O脚だって難なくカバー!柔軟な対応でそれぞれにベストな提案を行うのがハケット流
ハケット ロンドン 齋藤氏
次はパンツの採寸をします。ちなみに、Nさんは007のジェームズ・ボンドが着用しているようなスーツシルエットがお好きなんですよね?
OTOKOMAE編集部N
精悍な見た目とスタイリッシュなシルエット。いつの時代になっても廃れることのない魅力に惹かれると同時に憧れています!
ハケット ロンドン 齋藤氏
では、ジャケットはクラシックなモデルを選びましたが、パンツは細身のモダンなモデルにチェンジしましょう。実際に細身のすらっとしたシルエットにもなりますし、上下のメリハリでよりスマートに見える効果が期待できます。
OTOKOMAE編集部N
そんな選択も可能なんですね。様々なモデルから好みを選んでパターンオーダーする形式はよく見ますが、モデルを組み合わせる提案も可能なショップに出会ったのは初めてです。
ハケット ロンドン 齋藤氏
上下同じモデルはもちろん、異なっても違和感なく仕立てられますのでご安心を。まずは、こちらのパンツをお召しになってみてください。
モダンな細身モデル「メイフェア」のパンツをさらに細身へと調整していく。
細身パンツでもヒザがつっぱらない調整とは?
OTOKOMAE編集部N
実は、パンツは細身のシルエットが好みなんですが、日常でスリムパンツを穿いていると必ずと言って良いほどヒザが出てしまうんです。自分でも見てわかるほどのO脚で、ふくらはぎが当たってしまいどうしてもヒザが突っ張って見えてしまうんでよね…
ハケット ロンドン 齋藤氏
私も実はそのタイプなので気持ちが非常にわかります。O脚の方がストンと落ちるパンツシルエットを実現するためには、まず足のラインに当たらない太さにシルエットを設定しないといけません。そして、絞れるところは絞り、当たるところはゆとりを持たせる。Nさんの場合は、ヒザ周りよりもふくらはぎ周りの寸法が大きいため、S字を描くようなパンツがピッタリフィットするんですよね。
OTOKOMAE編集部N
S字パンツですか。そんなアバンギャルドなシルエットのパンツ、既製服ではほぼ手に入りませんよね。
ハケット ロンドン 齋藤氏
既製服では難しい、そんな課題もクリア出来るのがハケット ロンドンのオーダーの強みです。パンツのシルエットは、仕上がり後の裾上げをする際に再度微調整して完璧に仕上げましょう。
O脚の編集部Nがより細いパンツシルエットを表現するには、脚のラインが太いふくらはぎより下をさらに絞る必要がある。この作業は、仕上がり後の調整で行うのが確実なのだとか。
仕様と資材を決めたらオーダー完了!
採寸後は、ボタンや裏地、仕様を決めてオーダー完了だ。コレクションを展開しているハケット ロンドンなら、クラシックはもちろんトレンドを意識したディテール提案もお手の物。メタルボタンをチョイスしてブレザーライクに仕上げたり、裏地に派手柄をチョイスして遊び心を加えるなど、アレンジの幅も広い。プリーツの有無やラペルの形、サイドアジャスターの仕様などもハウススタイルの中から自由に選択可能だ。