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パラブーツ「ランス」の魅力①「“フランスの宝石”と称されるリスレザーを使ったアッパー」
ランスのアッパーは「リスレザー」と呼ばれる独自の革を使用している。一般的な革靴のレザーよりも油分をたっぷりと染み込ませているのが特徴のリスレザーは、パラブーツの多くの製品で使われているブランドを象徴する素材だ。オイル含有率を高くすることで天然の撥水性を発揮するのがリスレザーのメリット。本来、雨の日にお気に入りの革靴を履くのは非常に勇気のいる行為だが、リスレザーを備えたランスなら多少の水気はものともしない。水に強く、雨に打たれてもシミになりづらいという優れた防水性に加え、革自体が傷みにくいというのも特徴。登山靴製造をルーツに持つパラブーツならではの素材である。
フランス語では「キュイー・リス(Cuirs Lisses)」と呼ばれるリスレザーは、実用面だけでなく見た目の美しさも高評価。素材の元となるカーフレザーは慎重に選びぬかれた生後6か月以内の最高級カーフレザーで、フランスでもトップクラスの腕を持つタンナーによって鞣される。鞣しの工程でオイルを染み込ませるため、長年愛用しても油分が抜け落ちることはない。血管の痕や傷跡のない部位を見極めて最適な角度でカッティングを施し、パラブーツの熟練の職人によってアッパーを成形。最高品質のレザーにオイルを含ませることで、革は高級感あふれる光沢を放つ。同じ光沢でもガラス加工のポリッシュドレザーやワックスで磨いたカーフレザーとは全く違ったもので、その美しさは「フランスの宝石」と称されるほどだ。
オイルの含有量が多いリスレザーは、革の表面にオイル分やロウ分が浮き出る「ブルーム」と呼ばれる現象が起こることがある。アッパーが白くなるこの現象は、革が元気である証拠。ブラッシングすればで再度オイルがレザーに馴染み、元の美しさを取り戻す。ブルームが起きたらステインリムーバーなどで除去するのではなく、必ずブラッシングでケアするようにしよう。
カラーバリエーションも豊富で、王道のブラック(NOIR)の他に、ブラウン(CAFE)やマロン(MARRON)、ミッドナイトブルー(NUIT)を展開。
さらに、グレインレザーをアッパーに採用したランスも存在。リスレザーのモデルとはまた違った印象を演出する。ちなみに、リスレザーほどではないもののシボ革のアッパーも防水性はなかなかのもの。
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