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クロケット&ジョーンズの名作ダービーシューズ「ノリッジ(NORWICH)」が体現する6つの機能美とは

BY GENTLEMAN DAISUKE
#革靴

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クロケット&ジョーンズの名作ダービーシューズ「ノリッジ(NORWICH)」が体現する6つの機能美とは

クロケット&ジョーンズ「ノリッジ(NORWICH)」の機能美④「傑作ラスト”348”で美しさとフィット感を両立」

世界一のラスト保有数を誇るクロケット＆ジョーンズ。ノリッジでは、「348」というラストを採用している。このラストは、クロケット＆ジョーンズを代表する「337」をベースとしたパリ発のラスト。クラシコイタリアブームの全盛だった2002年、スクエアトゥ一辺倒だった革靴業界に一石を投じるために開発されたのが、セミスクエアトゥの「337」だ。パリ店内に工房を構えるビスポーク職人の意見を取り入れて誕生したこのラストは通称“パリラスト”と呼ばれ、今なおブランドを代表する木型。そしてその「337」をよりモダナイズに仕上げ、スタイリッシュにアップデートさせたのが「348」である。

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定番ラストである337や367ラストに比べると、トゥが細く、ロングノーズシルエットとなっているのが特徴。質実剛健な英国製ダービーシューズながら、イタリアンテイストな華やかさをも兼備する。また、立体的なチゼルトゥもノリッジならではの魅力。英国シューメーカーのジョージ・クレバリーが広めたとされるチゼルトゥは、つま先を横から見ると“ノミ”で削った形状であることから名づけられた。エッジの利いたシルエットに加え、このチゼルトゥがノリッジにドレスライクな印象をプラスする。

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端正で小ぶりなヒールカップにも注目したい。ホールド感が高く日本人の足にもフィットしやすい形状で、履き心地は極上。足馴染みの良さはもちろん、柔らかなアッパーレザーによってエレガントな後ろ姿を演出する。

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クロケット&ジョーンズ「ノリッジ(NORWICH)」の機能美⑤「耐久性抜群のグッドイヤーウェルト製法」

クロケット＆ジョーンズの革靴と言えば、英国靴の王道である「グッドイヤーウェルト製法」を採用した底付け。ノリッジも例外ではなく、伝統的な製造工程で仕立てられている。ハンドソーン・ウェルテッドと呼ばれる手縫いの製法を元に、機械による量産を可能にしたグッドイヤーウェルト製法は、アッパーとアウトソールを直接縫い合わせるのではなく、ウェルトと呼ばれる細革を介して縫合するのが特徴。見た目もわかりやすく、アウトソールとウェルトはコバ部分で縫合されているため、革靴の知識が少しある人ならパッと見ただけでグッドイヤーウェルト製法だと気づく。コバの出し縫いを解けばソールの貼り替え修理も可能なので、その気になれば一生涯にわたって履き続けることも可能だ。

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頑丈に作られているため新品時は硬く、最初は歩くのにやや苦労する。しかし、中底にコルクをふんだんに敷き詰めているため、履きこむほどに足に馴染んでいく。完全に自分の足にフィットしてからの履き心地は、他の製法では到底味わえないほどである。マッケイ製法のような軽さこそないものの、程よい重さが足を自然に前へ送り出すため、長時間歩行にはむしろグッドイヤーウェルト製法のほうが適している。耐久性も抜群なため、ビジネスシーンに重宝するダービーシューズのノリッジにとって、グッドイヤーウェルト製法は最も相性がいい製法だと言えるだろう。

重厚感溢れるダブルソールがノリッジの機能性を向上

ノリッジは、アウトソールの上にもう1枚ミッドソールを敷き詰めたダブルソール仕様を採用したドレスシューズだ。一般的な革靴に採用されるシングルソールよりも、当然ながら耐久性と耐水性は大幅に向上。見た目にも重厚さが増し、ノリッジの迫力に磨きがかかる。デメリットとしては、分厚くなるぶん足馴染みに関しては時間がかかるという点。とは言え、ボールジョイントからつま先にかけてのトウスプリングもしっかりとられているため、歩行時の重心移動をスムーズに行える。

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クロケット&ジョーンズ「ノリッジ(NORWICH)」の機能美⑥「優れたグリップ力を生み出すアウトソール」

「外羽根式」「グッドイヤーウェルト製法」「ダブルソール」など、機能的な要素を多く備えるノリッジ。もちろんアウトソールに関しても抜かりはない。ハルボロラバー社製のダイナイトのラバーを使用したノリッジのアウトソールは、滑りにくく、非常に丈夫なのが特徴。底面に施された凹凸は、歩行時に最適のグリップ力を生みだす。それでいてゴツゴツしておらず、外観上はフラットなためノリッジの洗練された雰囲気は損なわせない。