンスはないものの、M1400は2018年に生産が中止されることが決まった。しかし同じく生産が中止されている大定番のM996のように、これまで生産された在庫がなくなるであろう数年先までは容易に購入できることが予想される。
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