ほんのり起毛した生地を採用した“ネルシャツ”は、秋口から春まで3シーズンで活躍が期待できるアイテム。今回はそんな「ネルシャツ」にフォーカスし、歴史からおすすめブランドまで紹介!
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ネルシャツとは?
ネルシャツとは、起毛した風合いが特徴のフランネル生地を採用したシャツのこと。その起源は17世紀のウェールズにあり、農民が雨風から身を守るために誕生したと言われている。20世紀になるとアメリカに渡り、ビッグマックやファイブブラザーといった様々なワークウェアブランドが生産するように。保温性に長けていながらもアフォーダブルな価格で手に入るため、瞬く間にワーカー達に広まったという。20世紀後半になると、ジーンズがファッションアイテムとして受け入れられるようになったのと同じようにして、ネルシャツも親しまれるように。それ以降、アメリカンカジュアルを代表するウェアのひとつとして世界中で愛用されている。
ネルシャツがファッションアイテムとして人気になったのは“グランジスタイル”の影響も
ワークウェアとして親しまれていたネルシャツが、一気にファッションアイテムとしての人気を高めたのは、80年代後半から90年代のロックシーンを席巻したバンド「ニルヴァーナ」による影響が強い。というのも、ボーカルのカート・コバーンが組み合わせていたボロボロのネルシャツに古着のTシャツ、破れたジーンズというスタイルが当時の若者によく真似られていたためだ。こういったグランジスタイルは近年でも注目されていて、20-21AWでもボッテガ・ヴェネタやマーク・ジェイコブスといった著名なブランドがテーマとして掲げているので要チェックだ。
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ちなみに、カート・コバーンが着用しているネルシャツは「SEARS(シアーズ)」というアメリカの老舗ブランドのもの。カートが着用していたネルシャツと同デザインのモデルはリセール市場にて10万円弱ほどで取引されているが、彼が好んでいたとされる60’s~70’sぐらいのヴィンテージ物で別モデルなら比較的安価で手に入る。カートと同じように襟を切るなどして思い思いの着こなしを楽しんでみてはいかがだろうか。
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