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テーラードジャケット注目ポイント/ディテール3「衿とラペルのデザイン」
メンズファッションの中でもセンスを問われるVゾーンを演出するディテール「ラペル」。前開きがシングルブレステッドの場合は、ノッチド・ラペル(ひし形襟)、ダブルブレステッドの場合はピークドラペル(剣襟)のデザインが多い。タキシードジャケットにはショールカラーが採用されることも。きざみの位置(ゴージライン)は首筋から8〜9cmあたりに存在し、ラペルの剃り返りラインと上襟切り替え線の角度が50度に設計されたラペルが最もクラシックでエレガントと言われている。ラペル幅も流行によって変化。ここ数年では、首筋に近いハイゴージラインとワイドラペルデザインから、クラシックなゴージライン位置とラペル幅に回帰しつつある。
テーラードジャケット注目ポイント/ディテール4「裏地の仕立て」
テーラードジャケット内側の仕様にも注目して、こだわりの一着を見つけたい。肩パッドや芯地の有無、総裏仕立て、背抜き仕立て、裏無しなど種類は様々。ここ数年、裏地、芯地、肩パットなどの資材を極力使わないナポリ仕立ての「アンコンジャケット」が注目を集めていたが、昨今では英国調のような肩パッド入りの構築感のある仕様も注目を集めはじめている。
↑裏地を極力省いて軽やかな印象に仕立てたアンコンジャケット。資材が無い分、薄手になるため春夏の使用にも適した仕上がりに。ikinakikonasi
高級な仕立てを採用したジャケットの裏地にはキュプラが採用されることが多い!
仕立てに合わせて、裏地の素材にも注目。裏地として使用されるのは、キュプラ、ポリエステル、コットンが主流で一般的に高価格帯のテーラードジャケットには、裏地の素材にキュプラを使用している場合が多い。イージーケアを特徴としているなどの一部例外はあるものの、上質なテーラードジャケットを見分ける指標のひとつとしてチェックしてみるのもアリだ。
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