洒落者ご用達の一足「パラブーツ”ウィリアム(WILLIAM)”」の魅力とは

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洒落者ご用達の一足「パラブーツ"ウィリアム(WILLIAM)"」の魅力とは

パラブーツのウィリアム(WILLIAM)は、数あるダブルモンクストラップシューズの中でも独自の存在感を持つ一足。ノルヴェイジャン製法や自社製ラバーソールによる見た目の重厚感や、アッパー素材が見せる独特な表情は他の革靴とは一線を画している。今回はパラブーツの「ウィリアム」にフォーカスし、その魅力について紹介!

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男を上げる不朽の名作「パラブーツ"シャンボード(CHAMBORD)"」
数ある革靴のなかでも、独自の存在感を醸し出すパラブーツのシャンボード(CHAMBORD)。製造方法、素材、デザイン、全てにおいて他とは違うオリジナリティに溢れている。今回は、パラブーツの代表作「シャンボード」にフォーカスし、その魅力を紹介!...

    革靴用のラバーソールを世界で初めて開発したフランスの老舗ブランド「パラブーツ」

    パラブーツは、フランスを代表する老舗シューズブランド。元々は1908年に設立された小さな靴工房がルーツで、上流階級へ向けたドレスシューズや、冒険家向けの登山靴などを得意としていた。革靴用のラバーソールを世界で初めて開発したブランドとして有名で、現在でも靴のモデルに合わせた10種類以上のラバーソールを自社で製造している。ブランド名である「Paraboot」は、創業者のリシャール・ポンヴェール氏が天然ゴムのラテックスを輸入するアマゾンの港の名が「Para」であったことと、インスピレーションの原点が米で発見したラバーブーツであったことに由来している。

    パラブーツはソールまで自社で一貫製造する唯一無二のブランド

    フランスの星とまで謳われるパラブーツ。その人気の理由は、製品の質の高さはもちろんのこと、「100%メイド・イン・フランス」にこだわるモノづくりの姿勢に対する部分も大きい。国外に生産拠点を移さざるを得なくなるヨーロッパやアメリカのシューズブランドも多い中、パラブーツはフランス国内での生産にこだわる数少ないブランドのひとつ。ソールを含めた「自社一貫生産」という点では、世界でも唯一無二である。その製造工程は150にものぼり、一つひとつの工程に職人による熟練の技が込められている。

    「invest in your walk=価値ある歩きを」という企業理念のもと、パラブーツの靴はデザイン性だけでなく健康面にまで考慮されているのがポイント。材料の選別からこだわりを追求し、ソールに使用するラバーやアッパーの牛革は最上級のものを厳選。英国靴などに多く採用されるグッドイヤーウェルト製法ではなく、登山靴などに使われる伝統的なノルヴェイジャン製法を採用することで、持ち主の足形に馴染む快適な履き心地を実現しているのだ。

    パラブーツ「ウィリアム」は幅広いコーディネートに合うダブルモンクストラップシューズ

    ウィリアムは、パラブーツが手がける人気モデル。ダブルモンクストラップ仕様で、上品な佇まいと重厚感を兼ね備える仕上がりとなっている。「ウィリアム」という名は、革靴メーカーの名門ジョン・ロブのダブルモンクシューズと同じモデル名である。これは、パラブーツがかつてジョン・ロブのOEM生産を請け負っていたことに関係している。そもそもダブルモンクストラップというシューズカテゴリは、1945年にウィンザー公がジョン・ロブに向けてビスポークシューズを注文したことをきっかけに誕生した。当時の当主ウィリアム・ロブ氏が、飛行士用のアビエイターブーツをヒントに開発したのだ。ジョン・ロブのアウトドア系カジュアル部門を請け負っていたリシャール=ポンヴェール社(当時のパラブーツ)が、アウトドアスタイルのウィリアムを生産。のちに自社の製品として復刻させたのが、パラブーツのウィリアムだ。

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    王族からの依頼という出自と、デザインのルーツがアビエイターブーツであるという2点から、ダブルモンクストラップはビジネスにもカジュアルにも使える革靴だと言われている。その中でもパラブーツのウィリアムは、よりカジュアルな要素を強めた一足だ。ジョン・ロブのウィリアムもダブルソールといったカントリー仕様を取り入れているものの、パラブーツの自社製ラバーソールはそれ以上の重厚感を携えている。また、圧倒的な堅牢性を実現するノルヴェイジャン製法のステッチもパラブーツ・ウィリアムならでは。セットアップはもちろんデニムなどのオフスタイルにも合わせやすく、スーツスタイル以外で黒のダブルモンクシューズを履くことに抵抗がある人でも、パラブーツのウィリアムであれば自然にコーディネートに取り入れることができる。

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    パラブーツ「ウィリアム」を取り入れたコーディネート事例

    スーツ×チェスターコートの定番ドレススタイルをニットキャップやタートルネックニットで着崩したコーディネート。程よくカジュアルな雰囲気を持つパラブーツ「ウィリアム」なら、カジュアルダウンしたスーツスタイルと絶妙にフィットする。ウィリアムに合わせてバックパックやタートルネックニットをグリーンで揃えることで着こなしに統一感をプラス。

    Paraboot(パラブーツ) ウィリアム ダークグリーン

    ウィリアムのダークグリーンモデル。アッパーにはグレインレザーを採用しており、特有のシボ感とダークグリーンの組み合わせが独特な雰囲気を漂わせる。ブラックやブラウンなどのオーソドックスなカラー以外のレザーシューズが欲しいという方におすすめな、個性的で一味違ったダブルモンクストラップシューズだ。

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    世界が認めるパラブーツ「ウィリアム」のデザイン

    ウィリアムの最大の特徴と言えば、アッパーのデザインと個性的なシルエットだ。絶妙なサイズ感のストラップを備えたダブルモンク仕様は、あのジョン・ロブにも認められる美しさ。パラブーツらしいカジュアルさを残しつつ、落ち着きを感じさせる佇まいとなっている。バックルはやや小ぶりで、重厚感のあるフォルムとの対比を演出。

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    トゥのダブルステッチは、標準的なストレートチップよりもやや広めの間隔に設定することで、カジュアルなスタイリングにも合わせやすい雰囲気を醸し出している。

    Paraboot(パラブーツ) ウィリアム

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    木型は王道のラウンドトゥシルエット。パラブーツ定番モデルのシャンボードほどぽってりとした印象もなく、それでいてモダンに寄せたロングノーズでもない、長年愛用することを前提とした洗練されたフォルムだ。

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    パラブーツの革靴であるというアイコニックなディテール「ブランドタグ」

    スニーカーと異なり革靴というものは、それが上質であるかそうでないかは見分けられても、ひと目でブランド名まで把握できるものは少ない。ところが、このブランドの靴はアッパーに備えられた「緑タグ」によって、ひと目でパラブーツのシューズであることの判別が可能。パラブーツならではのこの緑タグは、決してウィリアムのデザインの邪魔をすることなく、他のダブルモンクとは異なる存在であることをアピールする。

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    足を包み込むインソールやライニングにも上質なレザーを使用。中底にはブランドロゴとともに、フランス語でノルヴェイジャン製法によって作られたことを表す「Cousu Norvegien」の文字が刻印されている。

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    パラブーツ「ウィリアム」のアッパーに使われる「リスレザー」の魅力とは

    パラブーツを所有する人の多くが取り憑かれてしまう魅力のひとつが、アッパーレザーだ。パラブーツの多くのモデルでは、このブランドを象徴する「リスレザー(Lisse Leather)」という素材が使われている。フランス語で「キュイー・リス (Cuirs Lisses)」と呼ばれているこのレザーは、生後6か月以内の最高級カーフレザーの革内部に、油分をたっぷりと含ませているのが特徴。通常のカーフと比べて防水性が非常に高く、革自体が傷みにくいという特性も兼ね備えている。

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    「フランスの宝石」とも称されるパラブーツのリスレザー

    もちろん単純に油分だけを増量しているわけではない。最高品質の弾力性と耐久性を実現できるのは、パラブーツの職人たちによる熟練の仕事があってこそだ。素材となるカーフレザーは慎重に選別が行われ、フランスでトップクラスの腕を持つタンナーによって鞣される。さらに裁断の段階では、血管の痕や傷跡を巧みに見極め、最適な角度でカッティングを施すというこだわりぶりだ。オイルは鞣しの工程で含ませ、長年の使用でも抜け落ちることはない。水に強く、雨に打たれてもシミになりづらいという実用性はもちろん、しっとりとした指ざわりもリスレザーならではの特徴だ。また、多量のオイルによる光沢は独創的で「フランスの宝石」と謳われるほど。クリームを入れたカーフレザーやポリッシュレザー、コードバンともひと味違った美しさを秘めている。

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    リスレザー特有の性質が見せる表情「ブルーム」

    リスレザーの特徴として、「ブルーム」と呼ばれる革表面が白くなる現象がしばしば起こる。これはレザーに染み込ませたオイル分やロウ分が革の表面に浮いてきたもので、基本的に全てのリスレザー製品に起きることだ。乾いた布で拭くか、ブラッシングすることで再度オイルがレザーに馴染み、元の美しさを取り戻すことが可能。むしろブルームが吹き出すのは、革が元気である証拠だと言えるだろう。リスレザーをアッパーに採用しているウィリアムは、10年や20年愛用することで、どんどん深い魅力を発揮していく。

    パラブーツ「ウィリアム」の一部モデルではグレインレザー素材も

    リスレザーは紛れもなくパラブーツを代表する素材だが、それ以外のレザーの品質も秀逸。ウィリアムには、グレインレザーをアッパーに採用したモデルも存在する。このレザーならではのシボ感が、ダブルモンクのフォルムと絶妙な相性を発揮。リスレザーを使用したモデルとは異なる魅力を備えている。

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    パラブーツ「ウィリアム」の伝統的なラバーソール「MARCHEⅡ(マルシェ2)」

    ウィリアムに使われているアウトソールは、パラブーツの歴史の象徴とも言えるラバー製のMARCHEⅡ(マルシェ2)。創業者リシャール・ポンヴェールの先見の明によって生み出された、革靴好きなら誰もが知るラバーソールだ。ブランドのルーツでもあるこのソールが開発された当時、ヨーロッパではレザーソールや木製のソールにくぎ打ちする方法が主流だった。ドレススタイルにおいてはレザーソールがマナーとはいえ、労働者の立場からすれば機能性に難があるのも事実。1937年にビブラム社がラバー製のソールを販売開始する11年も前に開発されたパラブーツのラバーソールは、堅牢で摩耗に強く、コンフォータブルな履き心地を実現している。このことから一般労働者や消防士、郵便配達人、軍人らの間から絶大な支持を獲得し、世間へと広まっていったのだ。その後、ポール・エミール・ヴィクトール氏が北極探検などに用いたことで、アウトドアシューズとしての機能も証明された。

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    パラブーツは世界で唯一、ソールまでを完全自社生産するシューズブランド

    高級靴を手がけるブランドで、ソールまで完全に自社生産するメーカーはパラブーツを置いて他にはない。天然ラテックスを100%使用し、独自のゴム合成技術を用いる製法を約100年前に確立して以来、今なお製造工程を変えることなく唯一無二のクオリティを実現している。耐水性、機能性、手入れの手軽さなどはレザーソールにはない大きなメリット。さらに、MARCHEⅡソールは空気を蓄えることができる構造になっており、一般的なラバーソールと比べて高いクッション性能と衝撃吸収効果を備えている。ラバーソールの弱点とも言える硬さや反りの悪さを見事にカバーし、長い時間履いていても疲れない快適さを実現しているのだ。

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    シャンボードなどのモデルでは創業者でラバーソールの生みの親であるリシャール・ポンヴェール氏のイニシャル「RP」の文字を刻印したPARA-TEXソールが採用されているが、MARCHEⅡソールは独特のトレッドパターンが特徴。足を踏み込む時の力が外側に向かって分散されるように計算してデザインされており、滑りやすい路面でも快適に歩けるグリップ力を実現している。

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    パラブーツ「ウィリアム」に重厚感と耐久性を与える「ノルヴェイジャン製法」

    パラブーツは、ノルヴェイジャン製法の世界的リーダーとも言える存在。ウィリアムのソールもノルヴェイジャン製法によって接合されている。ノルヴェイジャン製法は、ノルウェーなどの北欧地方で発達した靴の製法。寒冷地において、雪や水の侵入を防ぐために編み出された技術だ。アッパーの革を中底の間に入れ込み、ウェルトと2重のステッチでソールを固定するのがこの製法の特徴。アッパーとソールの間を物理的に塞いでしまうことで、鉄壁の堅牢性を可能とする。ウェルトを介在させるという意味ではグッドイヤーウェルト製法と近いものがあるが、靴の内側にウェルトを入れ込むグッドイヤーと比べて、ノルヴェイジャンはウェルトを外側に出して縫い付ける点で大きく異なる。L字型に折れたウェルトがアッパーとソールの境目にぴたりと埋まり、極寒の地でも耐えうる性能を発揮するのだ。

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    ノルヴェイジャン製法による2ラインのステッチが程よくカジュアルな雰囲気を漂わせる

    登山靴メーカーとしてのルーツを持つパラブーツのノルヴェイジャン製法は、世界でもトップクラスのクオリティ。インソールとミッドソールの間にはコルクがたっぷりと敷き詰められており、使えば使うほど自分の足にフィットした履きやすい靴へと成長していくのだ。また、L字型に露出したウェルトは見た目でも存在感を発揮するのが特徴。2ラインで走る太いステッチは、通常のドレスシューズにはないカジュアル感を醸し出す。クラシカルかつ上品なダブルモンクのアッパーと、重厚でパワフルなウェルトとソールによって、ドレスとカジュアルの絶妙なバランスが保たれているのである。革靴ながらアウトドアでも使えるほどの耐久性も見事だが、インパクトのあるデザイン性こそウィリアムが人気を誇る理由だと言えるだろう。

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    パラブーツ「ウィリアム」

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