ミラノが誇る老舗、アルテア(altea)の魅力と定番アイテムを紹介

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ミラノが誇る老舗、アルテア(altea)の魅力と定番アイテムを紹介

アルテア(altea)と言えば、シンプルながら巧みな素材使いと鮮やかな色使いを得意とするトータルファッションブランド。ブランド名が表すとおり、強く美しく、快適なフィッティングを実現するジャケットやネクタイは必携の価値ありだ。今回は「アルテア」にフォーカスして、その魅力と定番アイテムを紹介!!

アルテアとは

アルテアは、イタリア・ミラノ発祥のファッションブランド。19世紀末から続く老舗で、元々はネクタイの個人商店がルーツである。1946年から、ギリシャ神話と植物の名にあやかって現在のブランド名を商標登録した。創業家であるサルトーリ家が途絶えることなく100年以上に渡り一族経営を続けており、20世紀末ごろからはジャケットやコートなど、トータルファッションを扱うようになる。シルクやウール、コットン、リネンなどの素材は全て最高級のものを厳選して採用。ハンドメイドの良さを活かしたハイクオリティな製品で世界各国にファンを抱えている。

アルテアの歴史

ネクタイ専門店としてスタートしたアルテア

アルテアの創業は1892年。ミラノにオープンした最初の店は、当初ネクタイの専門店だった。創業者はジュゼッペ・サルトーリ(Giuseppe Sartori)氏。彼の店には、ミラノに滞在する最先端のファッションを志す者たちが多く訪れた。サルトーリ氏が手がけるネクタイやネックウェアはすべてハンドメイドで、丁寧な縫製が魅力だったと言われている。

創業者ジュゼッペ・サルトーリ氏

家族経営のもとイタリアで確固たる人気を獲得

2代目当主となるフェリーチ・サルトーリ(Felice Sartori)氏は1920年代に戦争から戻り、当時有名だった同業者のコヴィ&バルトリ(Covi & Bertoli)に入社。セールスマンとして経験を積んだのち、父親の店を引き継いだ。1930年代には、製品に採用する素材選びも上質なものを追求するようになる。ミラノでも高名な織り人が作った最高級のシルクを採用し、美しい色と独特のデザインのネックウェアを完成させた。

家族経営は脈々と受け継がれ、1940年代にはフェリーチ氏の息子であるセレステ(Celeste)氏とジュゼッペ・ジュニア(Giuseppe Jr.)氏が経営に参画。第二次世界大戦が勃発したことでビジネスを中断せざるを得なくなったが、戦争が終わると再び営業を再開すべく尽力する。1946年、フェリーチ氏と彼の息子たちはミラノで正式に会社を設立し、初となる価格表を発表。さらに、彼らは「素晴らしい色」「有益な効果」そして「止まらない成長」という自分たちのビジネスを象徴するような商標をつくることを決意。こうして、たくましく枝を伸ばし続ける植物にちなんだ「アルテア」というブランドが誕生した。

高品質なアイテムで国際的なブランドへ

アルテアは、30年間続くフェリーチ・サルトーリ体制のもと、そのブランド名のとおり強くたくましく成長し続けた。当時の売上の3分の2を占めていたイタリア国内の市場は、フェリーチ氏自らが担当。その一方で、息子のセレステ氏は輸出部門を率い、徐々に海外での知名度を高めていく。1973年には、バンデッロ通りに新たな本社を設立。1980年代の終りには、セレステ氏の息子であるルカ・サルトーリ(Luca Sartori)氏とミッシェル・サルトーリ氏(Michele Sartori)がアルテアに入社した。それから約30年の時を経た今なお、アルテアは競争の激しい市場で成功を収め続けている。現在では世界中に3,500人を越える顧客を持つ、国際的な一流ブランドとして地位を確立しているのである。

長きにわたってアルテアを率いたセレステ・サルトーリ氏

アルテアのブランド名に込められた意味

Alteaというは、「アルテア・オフィシナリス(Althaea officinalis)」という植物にちなんで名付けられている。タチアオイ(立葵)とも呼ばれるこの植物は、アオバエ科に属する多年生植物で、マシュマロの原料となる植物でもある。淡いピンク色を咲かせるのが特徴で、強い生命力とたくましい枝を持つことで知られる。さらに、アルテアはギリシャ神話のキャラクターでもあり、その言葉は「癒やす者」という意味を持つ。これらの意味が込められたアルテアだが、まさにこのブランドのアイテムは”強さ”と”美しさ”、そして快適な着心地はこの上ない”癒やし”を体現していると言えるだろう。

1世紀以上の歴史で培われた技術力!アルテアのコレクションに秘められた魅力とは

ネクタイの個人商店をルーツに持つアルテアだけあって、ネクタイのクオリティは一級品である。厳選された生地と熟練の職人にカッティング、ハンドメイドを中心とした縫製によって生み出されるネクタイの美しさは、他の追随を許さない。

ネクタイ作りを得意とするメーカーは、ストールやマフラーも上質であることが多いが、アルテアも例に漏れず高品質。上質なシルクやウールでしかなしえない風合いで、見た目の美しさはもちろん至上の巻き心地を実現している。

20世紀後半頃からは、オールマイティなアイテムを扱うブランドとしてアパレル業界に進出を果たしているアルテア。テーラードジャケットやコート、ニットアイテムなどの数々は、100年を超える歴史で培われたノウハウが見事に凝縮されている。

アルテアの詳細・購入はこちら

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