センターパートといえばナチュラルな雰囲気が人気だが、何も計算せずセットするとウィークポイントが引き立ってしまうことも。とりわけ丸顔の場合は、丸いシルエットが強調されかねない。そこで今回は、ヘアサロン“ミンクス”の協力のもと、丸顔見えしないセンターパートヘアのセット術を紹介!
1985年に創業されて以来、優れたカット技術で支持を得ているヘアサロン。渋谷・原宿・青山・銀座エリアに店舗を構えており、全店駅近、ホスピタリティとクオリティにこだわっている。骨格×髪質を見極めた施術で、悩みへアプローチし、自分がなりたいイメージを叶えてくれる。独自の技術は業界内でも高い評価を受け、手がけたプロ向けの教本は30冊を超える。メンズ顧客、タレント、アスリートなど著名人からの支持も厚い。髪のミシュラン「カミカリスマ」三ツ星ほか、11タイトル受賞。
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丸顔見えしないセンターパートの作り方は動画でもチェックできる!
今回紹介する丸顔見えしないセンターパートの作り方は、YouTubeのOTOKOMAE公式チャンネルでも配信中。今回協力して頂いたミンクスのスタイリストが実践しながら、コツを詳細に解説しているので要チェックだ!
丸顔見えを回避したい方が目指すべきセンターパートはコレだ!
まずはスタイリストが実際にセットしたセンターパートの完成形から紹介。カットしてもらう時は「前髪の長さが頬に掛かる程度になるようオーダーする」ことが大事で、顔の横幅をカバーしながら縦ラインを強調することで丸っぽさを払拭する。そしてセットでは「トランプのダイヤのような縦長のひし形シルエット」になるよう整えるのが有効だ。記事の後半にて紹介するセットのコツをきちんと押さえておけば、同じようなスタイルのセンターパートが作れるだろう。
丸顔がセンターパートにする際に意識すべき3つのポイント
3つのポイントを意識しながらセットすれば、先述した「トランプのダイヤのような縦長のひし形シルエット」が簡単に作れる。丸顔見えしたくない方は必見だ!
Point.1 「トップにボリュームを出す」
そもそも丸顔に見えてしまうのは、縦横のバランスがほぼ1:1であるためだ。一方で、理想の顔型とされる卵形は縦1.6:横1という比率。これを目指すために、縦のラインを強調する必要がある。ブローで髪を乾かす段階からトップにボリュームが出るよう工夫をし、髪が潰れてしまわないようスタイリング剤の量にも気をつけたい。また、髪のハリコシが強いと根本から立ち上がりやすくなるので、日頃からヘアケアに注力するのも大事だ。
Point.2 「毛流れを作って顔周りをシャープに見せる」
トップにボリュームを出すと同時に、横幅の広さもケアしておくと縦横比のバランスが整いやすくなる。そこで実践したいのが、顔周りに動きをつけるテクニック。詳しいやり方は後述するが、ドライヤーもしくはヘアアイロンで毛流れは簡単に作れる。やり方さえ押さえれば不器用でも真似できるテクニックなので、ぜひ記事
Point.3 「ハチ部分のボリュームはしっかり抑える」
ハチとは、トップとサイドの間にある、最も出っ張っている部分のこと。日本人にはハチが出っ張った骨格の人が多いと言われている。このハチ張りをケアしないと「縦長のひし形シルエット」は作れず、頭でっかちに見えてしまうため、しっかりボリュームを抑えることが欠かせない。センターパートに限らず、他のヘアスタイルでも大事なことなので、押さえておこう。
丸顔見えしないセンターパートヘアのセット術を紹介!
タオルドライからスタイリング剤を使ってヘアセットが完了するまでを紹介。ミンクスのスタイリストが教えてくれたテクニックはどれも参考になるうえ真似しやすいので、ぜひチェックを。
タオルドライでは“地肌を拭くように髪の根本を乾かす”
まずは毛のクセを一度リセットするために、髪全体を濡らしてタオルドライをするところからスタート。面倒臭い場合は、分け目とトップだけ濡らすのもOKだ。ここでのポイントは“地肌を拭く感覚で、髪の毛の根本を拭いていく”こと。格好いいセンターパートを作るために特段必要なことではないが、このあと行うブローがスムーズに進む。
ブローで“髪の毛を立ち上げながら乾かして”ボリューム感を出す
ある程度の水気を拭き取れたらドライヤーでブローを。髪の毛をしっかり乾かしながら、分け目のボリュームを出していく。髪の毛をしっかり立ち上げるために、上に引っ張りながら根本に温風を当てていこう。ここで押さえておきたいのは、立ち上げる範囲を指2~3本分ほどに設定すること。トップ部分の高さを出しながら横への広がりを抑える、まさに縦長のひし形シルエットを作るには欠かせない工程だ。
ハチ部分は“髪を前に向かって乾かす”ことでシャープなシルエットに
分け目のボリュームをしっかり出せたら、今度はハチ張りのカバー。ハチ部分は前に向かって乾かすことで、ボリュームが抑えられてシャープなシルエットになる。手のひらを使い、面で抑えるようにするのも有効だ。
顔をシャープに見せるために“前髪の毛先を後ろに流していく”
分け目の立ち上げ、ハチ部分のカバーといった工程を経て髪の毛がしっかり乾いたら、次は毛流れを作っていく。ドライヤーとヘアアイロン、それぞれのやり方を紹介するが実際にセットする際はどちらかで大丈夫だ。
毛流れの作り方【ドライヤー編】
ドライヤーは弱風(もしくはSETモード)に設定し、毛先を指で挟んで温風を4~5秒ほど当て、ゆっくりと冷ます。そうすると、毛先にゆるいカーブのクセがつき、後ろへと流れる前髪が作れる。コツは、流したい方向へと毛先をしっかり向けること。もし失敗しても濡らせばやり直しがきくので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
毛流れの作り方【ヘアアイロン編】
ヘアアイロンを使う場合は、髪へのダメージなども考えると160度がベストだが、硬い毛質であれば180度に設定しよう。ヘアアイロンのプレートがしっかり温まったら、前髪を束で取り中間あたりを挟んで、毛先にかけて顔の向きと反対方向へ捻る。一気に挟むとしっかり熱が通らないので、少量ずつ毛束を取るのがおすすめだ。
スタイリング剤は“つける箇所とつけない箇所を明確に分ける”のがポイント
最後はスタイリング剤でヘアセット。ウェット感や束感をプラスするために、今回はヘアバームを使ってスタイリングしていく。使用量は小指の第一関節ほど。手に取ったら温めながら、指の間までしっかり伸ばす。ベタつくのが不安な場合は、少量ずつ試していくのがおすすめだ。
ヘアバームを伸ばし透明になってきたら、毛先からシャンプーするように髪に馴染ませていく。分け目にもバームを付けていくが、ブロー時と同じように指3本分ほどを目安に付け、生え際の両脇にはバームを付けないのがボリュームを出すためのポイント。また、トップ部分をめくってハチ部分の髪の根本に馴染ませて抑えれば、縦長のひし形シルエットが作れる。最後は毛先を整えて完了だ。