
今回はジージャンの洗練された着こなしを成功させるためのポイントを、具体的な着こなし事例や豆知識を通じて紹介!
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ジージャンの基礎知識様々な名称を持つ「ジージャン」
ジージャンは「jean jumper」の略称。しかし実は「ジージャン」は和製英語で、英語圏では一般的に「jean jacket」「denim jacket」と呼ばれている。本来なら「ジージャケ」や「デニジャケ」という呼称の方がオリジナルに近い表現だが、語呂が良いこともあって「ジージャン」という呼称が日本では一般化している。
ジージャンの誕生は1930年代、リーバイスがジーンズに合わせる作業上着の製造を開始したことが起源だ。ちなみに、デニム好きやヴィンテージフリークの間では有名な話だが、リーバイスが1900年代初頭にリリースした初代モデルから徐々にシルエットやディテールを変化させており、古い順に「ファースト」「セカンド」「サード」「フォース」と4種類に分けて語られている。その他にもリーの101タイプなど、独自のポジションを築いているモデルも存在するが、基本的にはリーバイスが作った原型が多くのブランドのデニムジャケットの基礎。ちなみに、多くのブランドがデザインベースとして用いるのはファッション的にも高い評価を得ている「サードタイプ」だ。
続いては、ジージャンの基本となる4タイプそれぞれにフォーカスして特徴を紹介!
ジージャンのタイプ1元祖デザインの「ファーストタイプ」
リーバイスのロットナンバー「506XX」で識別されるファーストタイプは、フロントボタンの両脇にあしらわれたプリーツと、左胸の低めの位置にのみ取り付けられたポケットが最大の特徴。初期のモデルにはフロントポケットにフラップはなく、1936バージョンより以前のジャケットにはビッグ「E」の赤いタブもない。また、背面のウエスト部分にはサイズ調節用のベルト(シンチバック)が装備されているが、この針刺しシンチは車やソファ、馬の鞍を傷つけるとカウボーイから不評だったため、1946年の戦後モデルから針のないバックルに変更になり、後継の507XXからはシンチバックではなくウエストバンド上のアジャスターベルトが採用されている。1940〜1945年前後には、第二次世界大戦の物資統制下でポケットのフラップを省略したりボタンが4つに減らされたりと、ディテールがミニマル化されたものが流通。それがいわゆる「大戦モデル」と呼ばれているもので、現在も定期的に復刻されている。ファーストタイプは最も武骨なデニムジャケットとして知られ、現在世に出回っている全てのデニムジャケットの礎とも言える逸品だ。
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ジージャンのタイプ2両ポケット&フロントプリーツが特徴的な「セカンドタイプ」
ファーストモデルからアップデートされた「セカンドモデル」。前立てヒダのディテールはそのままで、ポケットが両身頃の低い位置に配置されているのが特徴だ。バックウエストに縫い付けられていたストラップもセカンドモデルからは取り除かれている。1952年に発売されたリーバイスの「507XX」がいわゆる「セカンドタイプ」のデニムジャケット。ボタンフラップ付きの両胸ポケットやバータック(補強のためのステッチ)、サイズ調節用のボタンアジャスターが「506XX」からの主な変更点として挙げられる。ショート丈のボクシーなシルエットで、今もファンが多いデザインだ。
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ジージャンのタイプ3最もメジャーなデザインの「サードタイプ」
デニムジャケットのデザインとして最もメジャーであり、完成形とも言われる「サードタイプ」。セカンドタイプまで採用されていたフロントプリーツのディテールは排され、胸ポケット部分から裾にかけてV字の切り替えが施されている。胸ポケットの位置は高めに設定することで、ファーストやセカンドよりもスタイリッシュな印象に。以上のようなポイントから、都会的でファッションアイテムとして使いやすいとされており、現在デニムジャケットの中で最もメジャーなデザインとなっている。
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ジージャンのタイプ4サードタイプより着丈が若干長い「フォースタイプ」
1966年に発売されたリーバイスの「70505」が原型となっているのがフォースタイプ。パッと見サードタイプの「557XX」とほとんど変わらないデザインだが、「557XX」よりも身幅をスリムにして着丈をやや長めに設定することですっきりとしたシルエットになっている。生産効率を意識した型紙に調整されており、サードタイプから見られるフロントの特徴的なV字の傾斜も、縫いやすいよう緩やかな設計に。V字の末端部分が離れているのも4thタイプの特徴と言われている。以上のような特徴を挙げたものの、3rdタイプがリリースされてすぐ4thタイプが登場したこともあり、どこからを4thタイプと呼ぶかは諸説あり。たとえば、ハンドウォーマーポケットが施された「70506」から4thと呼ぶ説も有力と言われている。それぞれのタイプは、あくまでもヴィンテージデニムジャケットの年代を区別するために作られた通称であるため、ひとつの参考情報として捉えておくのがオススメだ。
続いては、ジージャンを着た最新のストリートスナップを紹介!
ジージャンのメンズコーデ事例1ワークとモダンが共鳴する、大人の洗練デニムオンデニム
上下をデニムで固めたワークスタイルを、絶妙なサイズバランスと計算された小物使いで現代的で洗練されたスタイリングに。ジャケットは肩をわずかに落としたリラックスフィット、パンツはウエストのドローコードをあえて見せることで、武骨な印象の中にリラックスした雰囲気を演出している。上下のインディゴブルーのトーンをわずかにずらして奥行きを出しつつ、インナーの白Tで清潔感のある「抜け」を演出。顔周りを知的に引き締める黒縁メガネや、足元にボリュームを持たせたモカシンシューズなど、要所にクラシックな要素を散りばめることで、野暮ったさを一切感じさせない都会的な大人の着こなしを完成させている。
ジージャンのメンズコーデ事例2ワッペンデコで個性を放つ、大人の遊び心溢れるアメカジスタイル
たくさんのワッペンでデコったインパクト絶大のジージャンを主役に、チノパンの合わせなど、アメカジの王道を個性的に表現。赤を効かせたステットソンのベースボールキャップとジャケットのワッペンを連動させつつ、腰元のウォレットチェーンや裾のロールアップなど、細部まで隙のないディテールワークを披露。武骨なチロリアンシューズで足元に重厚感を添え、周りと差がつく個性と大人の品格を両立させたスタイルに仕上がっている。
ジージャンのメンズコーデ事例3ワークウェアを大人っぽく端正に着こなした、品格漂う大人のレイヤードコーデ
カーハートのデトロイトジャケットという武骨なアイコンを主役に据え、インナーの複数レイヤードで奥行きを出した高度な着こなし。カジュアルなデニムアウターの内側に、細かいチェック柄のジップアップブルゾンとグレーのタートルネックニットを重ねることで、首・胸元に立体感と知的なムードを演出している。ボトムスには深みのあるネイビーのワイドスラックスを合わせ、ワークのタフさを上品に中和。足元にはイエローのシューレースが映えるマウンテンブーツを選び、全体的にダークなトーンの装いに絶妙なアクセントを添えている。機能美とエレガンスが同居する、まさに成熟した男にこそ似合うワークミックスの好例だ。
ジージャンのメンズコーデ事例4サイジングの妙でデニムオンデニムをストリートムード漂う都会的な装いに
上下を濃紺のリジッドデニムで揃えたセットアップ風の着こなしを、オーバーサイジングなシルエットで現代的なストリートムード漂う装いへとアップデート。ハリ感のあるジージャンに、クッションが溜まるほどボリューミーなワイドパンツを合わせることで、モードな雰囲気が漂う重厚なAラインを構築している。デニムオンデニムにしても、ボトムスを異なるアイテムで組むにしても、今ジージャンコーデで参考にしたいシルエットだ。
ジージャンのメンズコーデ事例5小物使いで武骨さを中和したイタリアテイストのアメカジスタイル
リジッドに近い濃紺デニムのジージャンとほどよく色落ちしたジーンズを軸に、ベストやバンダナといったクラシックな小物使いで品の良さをプラスしたスタイリング。ジャストサイズのジージャンに、ベージュのベストをインサートすることで上半身に奥行きを与え、ワークウェア特有の武骨さをドレッシーなニュアンスで中和している。足元にはエイジングの効いた重厚なブーツを合わせ、太めにロールアップしたデニムの裾が全体のバランスをどっしりとした安定感を。伝統的なアメカジのディテールを尊重しつつ、計算されたアイテム組みでイタリアならではの色気のある印象に仕上げた、玄人好みの着こなしだ。
ジージャンコーデで迷ったらチェック!ジージャンにまつわるQ&A
Q1. ジージャンに合うパンツは?大人っぽくまとめるならスラックス、シルエット的にはワイドパンツ
最も合わせやすいのは、スラックス、ワイドシルエットのパンツだ。理由は明快で、ジージャンは着丈が短く、上半身の重心が上がりやすいから。下半身に適度なボリュームを持たせることで全身のバランスが整い、野暮ったさが出にくくなる。逆に、細身パンツを合わせると古い印象に傾きやすいため注意したい。細身を選ぶなら、ジージャン側にゆとりを持たせて上下の強弱を作る必要がある。
Q2. デニムオンデニムはダサい?ダサく見えるかどうかは、デニム同士を合わせること自体ではない
ダサく見えるかどうかは、デニム同士を合わせること自体ではなく、合わせ方で決まる。同じトーンの上下をそのまま重ねると単調になりやすいが、色の濃淡に差をつけると立体感が生まれ、洗練された印象へ寄せやすい。たとえば、濃紺のジージャンに淡色デニム、あるいは淡色ジャケットに濃いインディゴのパンツという組み合わせは成立しやすい。インナーや靴で黒や白を差し込み、全体を整理するのも有効だ。
Q3. ジージャンをきれいめに着るには何を合わせるべき?シャツ、スラックス、レザーシューズ
きれいめに着るなら、シャツ、スラックス、レザーシューズの3点を軸にすると安定する。ジージャンは出自としてワークウェアなので、そのままではラフに見えやすい。そこで、周囲にドレス要素を足して中和することで、大人っぽい着地が作れる。特に有効なのは、白シャツやサックスブルーのシャツ、センタークリース入りのパンツ、ローファーやプレーントゥなど。すべてをきれいめに振る必要はないが、少なくとも1つか2つは上品な要素を差し込んでおきたい。
Q4. ジージャンはオーバーサイズとジャストサイズのどちらが正解?今の空気感に合わせやすいのは、ややゆとりのあるサイズ
正解は1つではないが、今の空気感に合わせやすいのは、ややゆとりのあるサイズだ。理由は、現代のパンツシルエットが細身一辺倒ではなく、ワイドやストレートに広がっているから。上だけが極端にコンパクトだと、全身がちぐはぐに見えやすい。一方で、ただ大きければいいわけでもなく、肩が落ちすぎたり袖が余りすぎたりすると、だらしなく見える。重要なのは、短丈の特徴は残しつつ、身幅と袖幅に今っぽい余白があることだ。



























