
いつの時代も常に新しいトレンドが提案され、目まぐるしく変化するファッションの世界。しかし伝統的かつ保守的で、“変わらぬ良さ”を味わえるトラッドスタイルに魅力を感じている男性も多いだろう。今回はそんなトラッドな服装に似合う髪型をテーマに、ヘアスタイル事例&スタイリング術を紹介していく。
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トラッドスタイルとは?
トラッドというのは和製英語で、伝統的という意味の“トラディショナル”を略した言葉だ。アメリカントラッド、フレンチトラッドなど国によって伝統的な服装は異なるが、いずれも源流を辿ると英国紳士の着こなし、いわゆるブリティッシュトラッドに行き着く。そんなトラッドスタイルではテーラードジャケットやシャツ、コスメキッチン、タータンチェック柄といった時代に左右されないアイテムを取り入れたファッションが代表的。キレイめかつ安定感のある服装ゆえ、とくに年齢を重ねた男性にマッチしやすく、ダンディな雰囲気を醸すのに効果的だ。とはいえ、昨今ではミドル層・シニア層のみならず若い世代にも人気で、ストリートやアメカジ、アウトドアなど他のファッションテイストと合わせたトラッドミックスの装いも街中でチラホラ見かけるように。また、バーバースタイルが隆盛していることも手伝って、ますます人気度が高まっていることも見逃せない。
トラッドな服装に似合うヘアスタイルとは?
トラッドな服装にマッチするのは、渋さや色気を感じるヘアスタイル。とくにバーバースタイルが似合いやすく、男らしさを際立たせるのにベストだ。また、パーマをウェットな質感に仕上げて大人の色気を醸したヘアスタイルも似合うこと間違いなし。逆に束感で軽快な動きを出して爽やかさをアピールしたヘアスタイルや、派手なパーマやカラーリングで個性を強めたヘアスタイルはトラッドな雰囲気を損ねやすいので注意が必要。ちなみに最近のトレンドであるマッシュヘアや韓国風ヘアは派手になりやすいので、似合わせたい場合はスタイリッシュに仕上げるのがコツになる。もし、トラッドスタイルに似合わせるヘアスタイルに迷ってしまったら“落ち着いた髪色でビジネスシーンにも合わせやすい”雰囲気の髪型をイメージするのがおすすめ。
トラッドスタイルにマッチするヘアスタイル10選!スタイリング剤やヘアセットのポイントも紹介
トラッドな雰囲気を底上げするような大人男性にピッタリのヘアスタイルを様々なレングスからピックアップ。スタイリング剤やヘアセットのコツも併せて紹介していく。
トラッドスタイルヘア①「グラデ刈り上げ×下ろしバングで大人の品を感じるヘアスタイルに」
サイドを高い位置までグラデーションさせながら刈り上げ、デザイン性を高めたツーブロックスタイル。片側に流れるウェーブ状の前髪で全体をスタイリッシュにまとめ上げてトラッドスタイルに合うようにした。バックのアウトラインだけを刈り上げてトップのボリュームとの差を控えめにしているのが落ち着いた雰囲気にするポイント。こちらの男性は緩めのパーマで動きやボリューム感を出しているが、強すぎないクセ毛でも代用可能。
▶︎スタイリングのポイント
タオルで水気をしっかり取った半乾き状態の髪にグリースを馴染ませて艶やかに仕上げるのがコツ。フォーマルにキメたい時は荒めのコームを使って毛流れを出し、逆にカジュアルな雰囲気にしたい場合は手でラフに揉み込んでカールの質感を出すのがおすすめ。
この髪型のヘアセットにおすすめのスタイリング剤▶︎「LeveL(ルベル) ジオ ヘアグリース ハード 9」
トラッドスタイルヘア②「ナチュラルさが決め手のトラッドオールバックスタイル」
ラフに髪をかき上げたオールバックスタイルは、気取りすぎない自然体な男らしさを演出するのにピッタリ。ワイルド感とオールバックのクラシカルな雰囲気がmixした絶妙なバランスが魅力的だ。王道トラッドスタイルだけではなく、ラフさを生かしてカジュアルmixのトラッドスタイルに合わせてもハマること間違いなし。
▶︎スタイリングのポイント
ドライヤーで熱を当てながらオールバックになるように方向性を付けて乾かすのが大切。サイドパート風にしてトラッドさを強調したいので、真後ろではなく右か左側のどちらかに流すイメージで。そして仕上げにグリースを馴染ませて手櫛で方向性を整えて完成。
この髪型のヘアセットにおすすめのスタイリング剤▶︎「GRAPT(グラプト) グリースヘアワックス」
トラッドスタイルヘア③「大胆なリーゼントでスポーティー&トラッドにキメる」
トラッドな服装に合わせつつ、躍動感たっぷりのへアスタイルにしたい方にはこちらがイチオシ。リーゼントスタイルを軽快な動きでスポーティーに仕上げたのが魅力のヘアスタイルだ。落ち着いたトラッドな質感を演出しながら20~30前半の若い世代にも似合わせられるのが嬉しいポイント。こちらの男性は軽めのクセ毛なので丁度いい質感が生まれているが、直毛の方は軽くパーマをかけるかヘアアイロンでクセ付けるのがおすすめ。
▶︎スタイリングのポイント
一昔前に流行ったようなリーゼントスタイルはスタイリングが大変だが、動きと軽さを出した現代リーゼントはスタイリングが簡単。根本をしっかり立ち上げるようにドライヤーで乾かしたら毛先だけを軽く湿らせてポマードを馴染ませよう。前髪は片手でかき上げてトップは軽く揉み込むようにしてボリュームと動きを付けるイメージで。
この髪型のヘアセットにおすすめのスタイリング剤▶︎「BABLO POMADE(バブロ ポマード) ストロング ホールド」
トラッドスタイルヘア④「緩やかウェーブのサイドパートで大人の落ち着きと色気をアピール」
長さを残したショートレングスを緩やかなウェーブとサイドパートでクリーンに仕上げ。パーマを生かしたサイドパートはインテリ感と品の良さを醸すのに最適なので、トラッドスタイルとの相性バツグン。ハツラツとした男らしさではなく、落ち着いた品のある男らしいヘアスタイルを求める方におすすめ。
▶︎スタイリングのポイント
サイドパートで分ける時はドライヤーを使う前にコームの細い部分や指でラインを引いておくのがコツ。トップの部分を盛り上げるように乾かし、ソフトワックスを全体に揉み込んでボリューム調整すれば完成だ。まとまった前髪を作ることを意識しすぎてスタイリング剤で固めないように注意しよう。
この髪型のヘアセットにおすすめのスタイリング剤▶︎「ARIMINO(アリミノ) スパイス クリーム&シスターズ ソフトワックス」
トラッドスタイルヘア⑤「分け目をはっきりと見せてトラッド感を打ち出したツヤ感ツーブロックスタイル」
分け目をハッキリと見せて清潔感と硬派な男らしさを際立たせたショートサイドパート。ツヤ感を出してキッチリとさせたヘアスタイルはフォーマルファッションやキレイめな格好にマッチしやすいのがポイントだ。また刈り上げ部分を長めのグラデーションにすることで攻めすぎない印象にしているので、バーバー風スタイルが初めての方でも挑戦しやすいという特徴もある。デキる男感を演出するためにピッタリなヘアスタイルはトラッドな服装だけではなくビジネスシーンにも最適だ。
▶︎スタイリングのポイント
セミドライの状態で分け目をハッキリと付けてジェルを馴染ませるだけの時短スタイリング。スタイリング剤を全体に馴染ませる時は、荒めのコームでざっくりと伸ばすとシルエットがキマりやすい。仕上げにドライヤーで乾かす必要はないので忙しい朝にもピッタリだ。