
朝晩と日中の寒暖差が著しい季節の変わり目において温度調節できるミッドレイヤーとして活躍し、アウターとしてもインナーとしても使える汎用性の高さが魅力の「カーディガン」。薄手のハイゲージタイプはキレイめな着こなし向きで、ざっくり系の表情豊かなローゲージタイプはカジュアルコーデにおいて主役級の存在感を放つ。今回はそんな「カーディガン」にフォーカスし、メンズの着こなしとおすすめアイテムを紹介!
CONTENTS
- そもそもカーディガンとは?
- カーディガンという名称はイギリスの伯爵の名前が起源!?
- 季節によってアウターとしてもインナーとしても着回し可能な使い勝手が良い!
- キレイめ感を付与するアイテムとしてカーディガン活用する
- Tシャツ、柄シャツ、カーディガンが織りなす美レイヤード
- ショールカラーカーディガンならジャケット感覚でコーデに投入可能!
- Tシャツ&ショートパンツというラフなコンビにハイブランドのカーディガンを合わせてクラス感を付与
- カーディガンとパンツで同系色のグラデーションを描くとキマりやすい
- GENTLEMAN PROJECTS ワイドVネックカーディガン「ROY(ロイ)」
- GENTLEMAN PROJECTS「THE WOOSTER CARDIGAN(ザ ウースター カーディガン)」
- International Gallery BEAMS【別注】SLOANE / スパンシルク Vネック カーディガン
- カーディガンを使ったメンズコーデを紹介!
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カーディガンの基礎知識そもそもカーディガンとは?
カーディガンとはフロントが前開きとなったセーターで、一般的にボタンやファスナー、スナップボタンで留めて開け閉めできるアイテムだ。素材、糸の太さ、着丈やシルエットなど選択肢が幅広く外出先でも気軽に着脱できるうえ、バッグに収納したり肩掛けや腰巻きもできるため、朝晩と日中の寒暖差が著しい季節の変わり目に重宝する。
カーディガンの基礎知識カーディガンという名称はイギリスの伯爵の名前が起源!?
カーディガンという名前は、クリミア戦争のバラクラヴァの戦いで無茶な突撃を行ったことで有名な、第7代カーディガン伯爵ジェイムズ・ブルーデネル氏に由来する。戦争中、負傷した兵士たちが着脱しやすい保温用の重ね着としてVネックのセーターを着用していたが、これを前開きにし、ボタンで留められるようにリメイクしたものがカーディガンの起源とされている。なお、この衣類が正式に「カーディガン」と呼ばれるようになったのは、カーディガン伯爵が亡くなった1868年以降のことだ。このように、カーディガンは実用性を重視した軍服からスタートし、後にファッションアイテムとして広まった。最初は軍人向けの防寒具だったが、その快適さと使い勝手の良さが評価され、民間にも普及した。19世紀末から20世紀初頭にかけて、カーディガンは上流階級やスポーツマン、さらには映画スターに愛用されるようになり、現代のカジュアルファッションにも欠かせないアイテムへと進化を遂げていった。
このように、カーディガンは実用性を重視した軍服からスタートし、後にファッションアイテムとして広まった。最初は軍人向けの防寒具だったが、その快適さと使い勝手の良さが評価され、民間にも普及した。19世紀末から20世紀初頭にかけて、カーディガンは上流階級やスポーツマン、さらには映画スターに愛用されるようになり、現代のカジュアルファッションにも欠かせないアイテムへと進化を遂げていった。
カーディガンのメリット季節によってアウターとしてもインナーとしても着回し可能な使い勝手が良い!
アウターとしてもインナーとしても着回し可能な使い勝手の良いカーディガンは、一着でさまざまなスタイリングが楽しめる優れモノ。外出先でも気軽に脱ぎ着できるため、朝晩と日中で気温差の著しい春から夏、夏から秋の季節の変わり目に重宝し、他の羽織り物と比べてもかさばることなくバッグの中に忍ばせられる。さらにアイテム自体が柔らかいため、肩にかけたりグランジっぽく腰巻きしても◎ 何を着ていいのか判断しづらい陽気であれば、使い勝手の良いカーディガンが有力な選択肢となるだろう。
カーディガンの着こなし事例1キレイめ感を付与するアイテムとしてカーディガン活用する
Tシャツやチノパンといったカジュアルアイテムを主軸としたコーディネートも、例えば下スナップの男性のようにネイビーのカーディガンを合わせるとキレイめニュアンスの着こなしに仕上がる。ブラック、グレー、ネイビーといったメンズ定番カラーのカーディガンは1着持っていて損はないだろう。
ヴィンテージジーンズにVANSのスリッポンというさらにカジュアル感の強いコンビネーションを含む着こなしも、ベージュのハイゲージカーディガンを取り入れることで大人っぽさ漂う洗練コーデに昇華されている。
カーディガンの着こなし事例2Tシャツ、柄シャツ、カーディガンが織りなす美レイヤード
カーディガンはフロントが開く仕様で、重ね着による表情を存分にアピールできるのが特徴のひとつ。例えば下スナップの男性は、ボタンを広くあけてタックインしたパームツリー柄の黒シャツ、白Tシャツと黒カーディガンの織りなすレイヤードによりあふれんばかりのセンスを発揮している。袖口からシャツを露出させているのも、まさに着道楽を極めた玄人という佇まい。
カーディガンの着こなし事例3ショールカラーカーディガンならジャケット感覚でコーデに投入可能!
ピッティウオモ常連のマルコ氏と言えば、スーツやジャケットを主体としたドレススタイルが十八番だが、この日はカジュアルなスタイリグで登場。ブラックデニムシャツやインナーのTシャツこそカジュアルだが、ショールカラーのカーディガンやスラックス、レザースニーカーなど、キレイめニュアンスのアイテムを数多く取り入れているのが同氏らしい。
カーディガンの着こなし事例4Tシャツ&ショートパンツというラフなコンビにハイブランドのカーディガンを合わせてクラス感を付与
避暑地など、真夏でも夜は冷え込むエリアに赴く際に携えていくと安心なのが着脱が容易なカーディガンだ。防寒性だけでなく、一辺倒になりがちな夏スタイルに効果的にアクセントを加えてくれる意味でもおすすめ。下スナップの男性は、フェンディのFFロゴが全面にあしらわれたカーディガンをさらりと夏スタイルに合わせた。
カーディガンの着こなし事例5カーディガンとパンツで同系色のグラデーションを描くとキマりやすい
カーディガンコーデの正解例として挙げられるのが、パンツとカーディガンの色の系統を合わせつつトーンを変えるという手法だ。アンドレア・バローネ氏は、ベージュのカーディガンにブラウンパンツをセットし、洗練されたスタイリングを成立させている。
Pictured: Michael B Jordan
BACKGRID USA 3 APRIL 2025
BYLINE MUST READ: BlayzenPhotos / BACKGRID
おすすめカーディガン1GENTLEMAN PROJECTS ワイドVネックカーディガン「ROY(ロイ)」
シンプルでありながら洗練されたデザインのカーディガンをピックアップ。高品質なウール素材が使用されており、しっかりとした生地感と柔らかさが特徴だ。絶妙なフィット感と洗練されたシルエットが、着る人のスタイルを引き立てる。落ち着いたトーンのカラー展開で、ビジネスカジュアルから日常的なコーディネートまで幅広く対応。ウール素材による温かさと軽さを兼ね備え、春秋の季節に最適。重ね着にも適しており、上品なデザインはビジネスシーンやカジュアルな外出にもぴったりだ。
おすすめカーディガン2GENTLEMAN PROJECTS「THE WOOSTER CARDIGAN(ザ ウースター カーディガン)」
シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴のカーディガン。程よくフィットするシルエットと、どんなコーディネートにも合わせやすい万能さを持ち合わせている。落ち着いたカラーリングが、大人の余裕を感じさせ、ビジネスカジュアルからカジュアルシーンまで幅広く活躍。細部にはサイドスリットが施され、シンプルながらもデザイン性を引き立てる。コットンとポリエステルのブレンド素材を使用しており、柔らかさと耐久性を兼ね備えている。軽やかな着心地としっかりとした質感が、長時間の着用でも快適さを保つ。シンプルながらも洗練された魅力を放つ一着である。
おすすめカーディガン3International Gallery BEAMS【別注】SLOANE / スパンシルク Vネック カーディガン
「INTERNATIONAL GALLERY BEAMS」がバトナーに別注したカーディガンは、シンプルでありながらも洗練されたデザインが特徴。バトナーらしいこだわりが詰まった一着で柔らかなコットンを使用し、肌触りが非常に良く、軽やかでありながらも適度な厚みがあり、季節の変わり目にぴったりのアイテム。独自の編み地が織りなす立体感が、シンプルなデザインに奥行きを加え、無駄のない洗練されたシルエットが、着る人の魅力を引き立てる。 また肩や袖部分の絶妙なカッティングが、動きやすさを確保しながらもスタイリッシュさを保つ。
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