ジャケパンスタイル 注目ディテール/ポイント特集

ジャケパンといえば、オンオフ問わず男性にとって欠かせない着こなしの定番だ。今回は、今更聞けないジャケパンスタイルで注目したいアイテムのディテールやポイントにフォーカスしてアイテムを紹介!

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テーラードジャケット編

テーラードジャケットと一括りまとめても、大量生産による低価格のものからビスポークの高級仕立てまで幅広い。セレクトショップのオリジナルなら5万円強〜ラルディーニやタリアトーレ、ボリオリなどのイタリアの中堅ファクトリーブランドなら約7万円〜、ベルベストやイザイアあたりになると数十万円と価格レンジは幅広い。どのテーラードジャケットを購入するにしても、ディテールの良し悪しを理解して自分が納得の行くものを選びたい。昨今のトレンドにもフォーカスして、テーラードジャケットの注目ポインント/ディテールをピックアップ!

テーラードジャケット注目ポイント/ディテール1「生地の種類」

基本的に上質と言われるテーラードジャケットの生地は、ウール100%の薄い厚みで目の詰まったものと言われている。ウールに対してシルクが混紡されている生地については、光沢があり生地にコシがあるのが特徴。ウールに比べて直線的なシルエットが作りやすい反面、シワがついた場合の復元性は弱いので用途やスタイルに応じて選びたいところ。カジュアルテイストの強いテーラードジャケットには、ツイードや綿素材の生地、ものによってはストレッチ性能を高めるために化学繊維が使用されていることも。

イタリアブランドがこぞって採用している「ホップサック」とは

昨今のトレンドとして、ホップサック生地は押さえておきたいファブリックの一つだ。ラルディーニをはじめとしたイタリアブランドがこぞって採用している。ホップサックとは、ビールの苦味をつけるホップを摘み採るときに用いる麻袋の布目に似ていることから命名された生地だ。通年に渡って活用しやすいこともメリット。

↑コットン100%のホプサック生地を使用したテーラードジャケット。一言にホップサックと言っても、ウールなどの異なる素材で織られたものや織柄のざっくりした凹凸のある表情のものまで種類は幅広い。amazon

LARDINI (ラルディーニ) 【2017 春夏】テーラードジャケット 段返り3B ホップサックジャケット

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テーラードジャケット注目ポイント/ディテール2「シルエットと着丈」

国柄によって、テーラードジャケットのシルエットは大きく異なる。昨今では、ナポリ仕立てのほどよくウエストが絞られた身体に沿うようなセクシーなシルエットが注目株。また、トレンドキーワードでもある”クラシック回帰”の影響もあり、今シーズンはヒップが隠れる程度の着丈が各ブランドで多く展開されている。関連記事▶︎テーラード ジャケット メンズ ブランド特集

↑ナポリ仕立てのテーラードジャケットの画像。ウエストの曲線的なシルエットとヒップの隠れる着丈に注目。目安として、ヒップの一番高い位置のラインを指すヒップラインから数センチ下がった位置に裾が設計されたものを選びたい。amazon

GABRIELE PASINI(ガブリエレ パジーニ) ピークドラペルテーラードジャケット

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テーラードジャケット注目ポイント/ディテール3「衿とラペルのデザイン」

メンズファッションの中でもセンスを問われるVゾーンを演出するディテール「ラペル」。前開きがシングルブレステッドの場合は、ノッチド・ラペル(ひし形襟)、ダブルブレステッドの場合はピークドラペル(剣襟)のデザインが多い。タキシードジャケットにはショールカラーが採用されることも。きざみの位置(ゴージライン)は首筋から8〜9cmあたりに存在し、ラペルの剃り返りラインと上襟切り替え線の角度が50度に設計されたラペルが最もクラシックでエレガントと言われている。ラペル幅も流行によって変化。昨今では、首筋に近いハイゴージラインとワイドラペルデザインがトレンド傾向だ。イタリアのテーラードブランドはもちろん、ドルチェ&ガッバーナなどのモードブランドもこぞって採用している。

↑首筋に近い位置に設定されたハイゴージラインとワイドラペルデザインが特徴のテーラードジャケット。ちなみに、ラペルの返り線とゴージライン間の角度が鋭角気味のものは英国の伝統的な注文服に多い。一方、地面と水平に近い角度の広いものは90年代のクラシコイタリアブームを象徴するようなディテールと言われている。 farfetch

↑ノッチド・ラペルデザインでのゴージライン参照画像。上襟とラペルの切り替え線がゴージラインだ。上記画像のテーラードジャケットも、首筋に近いハイゴージのデザインになっているのがわかる。farfetch

テーラードジャケット注目ポイント/ディテール4「裏地の仕立て」

テーラードジャケット内側の仕様にも注目して、こだわりの一着を見つけたい。肩パッドや芯地の有無、総裏仕立て、背抜き仕立て、裏無しなどテーラードジャケットの構造の種類は幅広い。中でも、昨今のトレンド傾向として裏地、芯地、肩パットなどの資材を極力使わないナポリ仕立ての「アンコンジャケット」が注目を集めている。英国調の肩張った構築的なシルエットも魅力的だが、トレンドを意識してソフトな仕立てのアンコンジャケットにも注目したいところ。

↑裏地が全体に施された総裏仕立てのテーラードジャケット。芯地などの資材を裏地で隠せるため、英国式の構築的なジャケットに多く用いられている。amazon

↑裏地を極力省いて軽やかな印象に仕立てたアンコンジャケット。資材が無い分、薄手になるため春夏の使用にも適した仕上がりに。jacketrequired

テーラードジャケット注目ポイント/ディテール5「ボタンの種類、配置」

ボタンの数、素材、付け位置によってもジャケットの印象は変化する。使用されるボタンの種類は、高級なもので本水牛の角を加工したホーンボタン、タグワ椰子(ヤシ)の実を加工したナットボタンがあり、春夏用のジャケットにはシェルボタンが使用される場合も。他には、プラスチックボタン、レザーボタン、くるみボタン、主にブレザーや軍服に使用されるメタルボタンが存在する。

本水牛ボタン amazon

シングルジャケットののボタンの留め方

スーツの基本仕様は、2Bのシングルブレステッドと言われている。一般的に過剰な装飾が施されている場合を除けば、どの仕様も幅広い用途に使用可能だ。ちなみに、シングルジャケットは2Bの場合は上のボタンのみを、3Bで段返り仕様の場合は真ん中のボタンのみを留めて着用するのが正しい着用方法。

段返り仕様の場合、第二ボタンを閉めて着用することで綺麗にラペルが返る。第一ボタンを閉めると、妙なシワが出来てしまうので注意が必要だ。 farfetch

ダブルブレステッドでのボタンの留め方

ダブルブレステッドの場合、左右のボタン付け位置の幅が均等のIラインの場合は全てを、YまたはVライン上にボタンの付け位置が設定されている場合は一番感覚の狭い位置のボタンを止めるのが正式だ。

左から、Iライン、Yライン、Vラインに設定されたボタン位置の参照画像。ボタン配置の違いに伴い、ラペルの返り位置も異なっている点にも注目したい。farfetch

テーラードジャケット注目ポイント/ディテール6「袖口のディテール」

細かいポイントだが、トレンドであるイタリア仕様の影響は袖口のディテールにも確認できる。袖口より4〜4.5cmの位置から、ボタンを4つ並べた本切羽仕様のディテールがイタリア流。”キッスボタン”というボタン同士が重なり合うように付けられた仕様もイタリアならではのディテールだ。

イタリアブランドのテーラードジャケット袖口画像。イタリアでは、袖口ボタンを1〜2個外して着用する人物も多い。amazon

テーラードジャケット アイテム紹介

TAGLIATORE(タリアトーレ) ダブルジャケット

1960年代に創業したLERARIO(レラリオ)社のサポートの元、二代目Pino Lerario(ピーノ・レラリオ)氏が1998年に立ち上げたイタリアンテーラーブランド「TAGLIATORE(タリアトーレ)」。ウール、レーヨン、ポリウレタンをミックスした表情のある生地感が特徴のダブルテーラードジャケット。ワイドラペルのデザインにも注目したい。

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LARDINI(ラルディーニ) ホップサック調 シングル3Bジャケット

1978年、ルイジ・ラルディーニ(Luigi Lardini)氏がイタリアのアドリア海に面するアンコーナという港町にて創業したファクトリーブランド「LARDINI(ラルディーニ)」。ホップサック調に織られた生地で仕立てられた段返りの3Bジャケット。

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TONELLO ピークドラペル ジャケット

1999年、イタリア屈指の仕立屋だったレンゾ・トネッロ氏によって創立したイタリアの紳士服ブランド「TONELLO(トネッロ)」。ワイドなピークドラペルが印象的なシングルジャケット。一つボタンや前立てのカッティングがフォーマルな印象を演出。

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テーラードパンツ編

テーラードパンツにも注目したいポイント/ディテールは多く存在する。テーラードジャケット同様に、昨今のトレンドにもフォーカスして、テーラードパンツの注目ポイント/ディテールをピックアップ!

テーラードパンツ注目ポイント/ディテール1「生地の種類」

スーツスタイルでは、テーラードジャケットと同布を使用したテーラードパンツが基本だ。一方、ジャケパンスタイルでは素材やカラーリングの違いでメリハリを演出したり、組み合わせる素材の種類は幅広い。春シーズンにはリネンやコットン素材、ホワイトパンツなどをチョイスして爽やかな雰囲気を演出したい。

PT01のホワイトコットンパンツ。春先シーズンに、ホワイトコットンパンツを合わせたジャケパンスタイルは鉄板だ。テーパードシルエットのスリムパンツには、ポリウレタンの入った伸縮性のある生地を使用しているものが多い。amazon

テーラードパンツ注目ポイント/ディテール2「シルエット、パンツ丈」

適度にテーパードしたアンクル丈、またはクロップド丈のパンツが注目を集めている。足首を見せた着こなしが軽快な印象を演出すると同時に、足元のシューズを際立たせるデザインだ。シルエットも腰回りに適度なゆとりがあるテーパードの効いたデザインが多く展開されている。

 

テーラードパンツ注目ポイント/ディテール3「ポケットの種類」

パンツはポケット仕様の違いで、表情も大きく異なる。一般的にフロントがスラントポケットで、バックが玉縁ポケットのパンツを”スラックス”と言い、フロントがカーブ切り替えポケットで、バックがアウトポケットのデザインが”5ポケットパンツ”と言われている。

スラックスタイプのディテール

5ポケットパンツのディテール

スラックスタイプがどちらかといえばドレス寄りなアイテムであり、5ポケットパンツは、ジーンズの形でもあるためカジュアル寄りなアイテムの印象が強い。

テーラードパンツ注目ポイント/ディテール4「プリーツ/タックのディテール」

クラシック回帰に伴い、注目集まるパンツディテールの一つ「プリーツ/タック」。プリーツ/タックとは、ウエスト部分に施されるヒダのディテールだ。このディテールが入ることによって腰回りにゆとりが加わり、エレガンスな雰囲気を演出してくれる。

クラシックの意匠を取り入れるのに最適なディテールとも言える「プリーツ/タック」。ピッティウオモでも、プリーツパンツを取り入れた着こなしが多く見られた。昨シーズンまでは市場への浸透具合への懸念からか店舗展開も控えめであったが、市場にも受け入れられる見込みとなり今季は多くのショップでプリーツパンツが数多く展開される模様。amazon

テーラードパンツ アイテム紹介

VIGANO(ヴィガーノ) サキソニー ワンプリーツ リラックスパンツ

1959年にイタリアでパンツメーカーとして活動を始めた「VIGANO(ヴィガーノ)」。シアサッカー生地で春夏らしい表情に仕上がったプリーツ入りパンツ。ウエストにはドローコードが施されているため、フィット感の調整が可能。

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INCOTEX(インコテックス) ツープリーツパンツ

1951年にイタリア・ヴェネチアで誕生し、「Solo Pantaloni(=パンツ一筋)」を掲げ、60年以上に渡りパンツを作り続けたブランド「INCOTEX(インコテックス)」。ツープリーツの入ったエレガンスなウールパンツ。

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G・T・A(ジー・ティー・アー) ワンプリーツカーゴパンツ

1955年創業のイタリアのパンツ専門ファクトリー「G・T・A(ジー・ティー・アー)」。腰回りのフィッティングをスマートに仕上げたスリムシルエットのカーゴパンツ。ワンプリーツ入りの短すぎないクロップド丈がポイント。

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