ヘアカタログなど見ていると目にする「ナチュラルパーマ」の文字。ナチュラルなニュアンスのパーマと勘違いされていることが多いが、実はこれはパーマのかけ方の名称だ。今回は、ナチュラルパーマの特徴や欠点と比較されることの多いデジタルパーマとの違いについてフォーカス!
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勘違いされやすい「ナチュラルパーマ」の正体
ナチュラルパーマという名称で勘違いされやすいのは、毛先にほんのりとカールがかかったナチュラルな動きのパーマ。これは一般的に“ニュアンスパーマ”と呼ばれるもので、ナチュラルパーマはパーマをかける手法の名称だ。ではナチュラルパーマとは一体どのようなものを指すのか?答えは、薬剤(パーマ液)のみを使用して髪の毛の形状を変えるパーマのこと。比較される対象としてデジタルパーマが挙げられるが、こちらは薬剤に加えて熱を与えることで髪の毛に毛状記憶効果を付与するものだ。
ナチュラルパーマの特徴は?覚えておきたいメリットとデメリット
ナチュラルパーマは髪が濡れている時がもっとも強くウェーブがあらわれ、乾かすとウェーブが弱くなるという特徴がある。また、熱を使った施術を行わないため髪へのダメージも少なめ。熱による頭皮への影響もないので、火傷の心配がなく、前髪やトップなどの根元にふんわりとボリュームを出したいパーマなどもナチュラルパーマであれば可能となる。以上が主なメリットだが、もちろん弱点も。ナチュラルパーマは液剤のみで髪の形状を変化させるため、パーマが強くかかりにくく長持ちしないのが大きなデメリットとして挙げられる。
反対にデジタルパーマは熱を加えて髪へ強く干渉するため、パーマがかかりにくい髪質であっても持ちがバツグンに長くなるというメリットがある。濡れている時と乾いている時のウェーブ感もほとんど同じ。デジタルパーマのデメリットとしては先で簡単に触れた通り、熱による障害。また、元の髪に戻すにはストレートパーマをかける必要があるなど、自然に元通りというのはなかなか難しい点も場合によってはデメリットになり得るだろう。根元にはパーマをかけられなかったり、髪の毛へのダメージが大きくなってしまう。ただ、狙ったパーマを確実に長持ちさせるという特徴は非常に魅力的だ。
ナチュラルパーマをかけた髪型をスタイリングする際のポイント
ナチュラルは前述の通り、髪が濡れている時にもっともウェーブが強く出るため、スタイリングはこの髪が濡れている段階からスタートする。タオルドライで大まかな水分を拭き取った後は、いきなりドライヤーで乾かすのではなく、ウェット状態でワックスなどのスタイリング剤を馴染ませていくのがポイント。完全に乾かした後ではカールがうまく出ないこともあるため、かけたパーマの質感を最大限に楽しみたいのであれば、カールが出ている状態からスタイリングを始めて形を整えていく必要がある。髪のウェーブを弱めたいという日があれば、髪を引っ張り気味にドライすれば直毛に近い状態まで伸ばせるため、日によって髪型を変えたいという方にとってはこの特徴がメリットに感じられるかもしれない。
スタイリング剤を馴染ませたらドライヤーの弱風で手で優しく形を整えながら乾かす。このとき強風を使用すると髪のウェーブが伸びてしまうこともあるため、なるべく弱めの設定でセットしよう。髪型によっては形を整えて自然乾燥させるのもアリだ。
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