メンズファッションの着こなしを考える上で「色」はとても重要なファクターになります。服同士の色の組み合わせはもちろんですが、そもそも「自分に似合う色」「自分に似合わない色」が存在するというのがパーソナルカラーの考え方。 今回は自分の個性を把握して魅力を最大限に活かすための色使いについて紹介していきたいと思います。
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なぜ着こなしにおいて「色」が重要なのか?
ファッションにおける3大要素は「色」「カタチ」「素材」ですが、この中でも「色」の重要性が高いと言われる理由があります。人間の視覚情報の80%は「色」であり、脳に伝達されるのが最も早い視覚情報が「色」なのです。同じ素材、同じカタチのセーターでも色が違うだけで別物に見えることにも納得ですね。
パーソナルカラー診断とは?
パーソナルカラーとは、肌、髪、瞳(虹彩)、唇、頬の色から似合う色のタイプを四季になぞらえて、4種に分類する理論です。分類には「イエローベース/ブルーベース」という軸と「ソフト/ハード」という軸を用います。
ちなみに「ソフト/ハード」の意味合いについてですが「明るく優しい色中心か(ソフト)」「深みがありシックな色中心か(ハード)」によって判定されます。
また「日本人は全員イエローベースなのでは?」と思ってしまいがちですが、実は日本人にもブルーベースの人は多いんです。日本人もひとくくりにはできず、4タイプすべてが存在します。
パーソナルカラー診断をしてみよう!
まずは自分に似合う色のタイプを把握していきましょう。
時間がないあなたは..
もう少し時間がある方は..
普段身につけている色と比較してみていかがでしたか?
似合う色はどう使うと効果的か?
似合う色がわかったところで「その色をどうやって使うべきなのか?」について気になってきます。「顔から近いところに広い面積とり入れるほど効果的」という点をおさえましょう。ジャケット、ネクタイ、シャツ、ネックレス、コートそして可能であればヘアカラーなどに取り入れると効果的です。
好きだけど似合わない色は着てはいけないのか?
次に悩むのが「理論的には似合わないけど好きな色」の扱いについて。例えばブルーベースの肌の男性に似合いにくいとされるイエロー系の色相。似合いにくいとされる色相は、トーン(彩度、明度)を調整することで取り入れやすくなります。例えば、「サマータイプであれば彩度を下げたパステルレモン」「ウィンタータイプであれば、冷たさを感じるレモンイエローやアイシーレモン」が似合いやすいといった具合にうまく原色から遠ざけるイメージです。
それでも似合わない色を取り入れたい場合には、「顔から遠い位置に配置する」「面積をおさえて差し色として使う」などの工夫が有効です。
似合う色は本当に4つに分類できるものなのか?
もちろん「ウィンタータイプだけど限りなくサマータイプに近い人」「イエローベースが弱めのスプリングタイプ」など分類を細かくしようと思えば無限に分類することが可能です。診断に納得できなかった場合、そういったケースに当てはまっているのかもしれません。パーソナルカラー診断のプロに診断してもらったり、自他ともにも似合うと認めた色については分類にとらわれすぎずにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
素材による発色の違いを知る
全く同じ染料を使ったとしても素材によって発色が異なってきます。コットン、ウール、リネン(麻)などはマットな質感であり、元の染料よりも明度・彩度が落ち色が沈んだような見た目になります。一方、シルク、ポリエステル、レーヨンなどは、染料の色味がダイレクトに反映され、明度・彩度ともに鮮やかな発色をみせます。「似合う色は、思い切って発色の良い素材で」「似合いにくいけど挑戦したい色は、発色がおさえられる素材で」など、素材を着心地や質感といった観点だけではなく、発色の観点から素材を見つめてみてはいかがでしょうか?