M-65フィールドジャケットの特徴は?9つの注目ディテールを一挙紹介!
ここからは更にM-65フィールドジャケットについての理解を深めるために、M-65の特徴的なディテールをそれぞれ紹介していく。
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①【フード内蔵式スタンドカラー】M-65フィールドジャケットで最も特徴的なのがスタンドカラー。ジップ内に簡易フードが収納された厚みのあるスタンドカラーの表情が男らしい武骨な雰囲気を際立たせる。首元にはベルクロ止めフラップ付き。Tシャツはもちろんシャツからフーディ、タートルネックニットまで、幅広いインナー合わせがキマる洗練された仕上がりだ。
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②【フロント4ポケット】収納力に優れたフラップ付きのフロント4ポケットも、スタンドカラーと並ぶM-65フィールドジャケットならではのディテール。上側の2つはパッチ式、下側の2つは玉縁仕様でポケットの袋布が内側に入る仕様となっている。
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③【ジッパー&ボタン式フロント開閉】世代を見分けるポイントとしても注目されるフロントのディテール。1st、2ndは「アルミジップ」、3rdは「ブラス(真鍮)ジップ」、4thは「YKKのプラスティックジップ」に変更されている。フロントを閉めるとボタン、ジップが隠れる比翼仕立てのため、すべてフロントを閉めて洗練された印象に着こなしを仕上げるのもGOOD
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④【ウエストと裾にドローコード】イタリアの伊達男風に仕上げるなら、ウエストのドローコードを閉めてシェイプを効かせる。スポーティな軽快感を出すなら裾のドローコードを絞ってブラウジングさせるなど、好みに合わせてシルエットを変化させられる。
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⑤【エポーレット】1stタイプ以外のM-65フィールドジャケットにはエポーレットが取り付けられている。エポーレットは肩章、肩飾りと呼ばれており、もともとは軍服に官職や階級を示すバッジを付けたり双眼鏡や水筒のストラップが滑り落ちるのを防ぐために取り付けられたものと言われている。一部では負傷した兵士を引きずって運ぶ際の持ち手としても使われていたとの情報も聞く。
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⑥【袖口の三角フラップ】袖口には折り返しで収納できる三角型フラップが配されている。これはミトンを固定するためのディテール。ミリタリーウェアならではのギミックが男心をくすぐる。
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⑦【袖タック&背面アクションプリーツ】着用時の動きをスムーズにするため、袖の肘まわりにはタックを、背面にはアクションプリーツをセット。地味ながら実用性を重視して製造されたミリタリーウェアならではの武骨な雰囲気を演出する重要なディテールだ。
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⑧【ナイロン&コットンの高機能な混紡素材】前身となるM-51フィールドジャケットではコットン100%の生地を使用していたが、M-65からはコットン・ナイロンの50/50の混紡生地に変更されている。通称NYCO(ナイコ)素材と呼ばれており、速乾性と耐久性、難燃性、吸湿性といった機能性に優れているのが特徴。無地以外の展開もあり、年代や用途によってはウッドランド、デザート、ACUカモといった総柄のM-65フィールドジャケットも展開されている。現代ではファッションユースしやすいベージュやネイビー、ブラックといったリアルミリタリーウェアでは展開されていなかったカラーリングも製造されている。
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⑨【ライナー着脱用ボタン】M-65フィールドジャケットのフロント内側には、ライナー取り付け用のボタンが備えられている。ヴィンテージショップやレプリカを販売するブランドではライナーは別売りで販売する場合が多い。ライナーまで備えておけば、夏を除く春秋冬のロングシーズン活躍を期待できる。
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現在ではあらゆるファッションブランドが、上で紹介したようなM-65のディテールを参考にしながら様々なフィールドジャケットを展開しています。例えばスタンドカラー、フロント4ポケット以外のディテールを省いたファッションユースしやすい洗練顔のM-65など。リアルなミリタリージャケットならではの“ガチ感”に抵抗がある方は、ファッションブランドが展開するM-65タイプのアウターをチェックしてみるのがおすすめです!
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米軍のコントラクターとして公式に...
続いてはM65フィールドジャケットを使った注目の着こなし&アイテムを紹介!
M-65フィールドジャケット注目の着こなしグレージーンズを合わせて武骨かつ都会的なコーディネートに
M-65フィールドジャケットの武骨な雰囲気を際立たせながら、都会的な印象にまとめられるのがグレージーンズ合わせ。スリムパンツ型なら下のスナップのようにシャープな雰囲気が際立ち、ワイドシルエットならトレンド感のあるリラックスしたムードを感じる着こなしに。
M-65フィールドジャケット注目の着こなしクリーンにまとめるならニットと白パンツをセット!
M-65フィールドジャケットの着こなしをクリーンな表情にまとめるなら、下のコーディネートのようにニットセーターと白パンツを合わせるのが吉。まるでオフィスカジュアルの着こなしでテーラードジャケットを羽織っているかのような感覚でM-65を合わせることで、大人の余裕を感じる佇まいに。
M-65フィールドジャケット注目の着こなしクールな男の雰囲気を際立たせるなら黒のM-65をチョイス!
コンクリートビルが立ち並ぶ東京の街並みに馴染ませるなら、ブラックのM-65フィールドジャケットを選ぶのがおすすめだ。オリーブグリーンとは一味違う武骨な表情が、コーデをモダンかつクールな印象に引き上げる。
M-65フィールドジャケット注目の着こなし総柄で周りに印象を残す存在感を演出!
迷彩柄のM-65フィールドジャケットで、存在感のあるコーディネートを表現した御仁をキャッチ。「味気ない見た目を一新したい」「周りとは一味違う印象を演出したい」とお考えの方に総柄のM-65フィールドジャケットはおすすめだ。基本的に迷彩はアースカラーがベースで、メンズベーシックカラーのネイビー、グレーと相性が良いため、着こなし難易度も意外と高くない。
M-65フィールドジャケット注目の着こなしラグジュアリーなM-65フィールドジャケットでコーデを差別化!
リアルなM-65フィールドジャケットは、良くも悪くも量産らしい縫製クオリティとなっている。そのため人によっては「もう少し縫製や仕立てのクオリティが高ければ良いのに」と思うこともあるだろう。そんな方には、アップサイクルやリデザインによって、ラグジュアリーな佇まいに昇華したM-65フィールドジャケットをおすすめしたい。例えば、下のスナップのマルコ・ザンバルド氏が手掛ける「エンメ・ゼータ・アルキーヴェ」のM-65フィールドジャケット。これはマルコ・ザンバルド氏が気に入ったモデルのヴィンテージM65のボディが出てきたときだけに作られるリメイクモデルだ。独自の感性が反映されたカスタム、そして取り外し可能なハムスターファーとナイロンの中綿ライナーで贅沢なルックスに仕上げられている。
M-65フィールドジャケットは、着丈が気持ち長めの設計。そのため上のザンバルドさんの着こなしのようにテーラードジャケットの上にM-65フィールドジャケットを羽織った着こなしもピッティウオモでは散見されます。
もっと着こなしを見たい方はこちらM-65フィールドジャケット コーデをギャラリーで一気見!
M-65フィールドジャケットの注目着こなしをまとめて見たい方は、下のギャラリーやOTOKOMAEスナップページをチェック。スナップページでは、OTOKOMAE編集部が海外で撮り下ろしてきた注目スナップを一覧形式で確認できる。ハッシュタグ機能を使えば、ひとつのアイテムにフォーカスしたスナップをまとめてチェック可能。会員登録すると、お気に入りのスナップや記事を保存できるため、ぜひ活用して欲しい。