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フレッドペリー ポロシャツの特徴②「イギリスのユースカルチャーであるモッズとの関わり」
フレッドペリーのポロシャツを語る上で、イギリスのユースカルチャーであるモッズを切り離すことはできない。1960年代に入り、フレッドペリーのポロシャツはファッションアイテムとしても着用されるようになったが、その背景には、同時期にイギリスの労働者層の若者を中心に巻き起こったモッズブームと深い関わりがある。モッズとは、1950年代後半から60年代にかけてイギリスの若者たちで流行した、スカやR&Bなどの音楽と、彼らのファッションにおけるムーブメントのこと。フォーマルで伝統的な服装が主流であったそれまでのイギリスで、第二次世界大戦後を生きる英国の若者たちはミリタリージャケットやジーンズ、ブーツなどのカジュアルなアイテムを好むようになる。
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そしてそんな彼らがこぞって着用したトップスが、フレッドペリーの名作ポロシャツM12であった。スポーツウェアを街で着ることがまだ珍しかった時代に、フレッドペリーのポロシャツはストリートウェアとして受け入れられ、モッズカルチャーを象徴する存在となったのだ。また、当時の音楽シーンをけん引した、ポール・ウェラーやザ・スミスのモリッシーなどのアーティストも同じようにM12を愛用した。
現代においても、レディオヘッドのトム・ヨークやオアシスのリアム・ギャラガー、ブラーのデーモン・アルバーンなど、イギリスを代表するアーティストたちがフレッドペリーのポロシャツにたびたび袖を通している。また、当時のモッズカルチャーを舞台にした1979年公開の映画『さらば青春の光』では、フィル・ダニエルズ演じる主人公のジミー・クーパーがM12を着用したことが話題になった。
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