
スーツやジャケパンスタイルの胸元を華やかに見せるポケットチーフ。日本では主にパーティーシーンでの使用が目立つが、ビジネスシーンで取り入れる際に適した選び方と折り方はどういった視点が重要なのだろうか?
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ポケットチーフとスーツ・テーラードジャケットの関係性
ジャケットの胸ポケットに挿す装飾品として広く浸透しているポケットチーフだが、その歴史は意外と浅く、今では当たり前に付いているジャケットの胸ポケット自体も取り付けられ始めたのは約100年ほど前なのだとか。もともとは女性が社交場などで手に持つアイテムだったハンカチーフを徐々に男性も持つようになり、男性は手に持つのではなくポケットなどに忍ばせるのがお決まりであったため、ジャケットにチーフを挿す用のポケットが付けられるようになった。つまりテーラードジャケットの胸ポケットは物をしまうためのポケットではなく、ポケットチーフを入れるための装飾なのだ。現在では、結婚式などのパーティーシーンでのフォーマルウェアにはほぼ必須と言って良い装飾品である。
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ポケットチーフのデザインと色、折り方を間違わなければビジネスでもアリ!
前述の通り結婚式などの華やかなシーンで目にする機会が多いポケットチーフ。ではビジネススタイルでの取り入れはアリなのか。結論から言うと、アイテム選びと折り方を間違わなければ大いにアリだ。では、ビジネスシーンでのポケットチーフ使いは何が正解なのか、選び方と折り方を紹介!
ビジネスで使うのに適したポケットチーフとは?
ポケットチーフを選ぶとなると、柄モノや色鮮やかなデザインなど着こなしのアクセントとなる華美なアイテムが目に留まるが、これらはビジネスシーンにおいては基本的にNG。選ぶべきデザインは白の無地一択だ。白無地のポケットチーフはパーティーシーンなどでも王道となるデザインで、ネイビーやグレー、ブラックなどの色が定番であるスーツスタイルでは白無地でも十分に華やかなアクセントを加えられる。また、素材はリネンのものが好ましい。リネンと並ぶポケットチーフの定番素材としてシルクが挙げられるが、シルクはドレッシーでフォーマルな印象が強いため、ビジネススタイルで取り入れると違和感が生じてしまう。つまりビジネスで使うべきポケットチーフは、ナチュラルな白無地のリネン製ということになる。
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ビジネススタイルでポケットチーフを取り入れる際に適した折り方は?
ポケットチーフの折り方・挿し方は様々な種類が考案され定着しているが、ビジネスに向いているのはTVフォールド(スクエア)だ。四角く折ったポケットチーフを胸ポケットに挿すだけの簡単な方法だが、これが絶対的王道。もちろんパーティーシーンでもよく取り入れられるやり方だ。角をキレイに折ったTVフォールドはスーツスタイルを精悍な顔立ちに仕上げてくれる。ちなみにTVフォールドという名前の由来は、アメリカのテレビ番組のキャスターが好んで採用するから。人目にさらされる職業の男性たちが積極的に取り入れているというエピソードからも、この折り方が好印象を与えることが分かるだろう。
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