アウターやスウェット、スニーカーまで、幅広いアイテムに使われているこの輪っか状のパーツ。存在自体は把握しているものの、いざ正式名称を聞かれると答えに詰まる方は少なくないのでは?今回はそんないまさら聞けないファッション用語のひとつであるこのディテールの名称にフォーカス!
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この輪っかの名称は「ハトメ / アイレットウォッシャー」!補強以外にも使われる機能的なディテールのひとつ
これは「鳩目(ハトメ)」と呼ばれるディテールだ。その文字通り形が鳩の目に似ていることから名付けられたと言われている。英語名は「eyelet washer(アイレットワッシャー)」。これは表面パーツの「アイレット」と裏面パーツの「ワッシャー」という2パーツから成り立っていることから呼ばれている。大きさによって呼び方が代わり、板や電子機器などに使われるような大きいパーツは「grommet(グロメット)」と呼ぶことも合わせておさえておきたい。
鳩目は、生地に空けた穴が広がらないよう補強するために使用されるものだが、スイムウェアの水抜きや衣服やシューズ内に籠った熱やムレを外に逃がすベンチレーションホールとして採用されることも少なくない。素材は金属やプラスチックが一般的。一部のヴィンテージウェアでは、このハトメの色味や素材の違いで年代や価値を見極めることも。補強パーツなだけあり、ハトメが打ち込まれているアイテムは、スポーツやワーク、ミリタリーテイストが強いデザインが多い。