
ヤコブ コーエンといえば「ジーンズはワークパンツではなくライフスタイル」をコンセプトとして「仕立ての良いテーラードジャケットに合わせるジーンズ」すなわち「テーラードジーンズ」を展開し続けるイタリア発のラグジュアリーデニムブランドだ。今回は、そんなヤコブ コーエンのジーンズにフォーカスして今季注目の着こなし&その魅力を紹介!
ダブルブレステッドジャケットスタイル×ヤコブ コーエン J622 GINZA SIX限定モデル
春らしいライトベージュのダブルブレストジャケットをタイドアップシャツに合わせたドレススタイル。クラシックかつラグジュアリーなベルヴェストのジャケットに当たり負けしないジーンズは稀有だが、テーラードジーンズを掲げるヤコブコーエンのジーンズなら美しいシルエットと圧倒的な存在感をまとっているため、極めてバランスの良いコーディネートが完成する。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ5万円(ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017)ベルヴェストのジャケット20万円(ビームス 銀座)ルイジ ボレッリのシャツ3万3000円(エストネーション)タイ1万4000円(タイ ユア タイ青山店)イレブンティのチーフ9000円、シセイのバック4万9000円(共にストラスブルゴ)眼鏡2万8000円(モスコット トウキョウ)時計200万円(ヴァシュロン・コンスタンタン)靴9万5000円(ジェイエムウエストン 青山店)
J622 (226-31195-75) 「GINZA SIX限定モデル」
2017年4月20日に銀座にオープンするGINZA SIX 5階に、ヤコブ コーエンにとって都内2店目となる直営店が誕生。同店舗のオープンを記念して50本限定で展開される特別なモデルがこちら。日本国旗をモチーフにしたパッチにはシリアルナンバーが刻まれ、専用ボックスに梱包される上にヤコブコーエンのデニム専用のミニボトル香水が付属する豪華仕様が特徴。売り切れ必至の注目モデルである。5万円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017
ヤコブ コーエンの魅力1「他と一線を画すエレガントな脇の割り仕様」
本格的なジーンズの仕様は、脇を割り仕立てにしている場合が多い。ヤコブ コーエンのジーンズも例外ではないが、脇にいわゆる「ミミ」を使用しないモデルもある。ミミを使用しない代わりにかがり糸のカラーリングに工夫を加えることで他ジーンズとは一線を画するエレガントなデザイン性をまとっているのがヤコブ コーエンのジーンズに共通する特徴。ロールアップスタイルにもさりげなく差がつく仕様だ。
トレンチコートスタイル×ヤコブ コーエン J688 LIMITED
ヤコブ コーエンの中で不朽の名作であると同時に、売れ筋となっているのは美しいテーパードシルエットと程よい股上が魅力のJ622とJ688である。J622に比較してやや股上の深いJ688なら、トレンチコートを主軸にしたクラシックな装いにも絶妙なバランスでフィット。優れたエイジング加工により施されたジーンズの色落ちは、大胆なコントラストを生みだしながらもごく自然な佇まいだ。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ6万8000円(ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017)アクアスキュータムのコート18万円(レナウン プレスポート)ラルディーニのジャケット9万9000円(エストネーション)バルバのシャツ3万1000円(ストラスブルゴ)ドレイクスのタイ1万7000円(ブリティッシュメイド 青山本店)ベルト2万7000円(ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017)シャンボール セリエのバック8万3000円(八木通商)ブーツ13万5000円(ジェイエムウエストン 青山店)
J688 (226-34151-76) LIMITED
腿周りや尻に施された色落ち加工から、裾のディープインディゴカラーに向かって描く大胆なグラデーションが見事な一本。J688という定番モデルならではの完成されたテーパードシルエットはもとより、ヤコブ コーエンのエイジング加工技術の粋を味わうのに最適なモデルである。6万8000円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017
ヤコブ コーエンの魅力2「美しいシルエットを作り出すアイロンワーク”くせとり”」
ビスポークスーツの要と言っても過言ではない「くせとり」と呼ばれるアイロン技術。アイロンで生地を変形させることによって、型紙だけでは構築出来ない複雑な人間の身体に沿った美しいラインを作り出す技術であり、フルオーダーの高級スーツによく採用されることで知られる。もちろん通常のジーンズにはまず活用されることのないテクニックであるが、実はヤコブコーエンのジーンズには、丹念なくせとりが施されるのだ。ジーンズでありながら、余計なシワが出ない美しいシルエットを実現できるのはヤコブ コーエンのデニム以外では唯一無二と言っても過言ではないだろう。
サスペンダースタイル×ヤコブ コーエン J622 東京ミッドタウン限定モデル
ノータイスタイルに最適なホリゾンタルカラーの白シャツとジーンズという定番コンビネーションにサスペンダーやパナマハットを組み合わせてこなれ感を演出したコーディネート。シャツやジーンズはロールアップ、そして足元にはネイビーローファーをあわせることで抜け感あふれる着こなしに。シンプルかつさりげないタックインスタイルにこそ、ヤコブ コーエンJ622ならではの洗練シルエットが、その威力を発揮する。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ9万6000円(ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店 03-3405-0852)ジャンネットのシャツ2万3000円、アルバート サーストンのブレイシーズ9000円(以上ビームス 銀座)ハット3万6000円(ボルサリーノ ジャパン)時計220万円(ヴァシュロン・コンスタンタン)靴10万円(ジェイエムウエストン 青山店)
J622 (226-30414-78) 「ミッドタウン限定モデル」
深みのあるインディゴブルーに同系色である水色のステッチが施されたモデル。レザーパッチにはリザードが配されたプレミアムな仕様は限定モデルならでは。色落ち加工が施されていないソリッドなカラーリングなのできれい目なコーディネートにも合わせやすいだろう。9万6000円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店 03-3405-0852
ヤコブ コーエンの魅力3「リベットやボタンはイタリアンジュエラーに発注」
ヤコブ コーエンのジーンズに採用されるリベットやボタンはイタリアのジュエラーによって製造される高級品だ。トップボタンひとつで一般的なジーンズのすべてのパーツの総額を超えるというのは知る人ぞ知る事実である。また、通常のデニムには搭載されることのないベルトピンフックを備えることも特徴。ノーベルトかつトップスをタックインする場合には、当然デニムのシルエットや色味以上に目立つディテールとなることもあって、ベルトピンフックとボタンのカラーリングやデザインに注目してモデル選びを楽しむというヤコブ愛好家も多いそう。
ジレスタイル×ヤコブ コーエン J622 ハービスPLAZA限定モデル
ボタンダウンシャツやホワイトスニーカー、色落ちしたペールブルージーンズを組み合わせたカジュアルな装いにジレやタイを組み合わせることによってドレス要素をミックスしたスタイリング。こんなドレス要素とカジュアル要素が同居した着こなしにも絶妙に馴染んでしまうのはヤコブ コーエンのジーンズならでは魅力だ。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ10万5000円(ヤコブ コーエン ハービスPLAZA店 06-6442-0852)ベスト7万2000円(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン)アクアスキュータムのシャツ2万1000円(レナウン プレスポート)ルイジ ボレッリのタイ1万6000円(エストネーション)ウィリアムのベルト1万4000円(ビームス 銀座)シャンボール セリエのバック4万9000円(八木通商)時計145万円(LVMH ウォッチ・ジュエリージャパン ゼニス)サントーニのスニーカー6万9000円(リエート)その他スタイリスト私物
J622 (226-30491-74) 「ハービスPLAZA限定モデル」
鮮やかなアイスブルーのデニム生地に施されたレッドのフロントボタンとパッチがアクセントになったハービスPLAZA限定モデル。随所に施された巧みなアタリ加工によって生み出されるアクセントにも注目したい。10万5000円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン ハービスPLAZA店 06-6442-0852
ウィンドーペーンジャケットスタイル×ヤコブ コーエン J622
デニムに施されたステッチカラーにあわせるようにテーラードジャケットとタイに水色をチョイスすることで、コーディネートに統一感が生まれる。足元にはオンオフ両用シューズの代表格として今や定番となったダブルモンクストラップシューズをあわせてシックなスタイリングに。イタリアを代表するイザイアのテーラードジャケットや英国を代表するエドワードグリーンの革靴にもひけをとらない気品と存在感を放つデニムは稀有であろう。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ4万5000円(ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017)ジャケット27万円、タイ2万6000円、チーフ1万1000円(以上イザイア ナポリ 東京ミッドタウン)シャツ7万4000円(タイ ユア タイ青山店)サドラーズのベルト1万円(ビームス 銀座)レジャー ソサエティーの眼鏡8万8000円(イー・ヴィー・アイ PR)時計220万円(ヴァシュロン・コンスタンタン)トフ&ロードストーンのバック2万7000円、エドワード グリーンの靴15万円(共にエストネーション)
J622 (226-30488-77) MAIN
ヤコブ コーエンのジーンズは、プレビューライン、メインライン、プレミアムライン、限定のリミテッドラインなど豊富な選択肢が魅力だ。その中で中核的な位置づけとなるのがメインラインで、ヤコブ コーエン初購入という方にもおすすめできるライン。前立てやベルトループ付近などに施されたさりげないアタリ加工にも技術のレベルの高さが垣間見える。4万5000円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017
ヤコブ コーエンの魅力4「さりげなく施される刺繍ディテール」
多くのモデルの持ち出しの内側に「Go to bed with a dream Wake up with a purpose(夢と共に眠りにつき、目的と共に目覚めよ)」という刺繍によるメッセージが施されていることはヤコブ コーエン所有者なら誰もが知る特徴である。
また、通常レザーパッチに記載されるモデル名だが、ヤコブ コーエンの場合ボタンフライの横の持ち出し部分に刺繍で記載される。GINZA SIXモデルのような限定モデルの場合にはその旨が記載される。
モデル名やメッセージをデザインとして取り入れる、さらにはそのデザインを普段は露出しない場所にあえて施す。見えないところにも手を抜かないヤコブ コーエンの姿勢が、まさに見え隠れするディテールと言えるだろう。
Tシャツスタイル×ヤコブ コーエン J666
シンプルな白Tシャツスタイルにおいて、ボトムの担う役割はこの上なく大きい。プリーツパンツの流行をみても明らかなように今季注目のトレンドキーワードといえば、腰回りにゆとりのあるテーパードシルエット。そんな時代の要請に応えるかのごとく今季新モデルとしてリリースされたのが、9分丈のキャロットシルエットが特徴の「J666」。グルカサンダルと組み合わせることでこの上ない抜け感を演出。カーディガンの肩掛けや白Tシャツのポケットへのチーフ挿しなど、着こなしにアクセントを加えるアイデアにも注目だ。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ3万8000円、ヤコブ コーエンのTシャツ2万1000円(以上、ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017)ニット8万円(タイ ユア タイ青山店)チーフ1万4000円(ボリオリ 東京店)デュバレーのベルト1万円(ビームス 銀座)バッグ7万9500円(ベルスタッフ・ジャパン)時計312万5000円(ヴァシュロン・コンスタンタン)フラテッリ ジャコメッティのサンダル10万5000円(エストネーション)
J666 (226-31191-78) MAIN ※今季初登場のNEW MODEL!
ヤコブ コーエンといえば、美しいテーパードラインを描くJ622とJ688が定番モデルだ。そんな人気モデルにトレンドテイストをプラスして今季誕生したのがJ666。定番モデルに比べて腰回りや股上にゆとりをもたせた上で裾に向けて強いテーパードをかけたメリハリのある9分丈が特徴だ。カジュアルな顔立ちの中にもスラックスライクなスラントポケットを採用することでテーラードテイストを巧みに取り入れつつも、裾のタタキ仕上げで適度なバランスをとったトレンドコンシャスなモデルである。スニーカーやレザーサンダルといったカジュアルシューズにコーディネートしやすい点も魅力だ。3万8000円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017
ヤコブ コーエンの魅力5「ハラコ仕様の高級レザーパッチ」
ジーンズの顔と言っても過言ではないパッチに高級素材「ハラコ」が使われているのは、ヤコブ コーエンの特徴である。他のジーンズブランドで一般的に仕様される紙パッチやレザーパッチとは一線を画す、ラグジュアリーな仕様だ。モデルによって色とりどりのデザインが採用。さらに、リミテッドのハラコパッチには、シリアルナンバーが入っており、ヤコブ コーエンのジーンズを選ぶにあたっての醍醐味の一つである。
デニムオンデニムスタイル×ヤコブ コーエン J622 LIMITED
ラギッドなコーディネートを志すならはずせないのがデニムオンデニムスタイル。ヤコブ コーエンならではのエレガントなデザインエッセンスが落とし込まれたデニムジャケットに同程度のトーンのJ622LIMITED、そしてタイドアップシャツを合わせたコーディネートが男らしさの中にもこの上なく洒脱な印象を漂わせる。アメリカブランドにはない洗練されたアイテムのコンビネーションでヤコブ コーエンの魅力を骨の髄まで味わうならこんな装いも有力候補だ。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ9万3000円、ヤコブ コーエンのデニムジャケット5万3000円(以上、ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017)ドレイクスのシャツ2万9000円(ブリティッシュメイド 青山本店)ルイジ ボレッリのタイ1万8000円(ビームス 銀座)ホワイトハウス コックスのベルト1万8000円(エストネーション)ハムのブレスレット25万4000円(ストラスブルゴ)ジョセフ チーニーの靴6万円(ブリティッシュメイド 青山本店)その他スタイリスト私物
J622 (226-34126-76) LIMITED
オレンジカラーのステッチが施されることにより、ヤコブ コーエンの中ではややカジュアル寄りの顔立ちに仕上がったJ622 LIMITED。バックスタイルに強いインパクトを与える真紅のハラコパッチがアクセントになった威張りのきく逸品だ。9万3000円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017
ヤコブ コーエンの魅力6「豪華で多彩な付属品」
ヤコブ コーエンのジーンズといえば、そのモデルのために用意されたバンダナが付属することが特徴だ。モデルによっては、裾上げ用の糸、ミニボトル香水、加工用の軽石などが付属することも。これらは決して単品販売されることはなく、ヤコブ コーエンの該当モデルを手にした者にだけ所有することが許される。
タキシードジャケットスタイル×ヤコブ コーエン J622 ホワイトジーンズ
タキシードジャケットといえばドレスコード”ブラックタイ(準礼装)”に位置するアイテムであるため、本来であればジーンズと相性が良いとはいえないが、テーラードジーンズを掲げるヤコブ コーエンなら話は別だ。タキシードジャケットを筆頭にウィングカラーシャツやボウタイ、スリーピークスで挿したリネンチーフといったドレスアイテム、そしてウェットセットされたヘアスタイリングの中にあって、確実にハズしアイテムとして機能しながらも、J622ならではの美しいテーパードシルエットがコーディネートに自然に溶け込む。
ヤコブ コーエンのデニムパンツ6万7000円(ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017)タキシードジャケット16万5000円※スーツ価格(ボリオリ 東京店)ボウタイ1万8000円(タイ ユア タイ青山店)チーフ4000円(フェアファクスコレクティブ)ウィリアムのベルト1万4000円(エストネーション)時計52万円(LVMH ウォッチ・ジュエリージャパン ゼニス)その他スタイリスト私物
J622 (226-31160-01) MAIN
パッチ、そしてコインポケットにロシア国旗にインスパイアされたデザインが施されたホワイトジーンズ。随所に施されたブルーステッチがホワイトデニムにクリーンなアクセントをプラス。チョイスによっては野暮な雰囲気になりやすい白パンスタイルだが、J622なら洗練されたスタイルに一役も二役も買うこと間違いなし。6万7000円
お問い合わせ:ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017
撮影協力:アストンマーティン ジャパン