トラディショナルなデザインに機能性と反逆的精神を加味した世界観を展開する「サイコバニー(Psycho Bunny)」。独創的ながら落ち着いた印象を放つこのブランドのアイテムは、大人の着こなしに絶妙なアクセントをプラスする。今回は「サイコバニー」にフォーカスし、その魅力と定番アイテムを紹介!
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サイコバニーとは
サイコバニーは、ニューヨーク発祥のファッションブランド。ロンドン生まれのネクタイデザイナー・ロバート・ゴドレー氏が2005年に立ち上げた。イギリス伝統のテーラーリングに、イタリア流のスタイリッシュな着こなし、そしてニューヨークのクールなアメリカンカジュアルをミックスしたアイテムがサイコバニーの魅力である。中でもブランドのアイコンであるネクタイや、こだわりを凝縮したポロシャツのクオリティは秀逸。創業からおよそ10年で世界的な人気を獲得し、日本でも店舗数を増やしている注目のブランドだ。
サイコバニーの信念を象徴するブランドロゴの意味
大きなウサギの耳をつけたスカル&ボーンズ。古くは17世紀のイギリス非国教徒や海賊、19世紀アメリカの秘密結社のシンボルをも彷彿させ、どこか愛らしさも感じるこのユニークなアイコンこそ、「サイコバニー」のアイデンティティである。海賊(スカル)はアドベンチャー精神や自由の象徴。目標を達成するためにリスクを恐れず、船上ではキャプテンを筆頭にメンバーの個性を大切にしながら民主的なチームワークを強みとしている。
一方で、昔からラッキーシンボルとしても親しまれてきたウサギは、常に群れで生息する社会的な動物。大きな耳で常に周りに気を払いながら、意外な方向へのジグザグした力強いジャンプで敵をかく乱する。人生において、自分自身の内面に正直であると同時に、アドベンチャーによって自分が何者かを探し求める、そんな陰と陽のようなバランス感覚が大切だと考えてサイコバニーのコンセプトとアイコンはデザインされた。海賊とウサギという正反対の要素を持ったシンボルには、自由を追い求める冒険心を持ちながら、家族や仲間を大切にする深い愛情が込められているのだ。
サイコバニーのデザイナー・ロバート・ゴドレー氏とは
ブランドの創業者でありデザイナーのロバート・ゴドレー(Robert Godley)氏は、イギリスのケント州ウィスタブルで1971年7月7日に生まれた。幼少期はロンドンで育ち、18歳になるとネクタイ用のシルクプリント生地の老舗、デヴィッド・エヴァンス・アンド・カンパニー(David Evans and Company)で勤務。200年の歴史を誇るこの企業でゴドレー氏はプリントの技術を一つひとつ習得し、2か月後には車にプリント生地を詰め込んで、パリやチューリッヒ、イタリアのコモなどに赴いた。世界のトップファッションメーカーやブランド、デザイナーたちと商談。この経験から、デザインや色のセンス、そしてメンズファッションについて少しずつ学んでいく。イタリアのクライアントが多かったため20代前半は1年の3分の1をイタリアで過ごし、語学も流暢になり、イタリア流のクオリティオブライフや着こなしの審美眼も養われた。
デザイナー・ロバート・ゴドレー氏
その後は英国の老舗ブランドであるターンブル&アッサー(Turnbull & Asser)や、ドレイクス・オブ・ロンドン(Drakes of London)で修業を積み、2004年にポロ・ラルフローレンのネクタイ部門デザインディレクターとしてニューヨークに移住。そして2005年、ビジネスパートナーのロバート・ゴールドマン氏とともに「サイコバニー」を設立。立ち上げ後すぐにバーニーズニューヨークにコレクションの入荷が決まるなど、破竹の勢いで世界的に名を知られるブランドへと成長させた。
サイコバニーのポロシャツの魅力
サイコバニーと言えばネクタイ作りをルーツに持つブランドだが、そのネクタイと並んでブランドを代表するアイテムが「ポロシャツ」だ。素材や縫製、フィッティングは従来のポロシャツと一線を画するクオリティ。クラシックさに独自のユーモアを加えながら、同時に品質にもこだわり、エッジの効いたトラッドを提供するサイコバニーらしい仕上がりとなっている。
シルクのような手触り感で有名なピマ・コットンを使用することにより、従来のコットンと比べ、より着心地が良く、仕上りも柔らかくなっている。ダイヤ柄の鹿の子編みと丈夫な双糸(二本の糸を撚り合わせた糸)によって、復元力を維持しているのも特徴だ。
テープ状にした生地を肩線に沿って縫いつけることにより、洗濯を重ねても形くずれしない。購入時だけでなく、長く愛用しても美しいシルエットをキープできるのだ。
上品でありながらアスリートシャツのような着用感があり、正面からはもちろん脇部分もきれいに見えるのもサイコバニーの魅力。それでいて、体への締めつけは感じさせない。
最初に作られたテニス・シャツは裾にベントがあり、テニスのプレー中にシャツがズボンから出ることを防いでた。サイコバニーのポロシャツにもベントが施されているため、クールビズでオフィスに着て行く場合にシャツがズボンから出ることはない。肩部分と同じく裾のベントにも補強テープを縫い込んでおり、このテープのおかげで耐久性と柔軟性をアップしている。タックアウトでもタックインでもサマになる仕様だ。
ボタンは、高級ドレスシャツなどに見られる貝(シェル)ボタンを使用。貝がらの内側が滑らかなのは、真珠層によって守られているため。この真珠層は、中の真珠を保護し成長させることから、Mother of Pearl(真珠の母)と呼ばれ、簡単に割れないことからボタンの材料としては最適なのである。
サイコバニーを象徴するブランドロゴには、品質へのこだわりが凝縮されているといっても大げさではない。1つの刺しゅうロゴには、3,000以上のステッチが入っている。ブランドのアイコン・ロゴが完璧に表現できるよう、刺繍の品質には常に注意をはらっているのだ。
このブランドのポロシャツは、洗濯を重ねても形くずれしないだけでなく、クラシックなフィット感を生み出している。40番という糸を双糸(二本の糸を撚り合わせた糸)にして、それを220グラム/㎡のダイヤ柄鹿の子に編んだ生地を使用。洗濯やドライクリーニングを重ねても劣化を抑え、圧倒的な復元力を誇る。
色によって違った雰囲気が楽しめるのもポロシャツというアイテムの魅力。サイコバニーでは4つのコア・カラーにくわえ、シーズンによって随時新たなカラーを展開している。
サイコバニーのアイコン「ネクタイ」へのこだわり
ネクタイというアイテムは、男性にとってジェントルマンスタイルを完成させるためにはなくてはならない大切なもの。サイコバニーはネクタイから発祥したブランドとして、何よりも生地(素材)とディティールへのこだわりに誇りを持っている。さらに、元々ネクタイメーカーで務めていたデザイナー・ロバート・ゴドレー氏による徹底した審美眼が貫かれている。ブランドのアイコンであるネクタイは、スーツスタイルはもちろん、カジュアルなタイドアップスタイルでも魅力を発揮。ロバート・ゴドレー氏自身も「個性的なコーディネートを体現する日本人にぴったり」と語るほどだ。
サイコバニーのドレスライン「ロバート・ゴドレー」
サイコバニーが持つ“遊び心”、“高品質なモノづくり”をベースに洗練された大人に向けて洒落たスタイルを提案するドレスラインが「ロバート・ゴドレー」だ。創業者の名を冠したこのシリーズでは、オリジナルの白い織りタグが配され、生地、ボタン、裏地に至るまで天然素材にこだわったスーツアイテムを展開している。織物産地として名高い尾州にて織られたストライプ生地は、高級感溢れるなめらかな風合いと洗練された上品さを併せ持つ。
高密度に織られた生地は、クラシカルなシャドーチェックがポイント。ネイビーとグレーの2色展開で、色によって雰囲気に差が生まれるのも特徴のひとつだ。
一見無地に見える生地は、繊細な組織感のある表情が魅力。気品を漂わせながらもトレンドに流されないスタイルで、幅広いシーンで着用できる。
サイコバニーのアイテムを紹介
サイコバニー「クラシックポロ」
スーピマコットンを使用し、色鮮やかな発色が特徴的なポロシャツ。丈はやや長めで、タイトなシルエットに仕上げられている。胸元のブランドロゴはもちろん、一つひとつのディティールや細部の縫製が独創性を発揮。オンラインストアでは現在ブルー、ピンク、オレンジの3色を展開している。直営店では基本色のホワイトやネイビーなども置いているため、気になるかたは近くの店舗に足を運んでみてはいかがだろうか。定番のデニムやチノパンツと合わせるのはもちろん、スラックスや革靴などのドレスアイテムとも相性抜群だ。※白背景は直営店取り扱い商品
サイコバニー「ドビーストライプドレスシャツ」
ストライプの間に平織りと綾織りの織り柄を交互に配することで、通常の生地よりも立体感のある表情を実現したドレスシャツ。ボタンホールのカラーリングにアレンジを加えたり、カフスにロゴ刺繍を加えるなどサイコバニーのブランドらしさも感じられる仕上がりだ。落ち着いたサックスとネイビーブルーの2色展開。
サイコバニー「シャギー起毛チェックシャツ」
オリジナルの柄でカジュアルスタイルに合わせやすい配色のチェックシャツ。ポケットも柄を合わせ、見た目はスッキリとした印象を持たせている。衿はトラッドな雰囲気を漂わせるワイドカラーを採用。上質な素材使いで、シワになりにくく型崩れしにくいのも大きな魅力だ。衿裏や前立て、カフス裏にドット柄の別布を付け加えることで、サイコバニーらしい遊び心をミックスしたデザインに仕上がっている。
サイコバニー「カモ柄ネルシャツ」
サイコバニーオリジナルのカモ柄をネルに仕立て秋冬らしい逸品。胸にはドットのポケットを使用し、柄の違いで上品なコントラストを演出。インナーでの使いやすさを考慮した、すっきりとしたシルエットが特徴だ。ジャケットのインナーとしてはもちろん、1枚で着てデニムに合わせるだけでもサマになる。
サイコバニー「LOVE WALL/ジェームス・ゴールドクラウンコラボTシャツ」
グラフティーウォール”LOVE WALL”で有名なアーティストであるジェームス・ゴールドクラウン氏とのコラボレーションTシャツ。鎖状につながったハートには、「どんな文化にも解釈され、全ての人に響き、世界が愛を必要とすることは変わらない」というメッセージが込められている。サイコバニーのキーファブリックである上質なピマコットンを使用したTシャツは、ゴールドクラウン氏のポップでハートフルなアートと相性抜群。デザイン面でも着心地の面でもハイクオリティな一着だ。
サイコバニー「小花柄タイ」
クラシックな小紋柄の中に、さりげなくサイコバニーのシンボルであるスカル&バニーのマークをちりばめた小紋タイ。バニーの耳のピンクと同じ色でカンヌキも合わせ遊び心を演出している。王道の小紋柄なので、スーツスタイルから休日のジャケットスタイルまで、幅広いシーンでスタイリングできる。ネイビー、パープル、ピンク、オレンジの4色展開。
サイコバニーの新店舗オープン情報
2005年にニューヨークで誕生して以降、着実に市場を拡大しているサイコバニー。日本でも既存の全国12店舗にくわえ、この秋には4店舗が新たにオープンする。オンラインショップはZOZOTOWNにくわえ、直営オンラインストアも9月1日(金)にオープン。取り扱うアイテムはメンズを中心とするカジュアル、ドレスとレディース、小物やアクセサリーなど、充実のラインナップだ。なお、新店限定のネオンカラー・ロゴTシャツ、店舗限定のセットアップなども企画され、税抜10,000円以上の購入者にはサイコバニーオリジナルピンバッジがプレゼントされる。(なくなり次第終了)
【8月・9月オープン店舗・予定日・取り扱いカテゴリー】
・サイコバニー西武池袋本店 5階:2017年8月23日(水) オープン【メンズカジュアル】
・サイコバニー新宿タカシマヤ店 8階:2017年9月1日(金) オープン【メンズカジュアル/メンズドレス】
・サイコバニー小倉井筒屋店 新館5階:2017年9月8日(金) オープン【メンズカジュアル/メンズドレス】
・サイコバニー 名古屋パルコ店 西館5階:2017年9月15日(金) オープン【メンズカジュアル】
・サイコバニー直営オンラインストア : 2017年9月1日(金) オープン【メンズカジュアル・メンズドレス・レディス】
問い合わせ先 ジョイックスコーポレーション TEL:03‐3486‐1573